平和な未来へ
「1ヶ月後、王宮 書斎室」
書斎には、一つだけ開かずの箪笥があり
別に気にしてもいなかったが
ここには、何があるのだろう?
ルイーダ首相から聞いた話だが
ここには、ルシウス王の大事な物が
入ってるらしい、そう言われたら
気になるよなぁ・・・。
べニラ「どうしました?王様?」
王様「嫌、大したことじゃないんだが
ここだけなんで鍵が
閉められてるだろうな」
べニラ「あぁ、それですか
鍵なら、王宮の倉庫にありますよ」
王様「そんな簡単なのか?」
べニラ「そういうものですよ
今から取りに行って開けて見ましょうか?」
王様「見て見たいが、
お前が取っていって内に、
心の準備をしておく・・。」
べニラ「そんな大層な・・。
じゃあ行ってきますね」
***************
今日は、王様の誕生日であり
王就任、十周年だ。
それを記念して、世界各国の首相と
仲間達がサプライズで誕生日会と
就任十周年記念パーティを
やる事になっている。
勿論王様には、内緒だ。
皆がその準備している、
俺は、それの時間稼ぎをして
王様にバレないように装ってる。
倉庫に向かい、鍵をすぐさま、
書斎室に持っていく・・。
カレンによれば、準備は、
順調らしいし、大丈夫だろう。
***************
「王宮 パーティ会場。」
パーティが開かれるのは、
すごく広くて、あまり使われていない
パーティ用の部屋だ。
カレン「へへっ♪順調ニャン!」
エリー「王様、何歳になるんですか?」
ベル「35歳ね、もうオッサンよ」
カレン「そんなこと無いニャ!」
ベル「世間的によ、それにしても
あいつは、幸せ者ね
こんな多くの人に祝ってもらって・・。」
テーブルが数多く置かれてあり、
華やかな飾りや美味しいそうな
料理も用意されていた。
ピグ「そうブーな!」
スラドの首相「ベル首相、
せっかくの節目ですし、
逆プロポーズとかしないの?」
ベル「さぁね。」
ルイーダ「そう言うのは、
男が言うべきだろ、
ルハク王は、どうなんだろうな」
あんたに救ってもらって
何10年の時が経った。
あの頃は、あたしの命の恩人が
アンタになるなんて思わなかったけど
あの時、一緒に戦ってくれたから
今のあたしがある。
言葉には、出さないけど
感謝してる。
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「王宮 書斎室。」
べニラ「持ってきましたよ、鍵」
王様「ありがとうな、さぁ開けるぞ」
カチャと鍵を開け、そこには
手紙があった。
べニラ「お読みになったらどうですか?」
王様「お、おう、10年後の未来の王へ
ルハク、お前がこれを読んでいる時は、
おそらく、俺は、死んでいるだろう。
この手紙を書く時には、お前を
王にしようと思っていた。
なんで?って聞かれると、
実績もあるし、君は、真面目で誠実で
心優しい騎士だ。幾度の世界の危機を
救ってくれた。荷が重いのかもしれない
君にこれ以上の苦労をさせるかもしれない。
最後の俺のわがままだと思って聞いてくれ
君が王になったら、世界に光が刺すと
思うんだ。きっと俺が築き上げた世界よりも
ずっとずっと、平和で豊かな世界に
君なら築き上げれる、信じているぞ
ルシウス王より」
読み終わった時には、大粒の涙を流していた
ずっと、王様は、この世界の為に
頑張ってきた、大切な人も失っても
進む事を辞めなかった、
この人自体がこの世界の光だ。
王様は、黙り込み、俺を強引に連れていき、
ルシウス王の墓に向かった。
「ルシウス王の墓」
王様「ルシウス王、俺は、
王にふさわしい人間なれてますか?
きっと届かない、でもこれだけは、
言わせてください、
俺を王にしてくれてありがとうございます
苦労も辛いことも経験してきました。
でも、これだけは、言えます、
王になれて幸せでした。」
墓の前にルシウス王の幻影が現れ、
王様の手を握る。
「君は、王に相応しいよ、俺が選んだからな
苦労させてすまんな、荷が重かっただろう。
君の道は、決して平坦では、なかった
でも今の君が幸せだと言うのなら、
後悔もないのだろう、
俺も君にそう言ってもらえて幸せだ。
これからも世界を見守らせてもらうよ
ルハク王、平和な世界に築き上げてくれて
ありがとうな・・・。」
王様の手をゆっくりと離し、
墓に戻っていた。
べニラ「王様?」
「べニラ、本人の口から聞けてよかった
幻だとしても嬉しいよ、
さぁ行こうか・・・。」
べニラ「王様、ある場所に一緒に行って貰えませんか?」
王様「別にいいが、何だ?」
べニラ「それは、秘密です。」
***************
「パーティ会場」
そこには、人がいっぱいいて、
一気にクラッカーを鳴らされた。
目を丸くさせ、何事だとビックリしている
べニラ「王様、今日は、誕生日でしょう
皆さん、わざわざに祝いに来てくれたんですよ」
王様「そうなのか、ありがとう、皆
お前が連れていきたい所ってここなのか?」
べニラ「はい、全ては、ここから始まりました
ここで王様は、ルシウス王に
王になれと宣言された場所です。
王様、今までこの世界の為に頑張ってくれて
ありがとうございます、
これからも共に歩みましょう、
平和な未来の為に・・・。」
王様「そんなのいいに決まってるだろ、
べニラ・・・・。」
顔を腕でうずくまり、ピグに
背中をポンポンしてもらっていました。
ピグ「王様、泣くなブー!
これぐらいで感動しちゃダメブー」
王様「泣いてない・・。」
ベル「王様、っていうか、ルハク
べニラに熱烈な告白されて
浮かれてるじゃないわよ!!」
べニラ「してませんよ!!ベルさん
誤解させるような事を言わないで下さい!」
カレン「奥さんいるのに、天然たらしニャンね」
エリー「ちょっと引きますね」
ガイ「師匠にそんな趣味があったなんて・・。」
皆に冷たい視線を放たれ、珍しく
狼狽えていた。
べニラ「ないですよ!」
ベル「あいつらは、無視していいわ、
ルハク、誕生日おめでとう
祝ってあげるわ」
王様「それは、ありがとうな」
ベル「あんたに言わなきゃいけない事があるの
あの事件が終わった頃に赤ちゃんが
出来てたみたいで、ちょうど1ヶ月位なんだけど」
王様「えっ?う、嘘だろ」
ベル「つく意味あると思う?
責任、取りなさいよ」
上目遣いで見つめられ、そんなの
返事は、決まっている。
王様「取るに決まってるだろ、
スグにでも結婚しよう!ベル」
ベル「う、うん」手を握られ
照れたのか、顔がそっぽ向いてしまう。
会場から拍手が巻き起こり、
パーティは、無事に終わり、
その1週間後に王様とベルさんの結婚式が行われ
世界は、幸せなムードに包まれた。
きっと、ずっとずっとこの世界の平和は、
続くのだろう。なぜなら皆が
そう願っているからだ・・・・。
「END☆」
(※ネタバレ注意
後書きは、最後に読むんだぞ(ゝω・´★))
。゜(゜´Д`゜)゜。うわぁぁぁぁん(´;ω;`)
あたしの処女作がついに終わってしまいました!
今までご愛読してくれた読者様、
ありがとうございます!
感謝してもしきれないです!
最終回相応しい話かどうか不安ですが
作者は、満足しておりますので
皆さんも同じなら、非常に嬉しいです。
ベルと王様が結婚するのは、前々から
決まっていたので、出来て良かったです。
レムかなとか思っていた方も居るのかな??
子供の頃の初恋で憧れでもあり、
でも、親子みたいな関係だと思います。
ベルは、王様のずっと、そばにいて、
自分の故郷で救ってくれたヒーローでもあり、
良き友人だったと思います、
一緒に過ごす中でいつしか恋心が芽生え
自然に付き合い、結婚まで辿り着きました。
それも書きたかったですが
作者は、恋愛ものは、よく分からないので
辞めました!すいません!?
ご要望があれば書こうかな??
もう1度言いますが、大事なことなので・・。
今までご愛読してくれてありがとうございます!
近いうちにまた新作を皆さんに
届けたいと思います。
1ヶ月位後になるかもしれませんが・・。
この物語を暖かく見守って頂き
ありがとうございます、
物語が終わっても、皆さんの想像の中で
彼らが生きていたのなら
作者は、嬉しい限りでございます
本当にありがとうございました。
引き続き、感想を募集しております、
是非よろしければ書いて頂けると嬉しいです。
作者 ブラックキャットより。




