戦場の乙女
あたし、1人では、
カーサンは、救えなかった、
自分の無力さも出来ることも
限られていて、
あたし、1人で
お父さんを助けに行った所で
あの軍勢に滅多刺しにされ
人生に終わりを告げられるか
人間としての人権を失うのか
のどちらかだった。
そんなアタシを救ってくれたのは、
ルハク、貴方だった。
最終的には、貴方のお父さんを
失わせてしまったけれど
あたしを責めたりは、しなかった。
その光は眩しく
多分、届くことの無い····。
憧れじゃなく、彼のことが
ただ好きだった。
今も昔も······。
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10年前 「カーサン国」
ルハクが王になって、
半年が経とうとしていた。
就任直後は、完全に舐められていて、
皆、ルハクに擦り寄り、
媚を売っていたが
そんな容易く、騙されるやつでも
ないから、軽く、
あしらってたみたい·····。
いつまでも、カーサンは
王国に助けて貰えるなんて
思ってもだめだし、
それに漬け込んでもだめだ
あれから、10年も経ったんだから、
いい加減、独り立ちしないと
カーサンの行く末は、
危ぶい·············。
この事を相談しようと思って
ダズルに来たんだけど、
急すぎたかしら····。
「首脳官邸」
偶然、時間が空いてたみたいで
会ってくれるらしい、
良かった·······。
ルイーダ「どうした?ベル
久しぶりじゃないか?」
ベル「10年以来ですもんね、
カーサンの事で相談があるんですが··。」
ルイーダ「そうか、
敬語じゃなくて良いぞ、
腹を割って話そうじゃないか
カーサンの未来について····。」
****************
ルイーダ「そういうことが、
いつまでも、国のすねをかじる
わけに行かないと···。」
ベル「ほんとにその通り
でも復興は、ほぼ終わったけど
経済を立て直すので
今は、手一杯で
政治の面では、何もやれてないの」
ルイーダ「それは、しゃないじゃろう
政治の面は、王様がやってくれてるが
ほかの者に任せられる奴でもいるのか?」
ベル「それがわからないの、
多分、手を挙げてくれる人は、
沢山いるの」
ルイーダ「そいつらは、
前の大臣や首相の息子や親族じゃろぅ
自らの権力を取り戻したいだけだろ」
ベル「決めつけたらダメだと思う」
ルイーダ「甘いな、いくら恐怖政治
でも、誰かの為だと、思えば
うごけたはず、お前さんのように
何もしなかったというか、
状況を悪化させたのは、
間違いなく、旧政権だ。」
ベル「でもそれは、ブルートだったから」
ルイーダ「国民の前でそれが言えるか?
敵がどんなヤツであれ、
国民の命を守るのが政府だ、
ましてや、敵に媚を売ったり、
弱みを握られたり、
相手の好き放題にさせるな
そいつらに政治家の素質が
なかっただけじゃ」
ベル「何も言えない、
それを野放しにしてたあたしも、
悪いから」
ルイーダ「それは、どうじゃろうな
お前ひとりで出来ることなんて
限られてる、でも、お前が
動いてくれたから、今のカーサンがある
これからが正念場だ、気を抜くなよ」
ベル「は、はい、わ、分かったわ」
******************
「数日後 カーサン国」
って言われたけど、
前みたいにテロとか起きてる訳でもないし
平和ボケしてる訳じゃないけど、
この国を引っ張ってくれる
リーダーなんているのだろうか?
心当たりが無さすぎて、
わからない、なんか無いのかなぁ···。
「おい、姉ちゃん」
背後から、声をかけられた。
ベル「誰?」
「知るわけないだろうな
ある政治家に頼まれたんだよ」
ベル「何を??」
「お前を殺す、依頼主が言ってたぞ
お前のせいで、地位も失い、
権力も失った、政治家全員、
王様やベゼル元騎士長やべニラ騎士長
ついでにお前も恨んでる
お前は、この国を敵に回したんだよ」
ねぇあたしは、どれ位の
理不尽を目の当たりにすれば
いいの??
全ては、お父さんを助ける為に
カーサンを守るために
したことなのに、
何でこんなこと言われなきゃいけないの?
男は、1人だけじゃなく、
沢山いて、数えてる余裕なんて
なかった。
あたしは、こいつらなんかに負けない
ベル「ファイアフォース!!」
魔法陣を生じさせ、
そこから、炎を放つ。
「やっぱり、ただの者じゃねぇな
銃を構えろ!!」
男達は、炎を避け、銃を
あたしに向けた。
ベル「馬鹿なの??そんなので
怯えるあたしじゃない!!」
「てか、女ひとり、
男数10人、不平等すぎやしねぇか??」
顔知らない男が現れ、
あっという間に男達を
華麗な蹴り技で気を失わせる。
「お前らをボコボコした男の名は、
シュウだ!!よく覚えておけ!?」
ベル「助けてくれてありがとうなんだけど
あなた、何者なの?」
「自己紹介するのは、忘れてたな、
俺は、シュウ、元騎士団騎士だ、
お前の用心棒として雇ってくれないか?」
ベル「はい????
何を言ってるか分かってるの?」
シュウ「分かってるに決まってるだろ
ベル、お前は、政治家から
命を狙われてる、あいつらは、
金を持ってるからな、
それで動かせる人間も知ってる。」
ベル「いまのでそんなの
身に染みたわよ、なんで
そんな奴の用心棒したいの?
自ら、死に行くようなものよ」
シュウ「あんたにカーサンの未来を
預けたいと思ったんだ、
あんたの未来も守ってやるよ」
この男、何を言ってるかわからない。
ベル「えっと、馬鹿なの??
なんであたしなのよ」
シュウ「あんたは、10年前、
絶望的な状況下で
カーサンを救う手助けをしてくれた、
俺は、騎士学院に卒業して
騎士団に入ったけど、
カーサンの事が気になって仕方なかった
俺1人、出来ることは、
たかが知れてるって思った
何もしなかったんだ、
でもあんたは、違った、
あの軍勢の前で立ち向かって
必死にカーサンを救おうとしてた
これは、罪ぼろしでもあり、
この先、カーサンは、
旧政権の大臣や首相の親族に
支配され、
同じ事を繰り返してしまうかもしれない
それを止める為にここに帰ってきた。」
ベル「あたしは、あなたが思うほど、
あなたが思うほど、すごくは、無いの、
カーサンを救えたのは、
仲間のおかげよ、あたしだけの
力じゃない」
シュウ「そんなの分かってるさ、
なぁ、旧政権のゴミ、根絶やしに
してやろうぜ」
ベル「何をするつもりなの?」
シュウ「殺られる前にやってやるんだよ」
ベル「あなた、人の話を
聞かないタイプね。」
シュウ「そのままの意味だよ
やってやるんだよ」
ベル「まぁ、殺られる前に
やった方がマシか、
あたし達だけじゃ、力不足過ぎるし
お父さんに頼んでみるわ」
シュウ「それは、助かる、
味方は、多い方がいいからな」
ベル「つくづく、ほんと馬鹿なのね」
シュウ「どういう事だよ!?」
ベル「そのままの意味よ、じゃあね
家、すぐ近くだから、ついてこないでね」
訳がわからない男に出会ってしまった。
誘いに乗ってしまったけど、
やるしかないわよね、
あんな命の狙われ方したら、
気が気じゃないし、
あいつらに支配される可能性だってある
荷が重すぎるけど、覚悟を決めるのよ
ベル·········。
****************
「カーサン 屋敷」
「何??失敗しただと!?
金もらっておいて、
それは、無いんじゃないか?」
殺し屋の男の襟元を掴み、
睨みつけた。
「すみません、急に男が現れて、
そいつにやられて···。」
「チャンスをくれてやる、
2度も失敗は許されないぞ、
あの小娘と親も確実に殺せ」
「はい!!分かりました。」
男は、跪き、それを
見下ろしいる男は、
旧政権の首相の息子で
ほんとであれば、次期首相を
約束されていた。
あの親子と王様と騎士団が
いなければ、地位と権力を
手にしていたのに、
むちゃくちゃにしやがって許さない。
根絶やしにしてやる、
金で動かせる人間なんて
いくらでもいる、何を利用してでも
殺してみせる·····。
戦場の乙女2章に続く。
また会いましたね壁|ω・`)チラッ
本編は、終わりましたが
スピンオフという形で
復活させて頂きました!!
終わったって思いました??
残念!?終わりません!!
これからも順次更新予定なので
よろしくお願いします(〃・д・) -д-))ペコリン
ブクマ登録がなんと
20件突破いたしました!
読者様のお陰です!
これを記念して、ツイキャスをしたいと思います
Twitter内でブラックキャット@小説家になろう
と検索して頂いたら、
出てくると思うのでお願いします。
ツイキャスをやる時には、
Twitterで告知をするので
見逃さないでくださいね壁|ω・`)チラッ
スピンオフ企画の内容や
趣味の話や作品のお話や
質問にもお答えします。
質問とご要望は、感想欄に
書いて頂けるとありがたいです。
こんなブレブレな作者ですが
これからも読者様として
付き合ってあげてくださいm(_ _)m
じゃあまたどこかの後書きで
会いましょうsee you again.....(/_・、)/~~