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こんな世界で大丈夫!?   作者: Dear
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二章 その1

バトルの予感……

王都に向かう一日目の昼は何事もなく順調に進んだ。

日が沈み始め辺りが暗くなり始めるとカーラが、


「今日はこの辺で野営をしましょう。

ロクシュウェル様は野営帳(やえいとばり)(テントみたいな物)を張ってください。

ロヴィニア様とマールは食事をお願いします。彼方達は薪になる枝などを集めて来てください。

私はこの辺の偵察に行って来ます」


とテキパキと指示を出すとサッサッと行ってしまった。

すると王子のロクシュウェルが手を叩き呼びかける。


「ほら皆自分の仕事に取り掛かる!

特に薪は陽が暮れる前に集めないと、ご飯も出来ないし焚き火も出来ないぞ!」


と言われてハッとなり


「わかりました。直ぐにとって来ます!」


と言い薪を拾いに行こうとしたらロヴィニアに呼び止められる。


「ちょっと待って下さいな。エリスさん?私達には普通に喋って欲しいと仰いましたよね?」


と言うとロクシュウェルが


「なっ…!?ロヴィニア!?一体どう言う事だ!?

私達王族に普通に話しかけて良いと誰が許可した!?」


ロクシュウェルの怒りと驚愕の篭った言葉にロヴィニアはサラッと答える。


「あら?私は自分の判断でそう言いましたの。これから一緒に旅をして王国の依頼を快く受けてくれた人物に冷たく当たれとお兄様は仰るのですか?ましてやあの騎士団長のご子息でしてよ?」


と微笑みながら言っているがその言葉には有無を言わせない響きがあった。


「ッ…!それは…、そうだが…!いや、しかし…」


と悩んでいたが直ぐにロヴィニアに向くと、


「…確かにお前の言う通りだロヴィニア。これから王国の一大事と思われる依頼を快く受けてくれた人物に、冷たく当たるのは王族の恥晒しも良いところだ。危うく王族の名前に泥を塗るところだった。すまなかった」


と言うとロヴィニアは


「分かってくれて何よりですわ♪流石お兄様♪」


と嬉しそうに言ったがすぐにハッとしてこちらを向き話を続ける。


「そう言う事で分かりましたか?エリスさん?アレスさん?」


と尋ねてくる。僕とアレスは揃って答える。


「「はい。ロヴィニア様」」


と答えるとロヴィニアは嬉しそうに


「♪なら良いですわ。これから宜しくお願い致しますですわ♪」


とニコニコ嬉しそうに答える。

いつも凛としているので時々見せるこの年相応の少女の笑顔は途轍もない破壊力を秘めていた。

隣ではアレスが顔を真っ赤にして下を向いている。


「それでは薪を集めに行って来ます」


と答えてアレスと一緒に薪を探しに出た。


***エリス視点***


物の数分で両手一杯の薪が集まった。


「そろそろ戻ろっか?もう持てないでしょ?」


と言うと


「あぁもう無理だな。でもこんだけありゃ一晩過ごすくらい十分だろ」


と言って戻ろうとすると、背筋にゾワリと寒気が走る。


「ッ……!」


薪を取り落とし慌てて振り返る。距離にして大体800mくらいだろう。中々気配を隠すのが上手い…全く気づかなかった…

僕がこんなに近くまで接近を許すなんて只者じゃない…


アレスに向くと警告する。


「急いで薪を持ってロクシュウェル様達の所に戻って、魔物の迎撃に備えさせて!近くまで来てる!」


と言うと、


「ッ…!マジかよ!エリスにここまで接近を許すとはな…わかった。すぐ戻る!」


「いや、戻って来なくて大丈夫!取り敢えず一刻も早く迎撃に備えさせて!」


と伝えるとアレスは薪を持ったままコクリと頷く。すると音速の早さで駆け抜けて行った。

一人残された僕は中々の早さで近づいて来る気配に身体を緊張させ迎撃に備える。

強化魔法で身体能力を上昇させ影の中から両手剣を二本取り出すと両手に持ち、硬化魔法で強化する。


「よしっ!いつでも来い!」


と自分に喝を入れ、両手剣を構える。


***エリス視点終了***


***アレス視点***


薪を集めて帰ろうとした時、隣でエリスがいきなり薪を取り落とし固まった。

するとエリスは小さい声で話しかけて来た。


「急いで薪を持ってロクシュウェル様達の所に戻って、魔物の迎撃に備えさせて!近くまで来てる!」


と言った。その顔には巫山戯(ふざけ)てやっている素振りは無く真剣そのものだった。

眉間にシワを寄せ可愛い顔を歪ませる。

ここまでエリスに接近を許すなんて只者じゃない…

事の重大さに気付き驚きを隠せない。


「ッ…!マジかよ!エリスにここまで接近を許すとはな…わかった。すぐ戻る!」


と言うと


「いや、戻って来なくて大丈夫!取り敢えず一刻も早く迎撃に備えさせて!」


と言うとエリスの身体の中で魔力が渦を巻くのが解った。


…本気を出すのか…

エリスの本気を悟り俺は自分に出来る事を精一杯やろうと思い。コクリと頷くと走り出す。

…エリスが本気なんだから自分も本気を出さねば!

一刻も早くこの事を王子達に伝えようと林の中を駆け抜けた。


***アレス視点終了***


***ロクシュウェル視点***


野営帳を張り終わるとロヴィニア達も料理の下準備が丁度終わったらしく顔を見合わせる。


「あの物達はまだか?マール気配察知で何処にいるか調べてくれるか?」


と言うと


「ああん?解ったよ…めんどくせぇな…」


と呟き目を閉じる。気配を探し始めた様だ。


「ん?なんだこの速さ!?おい!兄貴!アレスって野郎の気配がスゲぇ速さでこっちに向かってやがる!…来るぞ!」


とマールが言うと、前方からバァン!と音がして少し地面が抉れ土煙が上がる。


「この様な登場の仕方で申し訳ありません!一刻の猶予を争う事態が発生致しました!」


と薪を小脇に片膝を地面に付き頭を垂れながらアレスと言う若者が報告する。


「それはどんな事だ?」


と簡潔に聞くと。


「ハッ!巻を集め終え帰ろうとした所、エリスが何者かの気配を察知致しました。気配の種類から魔物と断定!

しかもエリスが近くまで接近を許す程気配の隠し方が上手い様です!

エリスが急いで迎撃に備えろとの事です!」


と報告した。


「なんだと!?マール気配察知出来るか!?」


と聞くと


「それがわかんねぇんだよ!エリスって野郎の気配も何処にあるか全くわかんねぇ!」


と若干怒りと焦りの混じった声で答える。


「クソッ…!ロヴィニアはこの辺に防御魔法を展開し、マール気配察知を終了し戦闘に備えろ!急げ!」


と指示を出す。するとアレスが話しかけて来る。


「俺も戦います。魔法は出来ませんが接近なら問題ありません」


と何処からか彼と同じ位の長さを持つ大剣を肩に担いでいた。


「ああマールと私と一緒に前衛で頑張ってもらう。それとその大剣はどこから取り出したんだ?」


と聞くと


「あぁこれはちょっと特殊でして…後でお話します」


と言われたので彼の大剣の事は思考の隅に追いやる。

…自分も装備しなければ、と思い野営帳の中にある愛剣を取りに行った。


装備し終わるとロヴィニアが防御魔法を張り終わり支援魔法の準備をしていた。マールは魔力を練り身体に循環させていた。アレスは剣を地面に突き立てその前で座禅を組み瞑想をしている。

私も軽く身体を動かしているとカーラが戻って来た。


***ロクシュウェル視点終了***


***カーラ視点***


偵察をしているとロヴィニアの魔力を感じ急いで野営地に戻った。

すると彼女の防御魔法が張られており、中ではロクシュウェルとロヴィニアとマールとアレスが居り各自何かに備えている様子だった。ロクシュウェルがこちらに向かって来たので事情を聞いた。


「一体どうしたのですか?」


「それがエリス殿がアレス殿と薪集めを終え帰ろうとした時魔物の気配を察知したそうです。しかもかなり近くまで接近されていたらしくアレス殿に伝言を頼み迎撃に備えろとの事です」


なんて事だ…この辺りには数年に一度Aランクの魔物が出没すると噂の場所なのだ。

行きでは何も無かったので安心していたが、迂闊だった…


「分かりました。私も迎撃に備えましょう」


相手は恐らくAランクの魔物であろう…


カーラは自分の相棒である細剣(レイピア)とランスを装備し迎撃に備えた。


***カーラ視点終了***


どうもfreeです( ̄Д ̄)ノ

更新遅れてすみませんm(_ _)m


次回は魔物との戦闘シーンです!

やっと戦闘に行けました…(T ^ T)


果たして魔物の正体とは…?

どうなるか楽しみにしてて下さいm(_ _)m

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