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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
戦場の乙女。
103/131

戦場の乙女 第2章

「ベルの家」

父さん「命を狙われたるだと!?」

ベル「殺し屋にね」


父さん「大事じゃないか

いつからだ??」

ベル「さぁ??気づいたのは、

今日だけど、もっと前から

狙われてたかもしれないしね」


父さん「殺し屋に依頼したやつは、

あいつらか?」

ベル「そうじゃないかしら」

父さん「逆恨みされてしまったな」

ベル「それは、覚悟してた事だし

いいんだけど、父さん、

話あるの、聞いてくれない?」

父さん「おう、分かった、ベル···。」


ベル「前にいた、政府軍って

いるでしょ」

父さん「それがどうした?」

ベル「その人達からも

どうやら狙われてるみたいで···。」

父さん「まぁあいつらは、政府の犬で

殺戮を繰り返して来たからなぁ、

首にされて当然だと思うが、

また逆恨みか··。」


全部、あの男から話は、聞いた。

ウソかホントかどうかは、

最中では、ないけど、

あいつが嘘をつく、利益もないし

ホントだとは、思う。


言われたのは、お前は、

旧政権、元政府軍全員に

命を狙われてる、

その理由がわかるか?


国民は、お前がリーダーに

なる事を望んでいるからだ、


その言葉は、信じられなくて、

なんであたしが??

そんな訳などない·····。


父さん「ベル?どうした?

ボッーとして、」

ベル「ううん、何でもないよ」

父さん「やっと復興が終わったと思えば

これか、この国は、根っこまで

腐っていたみたいだな

お前は、今まで復興に尽力して

自分の時間なんて無かったのに


国の為に努力してきたお前が

なんで命を狙われなきゃいけないんだ?

理不尽すぎやしないか?」

今にも泣きそうで、

消え入りそうな声で俯く。


ベル「そうかもね、でもあたし

負けないよ、お父さん

一緒にその人達を倒そう」

父さん「勿論だ、今すぐにでも

軍を要請してやる、

作戦を考えないとな」


ベル「そうだね····。」


*****************

「王宮 書斎」

べニラ「最近、ベルさん、

会いにこないですね」

王様「あいつも忙しいだろ」

べニラ「そんな事言って、寂しい癖に

噂によれば、ベルさん

命を狙われてるみたいですよ」


王様「なんでベルが、

あいつがどんだけ、カーサンの為に

頑張ってきたと····。」

べニラ「それは、命を狙ってる人に

言ってください、旧政権や元政府軍

からみたら、こんな小娘に

輝かしい未来を奪われたと思えば

逆恨みする奴なんて山ほど居ますよ」


王様「そんなの、俺たちだって

狙われてもおかしくないだろ」

べニラ「我々を狙ってどうしますか?

まさか世界を敵に回す度胸なんて

あいつらにないでしょ?

だからベルさんなんですよ」


王様「いくらなんでも理不尽過ぎだろ

なんで今更·····。」

べニラ「今が好機なんでしょ、

王も変わり、いつまでも帝国のスネを

かじれない、じゃあ次のリーダーは、

誰だ、その椅子を狙ってる

輩が沢山いるでしょう」


王様「でも、カーサンの国民は、

ベルがリーダーになってくれる事を

願ってる。」

べニラ「だからですよ、

ベルさんは、カーサンじゃ

人徳もあるし、帝国にも顔が聞く、

理由へだけなく人と接し、

おまけにあの美貌だ、


誰もが望んでますよ、国民もあたし達も

それをよく思わない輩が

沢山いるとは、カーサンは、

まだ腐ってるみたいですね」


王様「そんな事言うな、

褒めてるのか貶しいるのかどっちだ?」

べニラ「どっちもですよ、

どうしますか?王様」


王様「そんなの決まってるだろ

べニラ·······。」

べニラ「分かりました、じゃあ

準備を進めますね」


****************

「数日後」

「カーサン軍の基地の会議室。」

ベル「なんであんたも来ているのよ」

シュウ「協力するって言っただろ」


ベル「ほんとだったのね

ただの冗談かと思った。」

シュウ「俺は、そんなの嫌いだからな」

ベル「あ、そ、ちゃんと守ってよね

あたしは、まだ死にたくないから」


シュウ「当たり前だろ、

死なせる訳に行かないからな」


父さん「作戦会議を始めるぞ」


父さんのおかげで

2つの部隊が協力してくれる、

軍の情報部隊が殺し屋の事について、

調べてくれたらしくて、


旧政権の大臣の屋敷や殺し屋のアジトを

突き止め、根絶やしにするらしい。


父さん「場所は、分かってるし、

後は、作戦を考えるだけだ

屋敷とアジトで二手に別れるか」

シュウ「どちらかに一気に突っ込むか」



父さん「旧政権の大臣達が

殺し屋のアジトに逃げたらどうするんだ?」

シュウ「そのアジトに爆弾でも

仕掛けたらいいだろ」

父さん「忍び込むってことか?

リスクが高すぎやしないか?」


シュウ「まぁそうだけど、

旧政権の屋敷ったっていっぱいあるだろ

いちいち突っ込んで殺るのか?」

父さん「そうだが···。」

シュウ「大臣達は、連絡しあってるはずだ、

自分らの政権を取り戻すためにな

警告もできるし、逃げさせることできる、

こっそりと忍び込んで、

爆弾仕掛ける方が手っ取り早いと

思うけどな」


ベル「シュウの言う通りかもね

軍隊の人は、執事でも変装して

屋敷に潜入してもいいじゃないかしら」


シュウ「それは、いいかもな

何人かでな、じゃないと失敗する

可能性だってあるしな、

今だけ人がいるんだ、

やれることは、全部やろうぜ」

父さん「まぁそうだな、シュウ君

って言ったかな、君の意見を採用しよう、

ついでにベルもだ·····。」


*****************

「ベルの家の帰路」

ベル「まさか、父さん相手に

あそこまで言えるなんて

いい度胸してるのね」

シュウ「そうか?普通だろ」


ベル「父さんは、大佐よ、

はじめに旧政権に反乱を起こした

英雄でもあるわ」

シュウ「娘を守っただけだろ

って言ってたぞ、お前の父さんは、」

ベル「らしいわね·····。」

父さんは、軍隊の人と話があるらしいから

基地に残るらしい、


誰に命を狙われるか分かんないから

シュウに送ってきて貰ってる。


「ベル、居なかったな」

「まぁ出掛けているでしょう

さぁ宿に帰りますよ」


なぜかあたしの家の前にルハクとべニラがいる。

ルハク「ベル!その男は、誰だ?」

ん?なんだろう、

彼氏に浮気現場を発見された

みたいになってるけど、違うからね?


ルハク「まさか浮気か??

最近、会いにこないかと思ったら

そういう事か!」

ベル「違うから!誤解しないでよ

この人は、あたしの用心棒なの」


シュウ「ベルの用心棒でシュウだ」

べニラ「貴方、前居ましたよね

帝国騎士団に···。」

シュウ「知っててくれたのか?

それは、嬉しいな」

べニラ「どういう訳が知りませんが

こんな所で2人きりでいたら

浮気を疑われても仕方ないですよ」


ベル「さっきからうるさいわね!

そんな事しないに決まってるでしょ

送って貰っただけだから

あたしってそんなに信用ないの?」


ルハク「ごめん、不安なってたんだ

最近、会いに来ないから、

会いに来たらこれだし····。」

ベル「だからって疑わないでよ

ルハク·······。」


ルハク「すまん········。」

べニラ「いい雰囲気の所すみませんが

事情は、聞かして貰いますよ」

ベル「分かってるわ」


*************

「ベルの家 リビング」

ルハク「そうか、そこまで話が

進んでいたとはな」


ベル「だから、ルハクは、帰りなさいよ

こんな所に居ても仕方ないでしょ」

ルハク「何でだよ、ベル。」

ベル「お父さんの軍隊だって

協力してくれるし大丈夫よ」


べニラ「そうですかね??

そこまで上手く行かないと思うですが

だって貴方ひとりをやればいいでしょ

敵にとってこんな容易い事ないですよ」


ベル「何が言いたいのよ」

べニラ「ベルさんの事だから

同行するでしょ、そんなの

自ら殺されに行くようなもの

貴方は、黙ってここに残った方がいい。」


ルハク「そんな言い方は、無いだろ

べニラ、ベル、べニラは、

お前の事、思って言ってくれたんだ、

言い方は、悪いが分かってくれ」


ベル「それは、分かってるけど、

あたしは、逃げないって決めたの、

例え、命を狙われていたとしても

戦うと決めたの

誰が反対しようと関係ない、

あたしは、あたしの道を行くの」


ルハク「ベル、お前は、

自分から戦場に行くようなものだぞ

大丈夫なのか?」

ベル「心配には、及ばないわ」

ルハク「そうか、助けて欲しかったら

呼んでほしい、その時は、

駆けつけるから······。」


ベル「うん、分かったわ、ルハク··。」

ルハクと手を握り、互いの温もりを

確かめあった、これが

最後にならないように·····。


**************

「カーサン 宿屋」

べニラ「あれで良かったですか?」

ルハク「良かったんだよ、ベルの為にも」


べニラ「そうですか、ベルさんには、

甘いですね、一応、寄越しておきますか?

うちの騎士団を·····。」

ルハク「そうだな、ベルのお父さんに

事情を話したら分かってくれそうだし

頼むわ······。」


べニラ「分かりました、王様は、

もう寝てくださいよ」

王様「おう、いつもすまんな」

べニラ「もう慣れたから大丈夫ですよ」


ベッドの布団に入り、眠りについた。


****************

「数日後、作戦決行日 元首相の屋敷」

元首相の息子「お前が将来、

首相になる日も近いと

言ってくれたよな


それを本当にする為に

アノ娘を殺すんだ、父さん···。」

父さんは、国家転覆罪で

捕まり、今は、牢屋の中だ。


僕は、首相になったら

解放してあげられる。

アノ娘さえいなければ

あの帝国騎士団さえなければ


僕は、首相になってたはずなのに、なのに


メイド「ご主人様、お茶を持ってきました」

「おう、ありがとうな

新入りか、随分と綺麗なメイドだな」


メイド「はい、そうです

ありがとうございます

そんな事言ってもらえて嬉しいです」

「お前の顔に免じて、俺の物にしてやろう

金が必要なのだろう、

そんなものいくらでもくれてやる」

メイドは、抱き寄せられ、

尻を乱暴に触れられる。



「ほんと、腐っているわね!!」

さっきまで大人しかった

メイドに引き剥がされ、

顎を思い切り蹴られる。


ベル「命を狙ってる奴の顔も覚えてないの、

あんたが逆恨みしてるベルよ

さぁ、どうやって

殺しましょうか?」

パチンと手を鳴らすと、

続々と武装した軍隊らしいものが現れた。


「や、やめてくれ、俺を殺さないでくれ」

ベル「そういうの聞かないから、

クズ野郎は、地べたでも

はいくたばっていなさい」


男は、銃を向けられ、

蹲り、ベルに圧倒されていた。


この時は、伝説なるとは、思わなかった

ベルは、戦場の乙女として

世界に名を轟かせる···。



戦場の乙女 第3章に続く。


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