一章 その13
すみません支度編がもう少し続きます。
アレスが帰り、荷物を纏めて一息つこうと思い立ち上がる。
「う〜ん…いたたたた…腰の曲っぱなしは辛いな」
ソファに腰掛け、予め煎れていた紅茶を飲みながら大きく息を吐く。
「ふぅ…そろそろホークスさんのお店が空く頃かな?」
外に目をやる。太陽はまだ昇り切っていないが"朝"と呼べる時間帯だろう。
風に乗って村の方から、子供達のはしゃぐ声や大人達の掛け声等が聞こえてくる。
部屋着から着替えを済ませて家を出る。
「足りない物は…干し肉二つとフレク(フレクとは小麦を混ぜ、焼き上げた物である)を三つ、ナイフと砥石に調味料が少しか…お金、足りるかな?」
足りるか疑問だったのでカイナさんから少し借りようと思い、先ずカイナさんの所へ向かった。
十分程経っただろうか?一週間前に訪れた建物の前に来ている(月に1〜2回ほど遊びにくるのだ)。そう、父様の邸である。
門をくぐって大きな扉の横には呼び鈴が付いている。僕はそれを鳴らすとカイナさんを呼んだ。
「カイナさ〜ん!」
すると奥からバタバタ音が聞こえてk「エリス様ぁ〜〜!!」
突然大きな塊が目の前に現れたと思うと、その大きな塊は抱きついて来た。正体は分かっているので避けようとはしない。
「エリス様ぁ〜〜!お久しぶりです!はぁ…こんなに大きくなられて!」
グリグリ撫でなられながら力一杯抱きしめられる。
大きくて柔らかな二つの塊に挟まれ気持ち良いが、如何せん息が出来ないので息苦しい…だががっちりと頭をホールドされているので逃げる事が出来ない。暫くジタバタすると腕の力が緩んだので隙ありとばかりに腕のホールドから脱出し、抗議する。
「はぁはぁ…カイナさん!息苦しいです!扉開けると同時に抱き付いてこないでよ!危ないでしょ!後そんなに久し振りでもないでしょ!」
「そんな殺生な…可愛い可愛いエリス様を目の前にして抱き付いてはいけないとは…地獄の所業でございます!しくしく…」
嘘泣きをするカイナさんを放置して本題を切り出す。
「ところでカイナさん。唐突で申し訳ないんだけど少しお金借りても、いい?」
申し訳なさそうに下から見上げる(元からカイナさんより背は低いが…)。
「ッ!!勿論でございます!幾らでもお貸しします!いえ、差し上げます!エリス様になら幾らでも差し上げます!」
なんて大袈裟に言うカイナさん。もぅ借りるだけって言ってるのに…だけど返さないでいいなら良いか…カイナさんの好意に甘えとこう!
「えーとじゃあね?ん〜と…5Kくらいちょ〜だい!」
すると突如鼻血を吹き出し倒れたカイナさん。大丈夫?!
「ブハァッ!!よ、喜んで!!少々お待ち頂けますか?あ、鼻血はお気になさらず、大丈夫です。」
ヨロヨロと立ち上がるとそう言ったカイナさん。う〜ん本当に大丈夫かな?まぁ本人が気にするなって言ってるし良いか!
「りょ〜かい!じゃあここで待ってるね」
と言うとカイナさんが鼻息荒く、
「エリス様!それはなりません!中でお待ちください!ここはエリス様の邸でもあるのですよ?家主を家に入れず玄関先で待たす等私のプライドが許しません!さぁさぁ中へどうぞ!」
と言われたので
「は、はい…わかりました。じゃあ僕の部屋に居るので来てくださいね?」
若干カイナさんの迫力に押され自室に向かおうとしたが何か邸の匂いとは違う別の匂いがしたため足を止めて尋ねる。
「あれ?もしかして誰かお客さん来てる?」
「はい。実は王女様御一行がお越しになっています」
へぇあの人達ここに泊まってるのかな?
「もしかしてここに泊まってる?」
「はい。昨日からお泊まりになられております」
丁度良い。返事とアレスの同行について聞こう。
「部屋は客室だよね?実は話があるんだけど、聞いて来てくれる?」
「はい。ですが"話"とは?」
「ん?ひ〜み〜つ!"返事をしたい"って言えばあっちは分かるから大丈夫」
唇に人差し指をあて答える。
「解りました。では後程伺いますのでお部屋でごゆっくり」
完璧な礼をしてカイナさんは去って行った。
ど〜も〜!freeです(^ω^)ノ
すみませんグダグダしてますw毎回毎回すみませんm(_ _)m
恐らくあと2〜3話続くと思います。
感想とかお待ちしてますm(_ _)m
出来るだけオブラートにおねがいします。




