国外追放になった話
『どうしたもんか、、、、、、』
つい数分前に城から逃げるように出た俺はとぼとぼと次の目的地である冒険者ギルドへと足を運んでいた。ここは首都の大きな町であるらしくなかなかに美しい風景が広がるのだが今はそんなことになりふり構ってられず俺はとにかく解決策を考えながら思い頭を悩ませて歩いていた。
とりあえず今の問題点を考え頭の中でまとめたところ問題点は3つである。
1つ、現在が原作開始のリリー嬢がテルダム学園に入学する時間より前なのか後なのか分からないこと。
2つ、花貝咲凜は原作に影響するのかしないのか
3つ、現在の俺が弱すぎること。
3つ目はどうこうしようもないので一旦片隅に置いておくとしてまずは1つ目だ。原作開始時点では隣国つまりこの国の100周年パーティーが行われていたことを覚えている。ということはだ、現在が建国から何年なのかを誰かから教えてもらう必要がある。逆に言えばそれだけでわかるのである。となればまずはギルドではなくあの親切な酒屋に向かうべか、、、、、、、
方向転換した俺は酒屋の方へ歩き出した。
『おばさん!』
心地よいベルの音を聞きながら入店した俺におばさんは心なしか驚いたような顔を向ける。
「あんた!心配したんだよ全くつい数分前にねこの男を探してるってあんたにそっくりの身なりの男を探してててっきり捕まったと思ったよわたしゃ」
俺にそっくりな身なりの男、、、?ふと自分の格好を見れば愛用のTシャツにスウェット。つまり、、
『こんなやつ俺以外にいるわけねぇだろぉ!!!』
端の方に住むおばさんからしたら街中の方で売っているのかと思ったかもしれないがこんな服を着ている人は俺と花貝さん以外にいるわけがないのだ。ここはどちらかと言うと中世ヨーロッパ寄りの服装であるからいるとしたら転生者で加えて男を探してた??たまったもんじゃない心当たり、、、、、心当たり、、、、、
『花貝さんかぁ、、、、、、、、、、、、』
長いため息とともに吐露されたその名前。
どうやら俺は彼女を見誤っていたようだ大方その婚約者殿とやらに都合よく話を通したんであろうがこれはまずい。とりあえず話だけ聞いて急いで身を隠さなくてば
『おばさん!この国が建国何十年かわかるか?』
「えぇっと、、、、、、確か先月で99年だったかしら」
でかした!これだけ聞ければなんとかなるこの世界は原作開始11ヶ月前だ準備期間なら十分ある。
『ありがと!また来た時は酒飲みにくるよ!』
カランコロン
、、、、、、、、、、、まさか
後から考えてもまるで木の人形かのように人生で1番遅く振り返った日だったと思う。
目の前には銃を持った軍服の3人の男がいた。
「_________こちらG部隊カマタニを発見」
無線に話しかけた途端こちらに銃を向ける男たち。
初めてみる銃に足がすくむ。
『おばさん、、、、ごめん俺今日は帰るまた来る』
ここで殺されればこれは現実なのだからもう2度とこのチャンスは来ないのだ。まだ魔法も何もできてないのに。
頼むから俺の運動神経が前世と同じでありますように。
そう願った俺はトップスピードで駆け出し隊員の足の下をすり抜けそのまま右も左もわからず走った。
ピロン
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カマタニ ルイ スキル獲得条件国外追放クリア
スキル 身体強化☆☆
転生特典・進化系☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
スタミナ、HPなど他が1兆年かけて習得する量と等しくなる




