どうやら俺は乙女ゲームに入ったらしい話
なんだかんだ従者改めメリノさんからはずいぶん丁寧と言えば聞こえがいいが言ってしまえば遠回しな厄介払いをうけて小さな麻袋に入った最低限の資金と探検で俺は右も左もわからぬ土地に放り出されてしまったわけだ。
ともかくよく言えば自由の身悪く言えば迷子数秒前だがせっかく異世界にきたのだからやることといえば
『いざゆかん!冒険者ギルドへ!』
『、、、ここ、、、、どこだ?』
土地勘がゼロに等しい俺がすんなり辿り着けるわけもなく右に行けば置かれたバケツに足を引っ掛け左に行けば馬に威嚇されまさに背水の陣とやらなんとやらで走り出した俺。結果、ますます迷子。
「おや、ぼーやどうしたんだい?」
おっと角から明らかにいい人そうなおばさん、ちっぽけな転生特典だがありがとう神様、、、、。
「ぼーや?」
急に天に向けて祈り出した俺に首を傾げるおばさん
『あーその俺隣町からきて道に迷ってるんだ!』
「あらまぁそれは大変。そこに私の経営する宿があるからそこまで一緒に来れるかい?」
店内は木造建築で現代では滅多に見られなかった酒樽なんかもあって正直興奮が止まらない古の黒歴史ステータスオープン以来の興奮である。
「それでお前さんはどこに向かってるんだい?」
『冒険者ギルド!冒険者になるんだ。』
「それならすぐ近くだよかったよかった。」
そう言ってどうやら奥の棚から何か探し始めたおばさん。どうやら地図のようなものらしいこれはありがたい。
「えーっとねぇ、、、冒険者ギルドは、、、」
ガタンッ
『おばさん!これなんて読むのか教えてくれないか』
思わず立ち上がるほど驚いた俺の目に入ったのは国の端にあるこの街の地図だからこそうつるちょうど端っこにある国境。
「ここかい?これはアヴァリスだよ。お前さんには少し難しかったかな?」
、、、、、、、やってしまった
これは某ゲーム会社の24作品目である乙女ゲームリリー令嬢と4人の王子様略してリリ王の主人公リリー令嬢と4人のうち3人の王子が住む国アヴァリスなのではないか。このゲームはもともと若い世代の女性向けに開発された物ながらゲーム内全ての問題が4人の王子によって起こるためいつしかリリ王などではなくポンコツ王子からポン王と呼ばれるようなり難易度も会社でダントツの高さを誇るコアなゲームである。もちろん若い女性客は王子の行動がムカつくなどの理由でだんだん利用者が減っていったわけだが、、、、、
確かにこの国のあの太った元気な王はリリ王漫画化記念小冊子の12ページ目のリリー嬢がティアラを受け取る時に後ろの後ろの方のソファに座って肉を食べていたような気がする。
だとしたら大変だあのポンコツ王子共を止めなければ国家規模の大迷惑災害を起こしかねない、、、
「ぼーや?どうしたんだい?」
求 辛い世界に転生したことに気づいた時の対処法
{王子たちはどこまでポンコツなのだろうか。}




