ステラside:欲と罪と願望と
こないだの新作、
宣伝しただけあって初動まあまあ悪くないね
どうしてもなろうはファンタジーモノの方が読まれやすいし
恋愛系でコイツと同じぐらいの初動伸びならまぁ及第点でしょ
という訳で今回も姑息にURL貼っとく
https://ncode.syosetu.com/n2775jl/
空間が歪む。
扉の様な穴が空き、魔力により周囲が暗黒に染まる。
其処から出てきな少女がいた。
ゲートから出て、地に降りる。
彼女、ステラは辺りに問題無い事を確認する。
そして、
「っ…はぁぁぁーーーー…………っ!つーかーれーたぁー!」
疲れを感じさせる声色で叫んだ。
僅かに喜色が混じっていたが。
「あの子強すぎぃー!それに右腕もトバされたし…。っていててて…!これ…治るまでどれくらいかな…?」
そう言いながら無い右腕を見やる。
まだめっちゃ痛い。
全く本当にやってくれた。
「…いっその事無理矢理直しても良いか。疲れるからあんましたく無いんだけど、そうも言ってられないし。…おっとそうだ。」
そこで思い出した様に、連れてきたクローバーを見る。
「この子どうしようかな。意識まだ無いけど…まぁ、最悪体さえあれば精神面は無くてもどうにかなるが…、」
起きようが起きまいがどうでも良い。
むしろ起きない方が楽だと思うけど。
完成させればどうせ変わらないし。
ただ、
「でも、この子の人格面は“私が”気に入ったからなぁ…じゃなきゃ態々他の魔女達まで出し抜いて早々に確保しようとしなかったし。」
そう。
私が“欲しい”のはキミだから。
愚かで哀れ。無知にして盲目的。
致命的な勘違いを未だ理解せずの、善性の悪者。
そんなお馬鹿な天才ちゃん。
でも、その純心な感情は非常に美しい。
だからこそ“欲しい”。
この為に全力が出せない不得意な回収と防衛とかしたんだ。
「ね?椿軌ちゃん?」
他の奴等には渡したく無い。
この子は私のモノにする。
じゃなきゃ私の罪が廃る。
……。
…おっと、すこし呑み込まれてたかな。
落ち着こう。
「って言うか。ここは何なの…?ゲートの丁度いい転移先を見つけたからここにしたけど…。」
廃墟と化した建物、その中の一部屋。
なのに何故か少し綺麗。
誰かいたのかな?
でもそんな気配もないし、居たとしても魔力は殆ど感じないからここから離れたって事になる。
うーん…怪しい。
まぁ、無法都市を中継に選んでるんだし、変なものをいちいち気にしててもどうしようもないか。
もし先住民がいたら残念ながら出てってもらおうかな。
…まずは、先にこれからどうするかを決めないと。
少なくともこっちに逃げたのはバレてる。
なら警備が薄くなる時間。
それと、魔法少女だって普通の人間として学校や仕事がある。
ずっとパトロールしてるのは無理な筈。
更に立ち入りを基本的に禁止されてる無法都市となれば尚更。
此処は外からしか観測できない。
向こうが入って来ない都合上動くべき時は…。
「…腕の直りと、魔力の回復…あとは全てのタイミング的に〜…大体“三日後”がいいかな?」
色んな要素を足して、恐らくこの辺りが最善。
よし、方針は決まった。
それじゃあ暫く休暇。
私の休んでいる間に逃げられない様に念のため椿軌ちゃんに束縛を掛けとくけど。
………。
???「ねぇボクが用意してあげてた仮拠点乗っ取られてるんですが。…まぁそのおかげで其処を通じて今も監視出来てるんだけどね。結果的にはナイス過去の自分。」




