一章 その15
エリス様のご用件って何なのでしょうか?…
私は客室に向かう廊下を歩きながらそう考えた。
「まぁ…エリス様に言われた事をやるだけですね」
そう呟き、足早に客室にへと向かう。
しかし急にお金が必要とは…よっぽどの事なのでしょうか?しかし追い詰められた表情はしていませんでしたし…
悶々と一人考えているとどうやら客室を過ぎていた様で、慌てて引き返した。
ドアの前に立つとスゥっと息を吸い込みドアをノックする。
コンコン
「失礼します。メイド長のカイナで御座います。少しお時間宜しいでしょうか?」
すると中から承諾の返事が帰ってきた。ドアを開け中に入ると要件を伝える。
「エリス様から伝言を預かっております」
すると何故か正座させられ、その上に重そうな石…いや岩を乗せられた第二王女マールが苦しげに答える。
「なんて言ってたんだ?」
少しの苛立ちと大きな疲労の込められた様に言った。
「はい。"頼まれてた要件を承諾する。その代わりお供を一人連れて行っても良いか"との事です」
「そのお供は役に立つのか?」
苦々しげにマールが喋る。
「はい。恐らくエリス様はアレス様をお供にすると思います。アレス様は魔法はからきしですが剣の腕は中々で御座います。道中役立つ事はあっても邪魔にはならないと思われます」
そう言い切ると今度はカーラが喋り出した。
「ふむ…そのお供は何処まで一緒なのですか?」
「聞いた話によるとら王都までしか行かない様です。何でもヴェルガ様と久し振りに稽古をしたいそうです」
ふむ…とカーラは考え込む。すると王子のロクシュウェルが口を挟んだ。
「王都までなら大丈夫じゃないでしょうか?もし襲って来ても私が切り捨てます」
そこに第一王女のロヴィニアも加わる。
「そうですわ。お兄様の言う通り、万が一襲われても私達だって淑女なので護身術の一つや二つ使えますわ。
それにあのお方のお供ですもの。変な人ではないでしょう」
「…分かりました。王都までなら良いでしょう」
渋々と言った様子で了承するカーラ。
「分かりました。ではその様にお伝えします。失礼致しました」
そう言ってドアを閉め、くるりと踵を返すと、
早くお伝えしてエリス様に褒めて貰わなくちゃ♪
そう思いながら上機嫌に鼻歌を歌い、スキップしながらエリスの部屋に向かうのだった。
フィオナに渡した大量の金貨が入った袋も今頃開けているだろう。
きっと驚いて唖然とするエリスの顔が脳裏をよぎり更に楽しそうにスキップする。
エリス様喜んでくれるかしら?
ただ主に褒められたい一心で行動するメイド長の姿がそこにはあった。
余談だか部屋に行くと案の定プリプリ怒ったエリスに叱られたのは言うまでもない。
どうも(・ω・)ノfreeです
皆さん更新出来ず申し訳ない…
次からはちゃんと更新できる様に頑張ります。




