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KOSMOS  作者: ヒビキ
第一章
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第一章 魔法使い編6

「ただいま。」


魔紀は界人を家まで送った後、家に帰るとすぐに自室に戻り今日の出来事を思い返した。


「いったい何だったんだ、今日のあれは。いつから俺の日常はおかしくなったんだよ。まぁ原因は間違えなくあのアプリなんだろうな。ていうか、そもそもこのアプリは何なんだ?」

(詳し過ぎる個人情報に、魔法なんていうオカルトじみたことまで書かれてた。やはり今1度調べないといけないか。)


☆魔法

・意味 体の中にある魔臓と呼ばれる臓器から出る魔力を使い、世界の法則を一時 的に無視し様々な現象を引き起こす技術。この技術は秘匿されていて、これを知る者は全人口の3割ほど。魔法関連のことは魔法の存在を知らぬ 者には【特異者】以外には干渉出来ない。


☆特異者

・ごく稀に現れる魔法に関して高い能力を保持する者。魔力の量がとてつもなく多い、魔法適性がたくさんある、固有魔法を使えるなど様々な能力がある。


☆魔法適性

・個人に対して使用可能な魔法の属性のこと。通常は1つで、2つ以上持つ者もいる


☆魔法の種類

・魔法には下級•中級•上級、そして例外の特級の4つがある


☆四神

・日本の魔法使を統括する4つの家の当主のこと。それぞれの家が上級魔法使を当主としている。北条家•南沢家•東家•西垣家が含まれる。


☆東 純一

・生年月日 5月1日

・性別 男

・魔力 50000

・称号 上級魔法使• 蒼帝•臨命高校 2年D組副担任

・魔法適性 木 光

・所属 四神 東家

・現在地 臨命市 東家 自室


☆朝木 魔紀

・生年月日 2月20日

・性別 男

・魔力 3000

・称号 なし

・魔法適性 全て

・所属 臨命高校 2年D組

・現在地 自室


☆神崎 界人

・生年月日 3月5日

・性別 男

・魔力 100000

・称号 聖剣の担い手

・魔法適性 光 火 水

・所属 臨命高校 2年D組

・現在地 神崎家 リビング


「やっぱりこんな感じか。しかし、この【聖剣】とか【蒼帝】とか聞いたことがあるやつばかりだ。もし、これが正しいと仮定すると俺が弱すぎじゃね。

まぁ、明日いろいろ聞けば、これが正しいかどうか分かるし、今日はこのへんでいいか。さぁーて寝るか。」




4月9日


「魔紀は昨日大丈夫だった?」


「まぁな。俺のことよりもお前の方が大丈夫か?昨日は【聖剣】とか言うもんを振り回して体の調子は悪くないか?」


「ふふっ。」


「何がおかしいんだ?」


「いや、魔紀がこんなに心配してくれるのが嬉しい反面くすぐったくてね。何年ぶりかななんて考えちゃったりして。///」


「やめろ、照れるな。キモいぞ。

まぁ、大丈夫ならいいけどよ。それとお前はその時寝てたから分からんと思うから言っとくが、今日の放課後に話を聞きに行くからな。」


「えっ!どこに?と言うか誰に?」


「東 先生。」


「それ本当!?」


「あぁ。マジマジ。そのことについてもまとめて話すと思うぞ。」


「そう。分かった。」



「悪かったな。巻き込んじまって。」


「いきなりどうしたの?」


「いや、いきなり魔法なんていうものに巻き込んじまって、それにあの女に襲われたときも結局界人任せだったし、悪かったなと思って。」


「いいよ。別に。いつもは僕が魔紀を巻き込んでるから、たまには借りを返させてよ。

まぁ、今回の件の原因は僕も含まれてると思うけど。

それに僕は何があっても君の親友でずっとそばにいるさ!」


「はいはい。あんがとよ。俺もそうだよ。」


「ふふっ。どう致しまして。」




放課後

キーンコーンカーンコーン!


6時間目の授業が終わり、次々と帰っていくクラスメイトを見送りながら、魔紀と界人はある部屋に向かっていた。


「にしても、進路相談室なんていやな場所を指定しやがったな東 先生め。おかげで憲司や拓磨から質問攻めにされて遅くなりそうだ。」


「まぁまぁ。2人とも魔紀のことが心配なんだよ。それよりも急いだ方がいいんじゃない?」


「あぁ。そうだな。」




進路相談室


「おぉーす。」


「こんにちは。」


「よく来たな、お前ら。じゃあ、早速昨日の件について話すぞ。」


「すいません。僕は昨日気絶してたので、あの後どうなったか知らないのですが?」


「そうか、分かった。あの後、俺がお前らのとこに来てあの女を倒した、以上終わり。」


「少なっ!もっとこう何かあるだろ。あんた本当に先生かよ!」


「うるせぇな。いいんだよ、そんなの。それよりもあの女だが殺されちまった。」


「へぇ〜。そうなんですか。あれ、なんで?」


(はぁぁ!あのお人好しの界人が、殺されそうになった女とはいえ人が死んだことに対してあんな反応だけだと。いったい何があったんだ?)


「そうか。それでこれからのことについて話そうと思うが、そのためにまずお前らに言わなければいけないことがある。

お前らは【特異者】と呼ばれる存在だ。」


「【特異者】とは何ですか?」


「【特異者】ってのは、まぁ簡単に言えば魔法に関してすごい能力を持つ者のことだ。

そもそも、魔法は魔法を知らない者にはその存在に遭遇することすら出来ないんだが、唯一、【特異者】だけが知らなくても魔法に関わることができるんだ。」


(あのアプリに書いてあった通りだが、やはり正しいのか。)


「それであいつらが何が目的かは知らんがたぶんこれからもお前らは狙われると思う。」


「えっ!じゃあ、どうするんですか?」


「んなもん決まってる。俺がお前らを逃げれるくらいには鍛えるつもりだ。だから死にたくなければ、死ぬ気でついてこい!」


「分かった!」 「分かりました!」



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