一章 その11
ども〜(・ω・)ノ
今回は予告通り王族三人の心境を書きました。
ちょっと短いかも…
***ロヴィニア視点***
…騎士団長のご子息…思ったより手強そうですわ。
一目見て本能的に理解した。
彼は私達が全員で襲っても恐らく、瞬く間に返り討ちに会いますの…彼なら今回の魔物退治…安心して任せられそうですわ。
初めてお会いしましたけど、"彼"結構良さそうですわ…
「ウフフ…」
騎士団長のかなり大きな家…いや邸宅の一室でロヴィニアは一人笑う。楽しげに笑っている様に聞こえるが何故か、危険な笑いにも聞き取れる。それは獲物を目の前に喜びを表す肉食獣の様な笑いだった。
"彼"なら父上もお喜びになるはずですわ。
そしてなにより中々私のタイプですの…
「ウフフフフフ……」
ロヴィニアの楽しげなそれでいて何故か危険に聞き取れる笑い声は暫く途切れることは無かった。
***ロクシュウェル***
こいつ強い…
エリスに会い、初めに思った事がこれだった。彼は普通に歩いて来ていたつもりだろうが、途中まで気配がまるで無かった。気配探知に優れたマールが、あんな近くまで気付かなかった事に驚き、現れた姿のギャップまた驚かされた。
現れたのは美しい銀の髪を腰辺りまで伸ばし、見る物全てを魅了する様な大きな深い紫色の双眸。少女の様な顔立ち、そして大きめの服に包まれた顔に似合う華奢な身体…
話に聞いていたがこれ程までとは…
しかもここまで接近するまでマールに気配を察知させない程の実力…侮れん…
内心、冷や汗が出て来たが表情には出さない(伊達に今まで王族として生きて来たのだこれ位隠す事など造作もない)。
この物なら此度の魔物退治、出来るかもしれぬ…
いや待て、早まってはいかん。彼の実力をはっきりとこの目で確認するまで安心は出来ん。王都の騎士団本部で幾つか試練をさせてみるか…
ロヴィニアが妖しい笑いをしている時、ヴェルガの邸宅の別室でロクシュウェルはそう考えた。
***マール視点***
この私があそこまで接近されるまで気配を察知できないなんて…クソッ!
ガンッ!!
近くにあった木を殴りつけた。
木はメキメキと断末魔の様な音を立てて倒れた。
木を見ると半分近くまで亀裂が入っていた。かなり強い力をぶつけた様な乱暴な跡だ。
私は折れて来た木をサイドステップで躱しながら倒れて来た木にもう一撃叩き込んだ。
メシャアッ!!!
木はあっさり己が持つ限界を迎え、粉々になった。
フゥと息を吐き呟く。
「今日はこの辺でイイだろ」
(鬼の様な訓練の所為で身体に染み付いた)日課の訓練を終わり。汗でグショグショになった全身が歓喜の声を挙げている様だ。
この頃訓練してないな…
そう思いヴェルガの邸宅に着くなり荷物をメイドに押し付け、動き易い服装に着替えるとさっさと邸宅を出て行った。
恐らく5時間程走り込みや樹走(樹木の間や木の上を目隠しして全力で走る訓練)や滝打ち(滝に向かって拳を叩きつける訓練)などをした。
サッサと戻って寝るか…
そう思い、走り出した。
走りながら今日の出来事を再び思い出す。
何なんだあの野郎…
女みたいなツラして何で私にあそこまで気配を察知させなかったんだ?
オマケに微弱だが、かなり強い魔力を一瞬感じた….気付いたのは恐らく私だけだろ。
兄貴はいつもの無表情だったし、姉様はただ微笑んでいただけだし、師匠は何か別の事で緊張してたし。
はぁ…
ホントに一体何なんだアイツ…
まぁ一回試合でもしてみりゃわかんだろ。大方、騎士団本部でクソ兄貴が試練とかさせるだろ。
などと考えているとヴェルガの邸宅に着き、考えを中断させた。
扉を開けると師匠が待ち構えており、額には青筋が立っている。
ゲッ……こいつはマズイっ!!?
そう思った時には吹っ飛ばされていた。
「まったく貴女は何度言ったら分かるのですか?団長の御宅では失礼の無い様にとあれ程言ったはずですが?」
ヤバイ….師匠が説教モードに入ってやがる…
こうなりゃもう諦めるしか無ェな…
「ハイッ!申し訳ありませんでした!!」
飛ばされた状態から身体を捻り着地したと同時に跪き土下座した。
「そうやって毎回毎回同じ事を繰り返して…
今日と言う今日は許しません!!」
それから暫く、慌てて出てきたロクシュウェルに止められるまで説教は終わらなかった。
全身ボロボロになったのは言うまでもない。
次回は、支度するお話です。(多分w)
期待せずお待ちくださいw




