一章 その14
すすすすみません!
またしても遅れてしまいました…
カイナさんと別れた僕は邸の奥にある自室にいた。
「フィオナさんまだかな〜?」
ベッドに腰掛け足をプランプランさせながら呟く。
すると部屋に、コンコン、とノックの音が響く。
「は〜い。フィオナさん?」
返事をして尋ねる。
「はい、フィオナでございます。入っても宜しいでしょうか?」
おずおずと言った表現を表すならこんな感じだろう。ドアの隙間からお辞儀をしているフィオナさんが見える。
「どうぞどうぞ〜!入って!」
機嫌良く返事をする。
最近フィオナさんは忙しいらしく中々会えなかったので久し振りに見るフィオナさんは新鮮だった。すると何か違和感がある事に気付く。
「あれ?フィオナさん髪の色…変わってない?」
そうなのだ、フィオナさんの髪の色がお揃いの銀髪から若草色になっていた。
「ああ、これですか?
これはですね任務中に目立たない様にカモフラージュで色を変えたんです。しかし変えたのは良いものの戻し方が分からずそのまま放置してあるのです。」
少し恥ずかしそうに答えるフィオナさん。
頬をほんのり赤く染める姿はとても可愛らしい…ゲフンゲフン…話がそれました。
戻し方が分からないのか…多分無理に戻したら脳に影響が出るだろうな…
「そっか〜残念。お揃いで結構気に入ってたのに…」
少ししょぼんとすると慌てた様にフィオナさんがフォローする。
「あ、いえお揃いだったのは私も嬉しかったです。しかし無理に戻そうとすると頭が痛くなって…」
あたふたと答えるフィオナさん。
「あ、うん大丈夫、分かってるよ。それにしても若草色の髪、綺麗だね!とっても似合ってるよ!」
新しい髪の色を褒めるとフィオナさんは恥ずかしげに、
「ありがとうございます。日頃から入念に手入れをしていた甲斐がありました」
にっこり微笑みながらそう答える。
「あっ!そう言えばメイド長からこれを渡す様にと言われたのですが…」
そう言うと何処からともなく大きな袋を出した。
「わぁ!こんな大きな袋どこから出したの?後メイド長ってフィオナさんじゃないの?」
「えーとメイド長の件なんですが私は降りさせてもらいカイナが新しくメイド長になりました。
それと袋ですが、私の影の中から魔法で取り出したのです」
「ええ!?そうなの!?
それとその魔法凄いカッコ良い!教えて!」
なにそれ?!聞いてないよ?カイナさんメイド長になったのか…道理で何かメイド服が豪華だった訳だ…納得。
それとそんな魔法があったなんて!早く教えて欲しいな♪
「ええと、この魔法は少し特殊でして…闇属性の空間魔法と無属性の空間魔法を組み合わせた物なんです」
さらっとかなり難易度の高い魔法を使うあたり流石この邸のメイド…恐るべし….(空間魔法はどの属性にもあり上級者でも半分近くの人は使えない高難易度の魔法なのだ)。
しかもそれを組み合わせて合体魔法にするなんて達人レベルでもそうそう出来ない。
「ヘぇ〜そうなんだ…まぁいいや教えて〜」
「分かりました。エリス様なら直ぐにお出来になられると思います」
そんな事言われたら頑張りたくなるじゃないか!よぉ〜し、やる気出てきたぞ〜!
それから約二時間くらいは、収納魔法(収納魔法と言うらしい)や雑談で時間を潰した。
余談だが、袋の中身が大量の金貨だった事に驚き急いで余分なお金をカイナさんに返した。
あと1〜2話今日中に投稿します




