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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
将軍と呼ばれた男
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将軍と呼ばれた男

「回想数時間前」

あいつは、俺が

キングを裏切らないと思い込んでる

だから、俺がそんな事をしたら

真っ先に洗脳か騙されたのかと

思って俺をそこから救い出そうとする


相手からかかってくるはずだ、

それに乗っかれ、あいつは、

感情的になり、攻撃は、強いかもしれない

でもそうでもしないと、

戦いもせず、やられてしまうだろう

兵器でも使って、

なら、戦って隙を付け狙い

やるしかない······。


ルイーダ、ダズルの命運が

掛かってるんだ、分かったか?

静かに頷き、そこから別れ、

今に至る·····。


ユミ「本当は、直接手を下す予定

じゃなかったけど、まぁいいや

この手でやって見せる

アーチャリーインフォニティ!」


矢を上空に向けて、打ち

雲で急カーブして、無限に降ってきた。


レイ「バリアー!!ルイーダ

もやし尽くしなさい!」

ルイーダ「おう!ファイアウォール!!」

炎の壁を立ちはばかり、

矢を燃やし、地面に散り去る。

ユミ「なんで、バリアーで

防げないと思ったの?」


レイ「なんとなくよ

って言っても信じてくれないわね」

ユミ「敵のことを信じる思うの?」

レイ「思わないけどね、

そんな事どうでも良くない??」

レイ「そうね、じゃあ何で

カーサンを裏切ったの?


何を思ってこの青年に

味方しようと気が狂った真似しようと

思ったの??」

レイ「味方も何も、カーサンにとって

最善を尽くしただけよ」


ユミ「へー最善ってあなたが

決めちゃうんだ······。」

レイ「なにが言いたいの?

気持ち悪いわね········。」


ユミ「そんなの分からないよね

でもそれをあなたの独断で

自分勝手過ぎない??」

レイ「それを言いたかったの?」

ユミ「そうだよ······。」

笑い、試すように見つめてきた。


レイ「誰にもわからないでしょ、

でもあたしは、ダズルとの

戦争を終わらせることによって

カーサンは、救われると思ったの!」

レイ「へースラドの事だってあるのに?

まぁ今は、あなた達の動向を

伺ってるだけで、いつやられるか

分からない状況下で


どうやってカーサンを救えるの?

綺麗事言うのやめてくれるかな??」

ルイーダ「惑わされるな!!

レイ、こいつの言うことなんか

気にするな!」

かかってくる敵をなぎ払い、

レイの様子を伺う。


レイ「始めっから綺麗事もクソも無かったのよ

こんな殺戮が溢れた世界で

そんなのあるはずない、

あるとしたら戦争を止めるしかないのよ」

ユミ「やっぱり綺麗事じゃない

もう後戻りなんて出来る程、

甘かったけ?」


レイ「あたしだって何人も人を殺してきた

でも罪滅ぼしぐらいは、出来る。」

ユミ「気持ち悪いのは、どっちなのかな

ほんと、馬鹿みたい····。」

指をパチンと鳴らし、

魔法陣から炎を引き出した。


レイ「何するつもりなの??」

ユミ「そうやって綺麗事言って

巧みに騙したんでしょ?

ジタ様の事、その腹いせに

村ごと燃やしてあげる、

あなたもみんなも、皆殺しだよ!」


周辺の敵が多すぎて、

やったのは、半数だけ、

半分でも充分、多いのに

燃やし尽くされたら一溜りもない。


ユミは、ジタさんと一緒に

逃げてしまうだろう、

そんな事は、させない、

また元通りに戻ってしまう、

変わろうとしてるのに

歯車を止めるのは、だめだ····。


ルイーダは、緊急用に持ってた

毒を塗ったナイフを投げつける。


ユミ「そういうの避けられるに

決まってるじゃない!」

ルイーダ「そうは、行かない!

壊させない、お前なんかに·····。」

ユミ「無理に決まってるでしょ」

地面に炎を落とし、瞬く間に広がってしまう。


レイ「むちゃくちゃじゃない

おさめるしかないわ!!

アクアスフィア!!」

何度も水の玉を放ち、燃え上がった

炎を鎮火させようとするが

なかなかできない。


ルイーダ「レイさん、何もしなくていいよ」

レイ「しないでって、このままでいいの?

村のみんなも死んでしまうわよ!

ダズルは、終わってしまう

かもしれないのよ!」

ルイーダ「そうじゃない!

ケジメは、俺がつける、

だからレイさんは、何もしなくていい。」


レイ「どうにか出来る確信は、あるの?」

ルイーダ「ある、だから大丈夫だ、

突破口は、必ずあるはずだ。」


レイの静止を振り払い、ユミに

刃を向ける。「死にたいの?

どうせ焼死するのに、足掻いて

どうするの??」


ルイーダ「ダズルを守りたいからだ

アクアトルネード!!」

水を纏って、竜巻を起こし、

周辺の火を消し回る。


ルイーダ「ジタさんは

キングを裏切ったじゃない!

救おうと思って、こんな真似をしたんだ!


恐怖政治も独裁体制にうんざり

したんじゃない!

そこから抜け出そうと

命をかけてここまで来たんだ

それを何で分からない?」


ユミ「洗脳してる奴が

それを言うの?信じると思う?

嘘に決まってるじゃない

そんな事をすれば、自分が

処刑されてしまうなんて

ジタ様は、分かってるはず、

違う、違うの!!」


背中に掛けて言った

大剣を持ち、ルイーダに

何度も降りかかる、重く·······。

ずっしりと腕にのしかかる。


剣で防いでも、震え、

このままじゃ折れてしまうだろう。

攻撃は、強いが隙に付けねらえ


目線が上ばっかりで下など

見ていなかった。

そういう事か···········。


腕を引っ張り、足を引っ掛け、

転ばせた、地面に倒れ込み、

レイがすぐさま、魔法を唱える。

「サンダーロープ!!」

電流を纏った紐で縛り付けた。


ユミ「なんで殺さないの?」

ルイーダ「意味がないからだよ

どうせ何もならない····。」

ユミ「へー、解くことも出来るんだよ」


「やってみればいい、キングに

帰ればいい、ユミ·······。」


そこに居たのは、縛ったはずの

ジタ様であった。

ユミ「なんで、ここにジタ様が····。」

ジタ「ここのヤツらに解いて

貰ったのさ、それは、どうでもいい


俺の考えを分かって貰えなくていい

俺が裏切ったと言えばいい、

自由にしてくれ·····。」

ユミ「分からないですよ!!

今のジタ様は、自ら

命を捨てに来てると思われても

仕方ないです!なんで蔑ろに

するんですか?」


ジタ「俺は、命を賭け、

世界を変えるつもりでいる、

だから、キングを裏切ってまで

こいつらに味方したんだ、

今変わろうとしてる

止まってしまったら、

殺し合いに戻ってしまう。」


ユミ「この先進んでも

地獄しかないですよ、キングに

喧嘩を売って、周辺諸国が

黙ってると思うのですか?

スラドやイリス、彼らは、

こんな小さい国の味方なんてしない、

キング側に着きます、


世界と戦争をしたいのですか?

ジタ様は!!」


ジタ「俺は、それでもいいと思ってる!

覚悟だって出来てる!

地獄な思いまでして

戦争を終わらせようと思って

何が悪い!!」


ユミ「それで死んでしまわれたら

何もならないじゃないですか!

無茶な事は、辞めてください!

戦争が終わる事は、

誰だって望んでます、

それは、今は、叶わない、

それだけなんです、

何もジタ様の命を犠牲にする

必要なんてないんです。」


ジタ「何もわかってないお前は、

世界は、変わろうとしてるんだ、

波に乗らなくてどうする?

機会を逃してしまったら

出口なんて見えやしない

民にお前は、ずっと暗闇にいろと

言うのか??」


ユミ「言ってません!

打開策なんてないから、

足掻いても、無駄ですよ」

ジタ「無駄なんかじゃない

俺は、キングを壊すんだ、

腐った根は、綺麗な花など

咲かすことなど出来ないなら

もう燃やすしかない

また種を撒けばいい。」


ユミ「身勝手な事を言わないでください

なんで1度もあたし達に

ついて来いと言ってくれないですか?

キングに戻れと言うんですか?」

ユミは、自ら、痛みに耐え

縄を解いた。


ジタ「キングに喧嘩を売るのは、

こいつらと裏切った俺だけでいい、

お前らの手は、真っ白なままで

保ってくれ·······。」



ユミ「汚れてしまってます!!

あたし達の手は、何度も人を

殺めて、主導権を握らせて来ました、

アイツに、でもいいことなんて

一つもないのに、なんで

戦い続かなきゃいけない分からない

なぜ、こんな物が早く終わらず、

光なんて見えないままで

いいと思うのですか?

洗脳されたなんて

思ってすいませんでした、

だから、だから!!



あたしを連れていってください、

他の者も、皆、あなたの味方です。」

ジタの手を握り、真っ直ぐ見つめた。

ジタ「いいか?ルイーダ」

ルイーダ「いいさ、ジタさんの部下だし

信じてもいいと思ってる。」

ジタ「物分りが良くて助かる、

これから俺達は、キングに

壊す、それは、世界を敵に回すと

思っていい、嫌な者は、

キングでも周辺国に逃げればいい、


覚悟ができるものだけ、

ついて来い······。」

ジタさんの人望があってか

キング軍の者は、逃げるなどいなく、

さらに仲間が増えた。


それは頼もしく、小さな力が

大きくなっていく感じがした。


でもどこかで分かっていた、

俺の存在の小さなんて

仲間の間に将軍と呼ばれても

その名に相応しくない。


自分である事、受け止めなきゃ、

強くなれる気がしない、

俺は、もっと強くなって、

ダズルを守るんだ。



世間に将軍と呼ばれるのは、

もうちょっと先の話だ·····。


****************

「翌日、キング国 首脳官邸」

「あいつらは、どうした?

やつの死体を持ってくるじゃなかったのか!

裏切った奴に寝返ったとかないよなぁ!」


「全くないです!きっと

手をこまねいているだけで

戻って来るはずですよ!」


キング「それは、ほんとうなのか?」

「もちろんですよ、だから

大丈夫ですよ!!キング様。」

キング「お前も寝返るなよ、

少しでもそう思われる素振り見せたら

首を跳ねるぞ·····。」

ものすごい威圧を放たれ、

怯んで、書斎室から逃げてしまう。


書斎を蹴り、腹の虫が

収まらないのか、周辺の物を

割り、壊し、部屋を散らかす。


「うわぁぁぁぁぁぁ!!

やめてくれぇ!!」悲鳴が聞こえ、

書斎のドアを開け、廊下に出ていった、


そこで見たものは、俺が望んでない世界で

目を背けたくなる·····。


キング軍とジタと知らない者達が

そこには、いて、

おまけにジタは、俺に銃を向けた。

「キング様、

もうあなたの思い通りにさせません、

国を壊すには、

あなたをやるしかありません

だから死んでください。」


こいつは、何を言ってるんだ···。



将軍と呼ばれた男8END


次回に続く。


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