ブレイクVSステラ 続
因みに良いところでぶっちぎったけど特に明かされる訳でもなく
ただ話の書き方が下手なだけっす()
「…どうしてそう思ったのかな?」
ステラは問う。
「私は“勘”が良くてね、なんとなくさ。」
「…成程ねぇ。」
上手く隠してたのに。
“欲” が溢れていたかな?
そうじゃないならその勘はかなり危険だね。
「…その通りでね、大方私にもちょっとした事情はあるよ〜♪。ま、内緒。言う訳ないじゃん。それともその“勘”で当ててみる?」
「さぁ?どうせ目的は、考えている事は同じなんだから要らないな。」
「ふふっ、そういうとこ嫌いじゃない。」
「魔女に気に入られてもな。」
「ありゃ残念ー。」
「御託は良いから。」
「つれないなぁ。」
どのみちやる事は変わらない。
戦いを続ける。
「“千爆”」
「“引力弾”」
始まるは弾幕戦。
魔法を魔法で撃ち消し合うリソースの削り合い。
大量の爆破魔法と超重力の吸引。
両者どれか一つ相殺しきれなくて当たればそこで致命傷クラスのダメージを負う。
弾幕戦はそれだけで相当な技術と集中力を要する。
それを軽々と行ってみせる2人だが、
「お互いに全力を出せないのは残念だよ。」
「全く、どうして共感出来る…。」
2人とも、元々広域殲滅を得意としている。
しかし全力を出せば此処は人が住める場所では無くなる。
そんな事をしたらステラは回収対象を、ブレイクは救援対象を失う。
なので甘んじて弾幕戦に応じているが、これでは決着がつきそうにない。
お互いに歯痒い状況が続いている。
唯、それが長く続く事は無い。
「“ゲート”のリキャストタイムはまだ…。でもそろそろこの子への負荷を少し強くしてもいい頃…?」
「向こうも何か待っている?…あ〜逃げるってそういう…。」
時間は掛かるが状況を変える手段を持っている。
とはいえそうやすやすと時間を稼がせてはくれない。
先に時が来るのはどちらか。
だが、どのみち何か起こさなければ。
この技はかなり消耗が激しいが、致し方無し。
目を瞑り、ステラは唱える。
開いた瞳は、紫彩に染まっていた。
「アハっ。」
誰にも聴こえない程の声量で、小さく言葉が紡がれる。
「“ーーー.ーー”」
「…っう!?、これは…!」
突如、ブレイクは強烈な衝撃と共に他に叩きつけられた。
地に亀裂が走る。
「直接個人への、重力の操作…。っ重…!」
「意外と重力魔法ってレジストされないんだよね〜。直は流石に魔力沢山使うけど。」
「ぐぅ…っ」
「かなり強くした。流石にここまでなら身体強化アリでも動けないでしょ、動こうとしたら壊れるんじゃない?」
自重で動けないのだ。
むしろ普通は内臓が潰れ、体が崩壊するレベルの負荷を与えたというのにその程度で済んでいるのが異常。
彼女の身体強化による肉体の硬化が強すぎるのだ。それも
「単純に保有魔力が強大すぎて大してダメージを与えられないって…。おかしいねぇ。」
と言う事。
ただ、それでも動けば一部部位は確実に壊死するだろう。
「今の内に…。」
相当有利になった。
この内に時間を稼ぐか仕留めるか。
しかし、そうはならなかった。
「…っ仕方無い、やるか。“瞬爆” “蒼極焔”!」
ブレイクは唱える。
「えっ!?嘘ぉっ…。まっ…」
突如目の前にブレイクが急接近して来た。
彼女は蒼い焔を手に纏い、振りかぶる。
その事実に驚愕し、混乱で動きが鈍る。
何とか咄嗟に回避行動を取るがブレイクの攻撃はステラの右腕に直撃してしまった。
「……〜っっ!?あ゛、づぅっ!?」
蒼焔が、ステラの肉体を焼き尽くしていく。
当たった部位は全て焼き溶かされ、激痛と熱に苦悶の声を上げながら下がっていく。
ステラの右腕は二の腕までは完全に焼滅、肩付近までもどろどろと火傷で爛れて一部落ちかけている。
「ふ、ぐっ…あぁっ、…無茶苦茶なっ…!」
「…この程度で止まると思わない事。…っゲホッ。ぅ…おえ…。」
そう、なんと彼女は無理矢理抜け出して来た。
方向を計算し足付近を爆発させ、その爆風と反動で近づくという荒技で。
代償として足が壊死って、内臓が傷付き吐血し、かなりの痛手を負ったが。
だが、今ので重力の魔法もどうやら解けた。
足は浮遊魔法で浮いていれば問題はない。
痛いのは大丈夫。
傷も問題無い。
ある程度は無視できる。
そしてステラの方も右腕が吹き飛んだとはいえそれ以外は比較的無事。
戦闘を続行するには支障は無い。
「…あーもう、いったい……やってくれたねぇ…。私という美少女の綺麗な腕を…!」
「それ自分で言うの?」
「当たり前でしょ。許さない。」
魔法を展開。
両者睨み合う。
未だ、其の時は来ない。
備考:実はブレイクもステラも相当の戦闘好きです
故に手応えのある相手として両者ともテンションが上がっています
にしてもコイツらかなりイカれてやがる
なんで四肢一部ブッ壊れても即座に戦闘継続しようとするのか