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【2次元目】

カオスが降り立ったのは彼女の故郷とは雰囲気の全く異なる土地だった。「なにここ…へんなことろ…」この時のカオスには知る由もなかったが、そこは二十一世紀の日本。東京郊外の小さな山の麓である。カオスは魔法陣の書いてある羊皮紙をくるくると丁寧に巻くと腰に下げてあった布袋に押し込んだ。小さな布袋だが大きな羊皮紙は当然のようにすっぽりとその姿を消す。まるでドラ〇もんの例のアレの様に。実はこれはカオスの故郷で開発された道具であり、機能としてはドラ〇もんのそれと同じである。違いといえば、持ち主の魔力の質や大きさによって容量が変化する点くらいだろうか。羊皮紙を直し終わったカオスはきょろきょろとあたりを見まわして、そして…「きたぞおおおおおおおおおっっっ!!ひゃっほおおおっいっ!」思いっきり飛び上がり叫んだ。彼女にはあまり似合わない動作であるが、そんなことをしてしまうほど彼女は高陽していた。ずっと夢に見てきた新しい世界が今、目の前に広がっていてさらに自分はまさにそこにいるのだ。地面に触れ、草木に触れ生物に触れ空気に触れているのだ。興奮しないわけが無い。カオスは羽根を広げて飛び上がった。空から世界を見てみようと思ったからだ。彼女のいるところは少し緑があるが 、少し遠くを見てみると灰色の建物が気持ち悪いくらいに密集して建ち並んでいるのが見えた。逆に反対方向を見れば緑が濃くなってゆく。カオスはそのまま少し考え、街に行くことにした。人を見ないことにはここの文化は分からないだろうと判断したからだ。飛ぶこと20分。彼女は空から見て、この世界の人々の見た目についてその間に学んでいた。文献で読んだことがあるが、きっと人間という種族だろう。魔力は無いはずだ。生物としての見た目はカオス達のような魔族と同じであるが、服装が全く違う。素材が全くわからないようなものさえある。自分の着ている貴族の服でここに降り立つといくらなんでも目立ちすぎてしまうだろう。カオスが眉間にしわを寄せながら灰色の上をぐるぐると回っていると、ある区画で彼女と似たような服を着ている人の多い場所を見つけた。「あそこならー…大丈夫だろうか…?」カオスは高いビルを見つけてその影に降り立った。この世界の生き物には羽根がなく、飛べないようなので見つかると騒ぎになるかもしれないからだ。捕らえられてはたまらない。せっかくつまらない世界から開放されたというのに。


カオスはおそるおそるビルの影から通りへと踏み出した。彼女と同じような格好の人は何人かいるが、やはり人目を引いてしまう。(…はやくここの世界の服に着替えなければ……)しかし、服を手に入れる方法がわからないので、とりあえず建物の間をブラブラすることにした。人目は引くものの怪しがられてはいないようでひとまず安心。色々な音の鳴る店が立ち並ぶ中をしばらく歩いていると「あの…」声をかけられた。小太りの男で、当然だがカオスは初対面である。人違いではないかと思いつつも、この世界での初の人との接触だ、と応じることにした。「なに?」男は彼女が応じたことに興奮し息を荒くし、正直(きもちわる…)と思ってしまったカオスだったが、人間はみんなそうなのかも…?と思い直した。「君…そのコスプレ可愛いねぇ。なんのキャラだい?」「コスプレ…?キャラ?はい?」 「それにしても君可愛いねぇ…まさか、化粧してないの?外人さん?でも黒髪だしなぁ…すごく可愛いよ?ねぇ、もしよかったらボクと一緒に来てくれないかなぁ?色んなコスプレ着てもらいたいなぁ僕の家においでよぉねぇ、名前はなんてゆうの?歳は?……」質問をしながら迫ってくる男に、(あれ、これはやばい…?)と思いつつカオスはどうしていいかわからない。正直、気持ち悪いからブチ殺してしまいたい。しかしこの世界ではこれが普通のコミュニケーションである可能性もあるし…。答えに困っていると男はイケると思ったのか「いいでしょ…?」そう言ってカオスの腕に手を伸ばした。(よくねぇ…!!)思わず後ずさると男は怪訝な顔をして再び迫ってくる。(嫌ーー!!!!)何度かそれを繰り返す。(しつこい…)もう殺してしまおうか…本気でそう思い始めた時「嫌がってんじゃん。キモいから散れ。」そう言って、ジャージ姿の少女(幼女ではない)が男の腹に容赦なく蹴りを入れた。


こんにちは。52Te【てるる】です。


最近涼しくなってきて眠くて眠くて仕方ありません。

勉強なんてしたくない。眠い。甘いもの食べたい。デブまっしぐら。

執筆したい。ポテチたべたい。寝たい。マンガ読みたい。


二次元目も楽しんでいただけると幸いです(●´ω`●)

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