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TS魔法少女の曇らせ愉悦系ロールプレイ  作者: 夢瀬離或
第二章・魔女と魔女会
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始落

ボクは問おう。

此処からの観測意義を。

此の世界を眺める観測者達よ。

キミ達は何の為に此の物語を読むのか?

さあ我が読者、始めようではないか。


リバースYUETU・KUMORASEエンド配信開始!





次の日。


時は夕暮れ、放課後の時間。


教室で話す声が聞こえる。


「それでさ、さっきイ◯スタで知ったんだけど、近くの駅前に美味しいスイーツ店が出来たんだってね。」

「あ、それ私も知ってるよ〜、確かフルーツ系が多かったとこだよね?」

「そそ。絶対美味しいよアレ、この後食べに行こうよ。」

「ふーん?良いのかな〜?スイーツはカロリー高いよー?」

「まあ偶にはいいでしょ。それに、フルーツ多めだから昨日の未来ちゃんの生クリームエグいクレープとかよりはマシよ。」

「あははーそれもそっか。」


2人の少女、詩織と未来が楽しげに会話をしている。


見慣れた日常の一つ。


放課後に残りこうして話すのは珍しい事では無い。


「でさでさ〜、これが…って、詩織ちゃん?」

「ん?あっ、あー何でもない。ちょっと考え事。」

「お、何々?どしたん?」


珍しい。


この行動力の化身が動かずに考えているだけとは。


「いやさ?昨日のあの子はどうなったんだろーなーって。」


成程。


私が言ったからだった。


「…彼女の事はもう忘れて良いって言ったでしょ。今気にする事も無いよ〜。」


それを言う彼女の雰囲気は少し変わっていた。


まぁだが詩織がそれに気付くことはない。


本人からは感じられない程度の変化だ。


「うーんそれもそうなんだけどねぇ。やっぱあれで良かったのかなぁ。」


それは未来も思った事。


あの時、その選択に何か嫌な予感がしていたのは間違いなかった。


でもあのまま関わる事になる方が危険だって判断した。


ならば、それで良い。


「ま、今更考えても過ぎた事、そんな事より他の事を話そうよ〜?」


そう、過ぎた事に考え過ぎだ。


詩織は取り敢えず理解したのか新たに話題を変えた。


「…それもそっか。あ、じゃあさっきの話戻るけど、あのスイーツ店、実は今期間限定のやつが出てるんだって!」

「へぇ〜?初耳。そりゃ余計食べに行きたくなるよねぇ。」

「決まりだね。放課後スイーツ部出動だよ!」

「そんな部活はないぞー。」


実は詩織は意外とボケが多かったりする。


まぁ、それも彼女の可愛いところだけど。


そうして、向かおうと準備した所。


「…!これは…二つ、いや、四つ?魔力反応。しかも全部魔法少女?」

「あー、まぁ魔法少女同士で喧嘩する事も良くあるじゃない?」

「いや、思ったより近い?多分…この学校内?」

「…随分近いね?巻き添え来ないよね?」

「それは大丈夫だとは思うけど。」


流石に周囲被害は及ばないようにするとは思うが。


「どーする?野次馬でもする?」

「めーんどい。放置でいいでしょ。」

「ありゃ、そう?」

「それよりスイーツ食べるんじゃないの?売り切れるかもよ?」

「あ、そうだったね。気になるけど先に行かないとね。」


しかし、ここで一つの魔力が現れ、二人の表情が一変した。


「……!?え!?これって…。」

「間違いない。詩織ちゃん、これは魔女の反応!」


魔法少女と魔女は魔力の性質が大きく変わる。


感覚になるがなんとなく雰囲気で分かるのだ。


より魔なる、そして昏い魔力を。


「位置、反応の消滅。うん、これ多分さっき戦ってた魔法少女の内誰かが魔女に成ったんだよ。」

「マジですか。まさかそうなっちゃうのか…。」


かなりのレアケース、こんな事があるとは。


でも、気にするところはそこじゃない。


魔女が近くに現れたのだ。


「どうする?」


未来が聞く。


詩織は迷わず答える。


「行くしかないでしょ。ここまで近いなら流石に見過ごせない。」

「ま、そりゃねぇ。残念、今日はスイーツ食べれないかもねぇ。」

「そ、それなら尚更早く行かないとね!」


さて、魔女狩りの時間だ。



懸念があるとすれば。


私達が魔女と戦うのは初めてだと言うこと。



ーー



私達はまだ、甘かった。


魔法少女と云う、存在の本質を理解していなかった。


そして、知っていたつもりだった。


魔女を討伐すると言う事は何を意味するか。





魔女って割と積極的に狩られるんすよね

討伐報奨金出てるんで

なので、まあ誤解する者、認識が甘くなる者も多いんすよね。

要するにエアプって事。


Re.意味深セリフから始まる魔法少女生活。

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― 新着の感想 ―
[一言] 問われたならば答えよう。 この世界を観測する理由を。 我らは単なる傍観者。 その本質は「暇つぶし」也。 しかし我は物語を望む。 しかし永遠の物語は望まず。 (意訳:こっちは単なる暇人で覗かせ…
[良い点] 魔女狩り専門魔法少女って魔女になりそう
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