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アヴァリス国軍入隊の話

右も左もわからず走り続けた俺はようやくにぎやかな商店街に大きな門らしきものを見つけほっと安堵からため息をもらした。


最悪なことにここは隣接するアヴァリス国らしくかなり頑丈な門に屈強そうな兵隊そして夢にまで見た獣人や大きな動物たちにもちろん人間らしき人たちが長蛇の列をなしている。アヴァリスとは言えど命があるだけマシなので、最後尾に並んだ俺は少しずつ進む列に期待を抱くとともに後方からの敵襲が来ないことを嬉しく思う。それに、なんだか鍛えられた兵隊の割にはなんだか遅い。こんなにもたかが訓練も受けていない村人に負けていていいものなのだろうか。と少し不思議に思う節もあった。


「入国大人一名銀貨2枚です。身分証明書の提示をお願いしております。」


屈強な兵士の隣で凛とした佇まいの女性に聞かれて思わず聞き返してしまいそうになる。そりゃそうであるよく考えれば身分証明書も持たない安全保障のない男を入れるわけがないのである。

しかし、俺は身分証明書を持ってなどいない。渡された記憶もなければそもそもあの国の住人になった覚えなどない。


しばらくどうしようかと思っていれば逃げた際にできた大量の擦り傷についた泥を上手いこと勘違いしてくれたのかどうやら上の人に取り次ぐためらしく別室に通された。


数分すれば屈強な現世でいう4、50代ほどの橙色の髪の男が出てきた。俺のことがどう伝わっているのかは知らないがわざわざしゃがんで15歳ほどの容姿の俺に目線を合わせてガタイに似合わない小さな声で話しかけてくるあたりそう言うことなのだろうと思っておく。


「俺の名前はレベス・アルベルトという。王国騎士団の騎士団長を務めている。」


「今日は君に話があってきたんだ。王国騎士団に入る気はないか。この国騎士団なら身分関係なく入団できて尚且つ貴族庶民関係なく強さでの序列加えて給与も安定しているし基本的に戦いもない。俺の勧誘ならしばらく陰湿な嫌がらせなどもないだろう。」


「急で決めにくいのはわかっているが君の現状を見るにそれが1番だと思う。しばらく面倒も俺が見よう。」


どうやらこの男は底なしのお人よしらしい。

俺には2つ選択肢がある。

1つはこの勧誘を断り冒険者ギルドに入ること。

この場合王家のあの王子たちに会うには最低でもA級できればS級冒険者になる必要がある。到底今の俺にはその素質がないだろう。

2つ目はこの勧誘を受けること。

騎士団長の彼に面倒を見られることになれば自ずと会うことができる。



つまり



『王国騎士団に入団させてください。』




求 王国とのコネクション

{アヴァレスの方が案外治安がいいのかもしれない。}

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