表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/81

“暴走の魔女”

お前…、急に5日連続で出すじゃん…

そこまで愉悦が見たかったのかよ()

当たり前だよなぁ!?




非常にまずい。


ここまで誘導されていたと言うのならば。


次に来る行動は一体…。


そして、魔女クローバーが動いた。


全方位に血の槍を展開。


そしてそれは私達ではなく、集まっていた一般人に向けられた。


「…っ!駄目!」

「間に合えっ…!」


咄嗟にフローアクアは加速し止めようとするが数が多すぎる。


それは反応も出来なかった周囲の人々に突き刺さり瞬時に絶命させた。


直後、起こるのは残る人達がそれを理解した事による恐慌、大混乱。


「こんな…くっ…四条さんっ!」


惨劇は一瞬だった。


フローアクアは彼女の名を叫ぶ事しか出来ない。


「…おかしい。」

「……ラミちゃん…?」


一方でラミリアはやけに冷静になっていた。


今、明らかな違和感に気付いたからだ。


(どうして今、私達より遠くの人を狙ったの?)


先程までは彼女の一番近くにいた者を真っ先に攻撃していた。


事実、先程までの校舎裏の攻防でも優先的に狙われていたのは前衛のフローアクア。


ラミリア自体は血の雨の様な広範囲全体攻撃にしか攻撃されていなかった。


暴走状態を加味したらそれは充分あり得る動き。


でも今、ラミリアよりも遠い位置の人に攻撃をした。


偶々かも知れないけど。


でも、急にパターンが変わった。


その理由は?


この場所と先程の場所との違いは…。


「…っまさか。」


優先して狙う必要。


魔法少女じゃない普通の、攻撃一つでも簡単に殺せる存在。


それを探していた?


仮に、彼女の力が殺した事でトリガーとなるなら。


ならばこれは唯の虐殺だけではない。


ここからが本番。


そしてその想像は当たっていた。


最悪に近い形に。


「…っアクアちゃん周り見て…!」

「…?…え、何、これ…!?」


先程殺された人達が動き出していた。


「ヴ…ぁ…。」

「ぐ…ぎ。」

「……。」


彼女に貫かれた傷はそのまま、頭の一部が飛んでいても動き出している。


明らかに異常な光景。


「ヒ、ヒィッ!来ないで。」

「やだやだなにやめて…!」

「おい、なんだよこれ!」


人々の混乱は拡大する。


「これは…。もしかして魔女の魔法…?」

「あーもうやってる事完全にゾンビパニックものじゃん!」

「そんな事言ってられないよっ。ど、どうしよ!?」

「どうにかしないとね。って囲まれてきてる。」


流石に数が多い。


それに、それだけじゃないのだ。


「うぅ〜もう死んでるとは言え普通の人を攻撃するのはキツい…って危なっ!」


クローバーもしっかり攻撃してくるのだ。


フローアクアはギリギリで躱す。


「これ、かなりまずいんじゃ…。」


ただえさえ相手が格上だっていうのに。


しかも、向こうはまだ全然余力があると思える。


対してこちらは最初から全力だったがそれで同等。


これ以上出力が上がれば形勢は一気に傾きかねない。


なのにその状態で他から攻撃が来るのだ。


流石にやってられない。


「ねぇ!四条さん!しっかりして!正気に戻ってっ…!」


フローアクアは考える。


彼女が暴走から治れば止められるのではと。


どのみち今の状況が続けば確実に負ける。


少しでも何か可能性がある事をしなければ。


ただ、彼女が正気になる事は無い。


何故なら乖離した精神は何者かによって弱まっている。


ただ声をかける程度では元には戻らない。


そも、聞こえてすらないかもしれない。


「さしずめ暴走の魔女って言ったとこ?だいぶ詰み状態ねー。」

「せめてこの状況を1つでもどうにかしないと…。」



最悪の第2ラウンドが、始まった。




正解はバイハ系でした。

最近工場長のくそげレジスタンス動画を見てね

ダニエルめっちゃ好きなんだけど

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
禿げ上がってそうな工場長を後書きにて観測したのでカキコ。
死者の軍勢を率いて人類を滅ぼすとかできそうなレベルでやばい能力。最高じゃないか!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ