番外編 ピグの冒険
「カーサン国豚族の村」
ピグ「おはようブー」
母さん「おはようブー!!ピグ、
今日は、王国に行かないブー?」
ピグ「行かないブー」
母さん「最近行ってないブーな
家のことは、気にしなくていいブー」
ピグ「そういう訳にも行かないブー!」
母さん「そうだけどブー
あんまり、危ない真似しないで欲しいブー」
ピグ「それは、わかってるブー」
母さん「心配ブーな」
村では、洞窟の近くの森に
何故か、魔物が大量発生してる
原因は、分からないし
繁殖期にしては、早いし
謎が多い。
ベルさんに聞いてみたら何か
わかるかもしれない。
ピグ「母さん、今から
ちょっとカーサン駅前に行ってくる」
母さん「それならいいけど
気をつけるブー」
ピグ「ブー、分かったブー」
***************
「カーサン駅前広場」
ここをちょっと行ったところに
首脳官邸があるブー
早速行くブー!
「ピグ、久しぶりだな
こんな所にいるなんて
珍しいじゃないか?」
振り向き、居たのは、王様だった。
ピグ「久しぶりブー!
王様こそどうしたブー」
王様「あぁ、今日は、カーサン国の視察なんだ
ピグは、遊びにでも来たのか?」
「ううん、違うブー
ちょっとベルさんに用があって
来たブー、べニラは、どうしたブー?」
「ん?べニラも一緒居たんだが···」
べニラ「先に行かないで下さいよ」
王様の背後から、べニラが現れる。
王様「すまんな、ピグに久しぶりに
会えたから······。」
べニラ「はいはい、ピグさん
久しぶりですね」
ピグ「久しぶりブー、べニラは、
相変わらず、大変そうブー」
べニラ「俺の苦労分かってくれるですね」
王様「そんな事はないだろ
ベルに用ってなんかあったのか?」
ピグ「ブー、村の森に魔物が
大量発生したブー!
原因が分からないから
ベルさんに聞こうと思って······。」
王様「そうか、俺は、専門外だし
ベルに聞くのもいいかもしれないな
ちょうど、今から会いに行く所だったし
一緒に行くか」
ピグ「分かったブー!」
べニラ「どんだけ、ベルさんに
会いたいですか?」
王様「仕事だよ、仕事!!
お前だって分かってるだろ」
べニラ「そうですか、
からかってみただけですよ」
王様「余計、よくないわ!」
*************
「首脳官邸」
ベルさんが書斎に座り、
落ち着いた表情でこちらを見る。
ベル「3人共、久しぶりね
ピグ君、なんかあったの?」
ピグ「村の森に魔物が大量発生してるブー!」
ベル「それは、大変ね
でも現場に行ってみないと、分からないわ
今日は、暇だし、さっそく
調べてみるわ」
ピグ「それは、ありがたいブー」
ベル「当然のことよ、王様は、
カーサンの視察ね、存分に見ていって··。」
王様「じゃあ心置きなく、
視察するよ、ピグ、また会おうな、
今日は、忙しくてな、
本当は、同行したかったたがな」
ピグ「別にいいブー」
ベル「シュウ、王様の視察のお供を
お願いするわ」
シュウ「おう、じゃあ早速行こうぜ」
王様「そうだな」
ベル「じゃあ、行きましょうか」
ピグ「そうぶーな」
****************
「村の近くの森。」
ベル「ほんとね、ねぇピグ君
これは、いつからなの?」
ピグ「ホント最近で一ヶ月前からブー」
ベル「んー、やっぱ奥に行ってみないと
分からないわね」
ピグ「分かったブー」
ベル「でもその前に魔物を
殲滅するの方が先ね」
ピグ「そうぶーな」
目の前に大量の魔物が
ゾロゾロと現れ、獲物をヨダレを
垂らしながら、探していた。
ベル「気持ち悪いわね
ピグ君、ちょっと離れといて、
打っ放すから」
ピグ「分かったブー!!」
ベルさんは、どこに
隠していたか分からないけど
バーズカを取り出し、
言った通り、打っ放なした。
大砲が放たれ、魔物達は、
逃げ惑うものと、怖すぎて
固まってるやつもいる。
どっちにしても、やられてるけど··。
ベル「誰一人として生き残ってないわね
1匹でも捕縛したかったんだけど···。」
ピグ「あんな大砲打たれたら
生き残る方が難しいブー!!」
ベル「まぁそうね、これから
捕縛したらいいの話だわ
魔物は、沢山いるし······。」
ピグ「そうぶーな、とりあえず
奥に行くブー」
ベル「そうね········。」
*****************
「森の最奥。」
そこには、巨大な花と
魔物がそこら辺にいた。
ベル「この花が原因ぽいわね」
ピグ「なんか不気味ブーね」
ベル「そりゃそうよ、
あれは、毒花よ、
ほんと、気味が悪いわ」
ピグ「でも、あんなの生えてるの
見たことがないブー、村で
誰が植えたブー?」
ベル「てっきり、自然現象とか
思ったけどそうじゃないみたいね」
ピグ「こんな事、やってどうしたいブー」
ベル「それは、犯人に聞いてみないと
分からないわ、とりあえず、
花をどうにかしましょう。」
ピグ「そうぶーな」
僕が魔物をやり、ベルさんは、
毒花をバーズカーで火炎砲を
放ち、燃やしていた。
魔物を切っても、多すぎて
キリがない。
ベル「今、そっちやるわ!
ピグ君、サンダーフォース!!」
魔法陣が現れ、魔物の群れに
電流を放つ。
ピグ「ありがとうブー!
助かったブー!!」
ただ、あの一撃で魔物の群れは、
倒された。本当にすごい人だな
ベル「当然のことよ
犯人探しと行きましょうか」
ピグ「そうブーな」
******************
「カーサン都市」
ベル「とりあえず、戻って来たけど
あの花は、そんじゃそこら
見つかるものでもないし
どうしようかしら······。」
ピグ「そうぶーな」
目の前にあの毒花を大量に持ってる
黒づくめの男がいた。
ベル「あっ!見るからに怪しいじゃない」
黒づくめの男「見つかちまった!」
男は、青ざめ、逃げおうとしたが
背後に偶然、王様達が居る。
べニラ「そういう事ですか
逃がさないですよ」
紐を取り出し、投げ、
逃げる男を縛り上げる。
******************
「首脳官邸 応接室。」
男は、跪き、土下座をしていた。
ベル「あたしは謝罪じゃなくて
何でこんなことをやったのと
聞いているのよ」
黒づくめの男「そ、それは、」
べニラ「言えない理由でもあるんですか?」
黒づくめの男「これは、俺ひとりで
やった事だ!毒花を植えたのも俺だ!」
べニラ「ほんとに1人ですか?
組織でことは、ないんですか?」
男は、あからさまに目をそらし
黙り始めた。
べニラ「怪しいですね、
あなたは、拷問されたいですか?
正直に話さないと、
ほんとうにやりますよ」
王様「容赦ねぇな」
黒づくめの男「どっちにしても嫌に
決まってるだろ!!」
べニラ「じゃあ拷問されたいですね」
王様「お前は鬼か、この毒花を
利用してテロでも起こそうとしてたのか?」
べニラ「今回のは、それの予行練習って
事ですか?」
ベル「だいたい、あってるって顔ね
あなた、嘘つくの下手ね」
黒づくめの男「うるせぇな!
お前らがどんだけ騒いでも
無駄なんだよ」
べニラ「あなた馬鹿ですか?
さっき、俺1人の犯行だと
言いましたよね?今のあなたの発言で
組織ぐるみ犯行の可能性が
出てしまいましたけど····。」
黒づくめの男「し、しまった!
はっ!そんな訳ないだろ!」
ベル「黒ね、持ち物を調べなさい
シュウ、全部処分して
盗聴器を仕掛けられてたら
恐ろしいからね」
シュウ「おう、兄ちゃん
見せてもらうぜ、あとで
たっぷりと話を聞かせもらおうか?」
男の鞄の中からナイスを引き出し、
首筋に擦り付ける。
男は、怯え、震え上がる。
*************
「カーサン国駅前広場」
ベル「今日は、ありがとうね
3人共、おかげで
テロを事前に防ぐことが出来たわ」
王様「それは、良かった」
べニラ「組織を撲滅しないと
安心できないですね」
ベル「それは、ウチでやるわ
2、3日後には、完全に壊滅してるから
心配しなくていいわよ」
べニラ「そうですか、
国家権力は、恐ろしいですね」
王様「お前が言うな」
べニラ「えー、王様それは、
どういう事ですか?」
王様「お前分かってて言ってるだろ」
ベル「ふふ、ピグ君もありがとうね
あの組織のことは、任せて
大丈夫だから、また魔物が大量発生したら
教えて、対処するから····。」
ピグ「いえいえ、それは、ありがたいブー
またなんかあったらいうブー
じゃあ、今日は、帰るぶー」
ベル「そう、じゃあね」
王様「ピグもたまには、
王国に遊びに来いよな」
ピグ「分かったブー」
べニラ「それじゃ行きましょうか」
王様「そうだな、じゃあな」
僕も王様もそれぞれの家に帰った。
***************
「豚族の村 ピグの家」
ピグ「ただいまブー!!」
父さん「おかえり、遅かったじゃないか?
どこに行ってきたブー?」
ピグ「ちょっと、街まで行ってタブー」
父さん「そうか、まぁいいんブー」
母さん「ピグ、おかえりブー
夜道は、危ないから気をつけるブーよ」
ピグ「分かったブー」
母さん「さぁ早速ご飯しようかしら
今日は、ピグの好きな鳥ステーキよ」
ピグ「やったブー!!」
時々事件があったりは、するけど
深刻になる前に防いでくれる
人達がいるから、僕は、
平和に暮らせる。
だからその恩返しをしたいんだ。
僕は、世界を守りたい。
ただそれだけだ。
*****************
「組織のアジト」
「何だって捕まったって!!
何やってくれてるだよ!
あの毒花がないと、
出来ないじゃないか!」
部下「そう言われましても
仕方ないですし、どうしようもないですよ」
「そうだ!!いいことを考えたぞ!」
部下「どうしたんですか?ボス」
「忍び込むんだよ、そして
毒花を盗む、そしてあいつも
救出してテロも起こせる。」
部下「上手くいくといいんですけどね」
ボス「行くに決まってるだろ」
不敵な笑みをうかべていた。
****************
「首脳官邸」
シュウ「毒花、どうする?
燃やすか?」
ベル「うーん、あの倉庫に
置いといて·····。」
シュウ「おうわかった、
お前、実は、鬼だな」
ベル「そうでもないわよ、
捕まえる為に手段は、
選ばないってことよ」
シュウ「そうか、じゃあ持っていって置くぞ」
ベル「うん、分かったわ、ありがとうね」
この国の平和は、あたしが守るから
ピグ君、あなたも国民も、
だから大丈夫よ······。
「ピグの冒険 後編に続く。」