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第陸章 (タイトル未定)
魔理沙は痛みで朦朧とする脳の片隅で考えていた。
あいつがとどめを刺しに来る。文がいる以上、霊夢の助けは期待できない。この白狼天狗相手に真っ向勝負を挑んでも切り刻まれるのは必須。かといって距離を取って仕留めようとすれば一瞬で詰められてミンチになるのがオチ。それなら・・・
文の攻撃の衝撃で吹き飛ばされた傷に加え、背中から叩き付けられたダメージ。全身の感触から判断して、自分の体がそう長くは動かないことを魔理沙は知っていた。しかし、それでも彼女はゆっくりと力強く立ち上がった。その懐から数個の魔法道具や謎の薬剤が入った瓶が転がり落ちる。立ち上がった魔理沙を見た椛が歩みを止める。
「まだ動けましたか、でももう終わりです。安心しなさい、痛みを感じる間もなく真っ二つにしてあげましょう。」
本来ならば魔理沙にとって絶体絶命の状況。しかしそんな中で魔理沙は不敵に笑い、椛に箒を突き付けた。
とりあえずのできたところまでうp