新たな邂逅
あんな大それた失踪宣言しながら割とすぐ戻ってて草
一週間ぐらい？
「ねぇ。あなた大丈夫？すっごい傷だらけだけど。」
声をかけて来た少女。
この子は…誰だっけ。
…あ、思い出した。
「あなたは…早瀬詩織さん…でしたっけ？」
「あれ？私のこと知ってるの？」
その少女、詩織は驚いた様に言う。
「最近のルーキーの中では特に強いとの事でそこそこ有名でしょ？ランキング98位のフローアクアさん。」
「あんまりその実感がなかったんだけど…。」
それ以上にアリウスの件で陰に隠れていたが実は結構彼女も話題を生んでいる。
もともとあの第三位の妹として有名だった上に、本人もそれなりに強いから。
そして最近また順位を上げて100位以内に入った事で更に。
「って、そうじゃない。あなたそれ大丈夫なの？一度治療にでも行った方が良いんじゃない？」
まぁかなり傷だらけだし本来行った方がいいのだが。
「この程度ならどうせいつもと変わらないからいいの。治療費もタダじゃないんだし。」
毎日大体こうなるのに今更と言うもの。
「毎日？何か危ない事でもしてるの？」
「……あなたは私の事を知らないんだ。」
…結構外見から有名なんだけどな。
珍しいのか何というか。
「？どういう事？」
「いえ、別に何でも。」
丁度その時。
「お待たせ〜！いや〜ちょっと並んでて時間かかっちゃったねぇ。」
誰か、もう1人少女がやって来た。
「あ、ようやく来た。」
「ごめんごめん、あまりにもあのスイーツ美味しそうだったから。」
「…人に太るとか言っておきながらそんなもの買うとは。裏切者。」
「ふふ、私は食べても太らないからね！」
「はい多方面を敵に回したー！どうせその胸に行ってるんでしょう。その無駄に多い贅肉に！」
「その発言も色々アウトだと思うんだけど…。」
早瀬さんと仲がいい様子。
彼女はあんまり他者との関わりはなかったから…。
なら確か、彼女は…。
「篠沢未来…さん？」
「あり？そっちの子は…ってもしかしてあなた四条椿軌？」
私の方を見て目を細めた。
…あなたは知ってるんだ。
「…ねぇ詩織ちゃん、彼女と話してたの？」
「あれ？知ってるの？」
「いや、寧ろなんで知らないの？かなり有名な魔法少女だけど彼女。」
「だって他の人なんてあんまり興味なかったし、魔法少女はお姉ちゃんぐらいしかそんなに…。」
「はぁ…まったくシスコン姉妹なんだから。せめて同期や同年齢の魔法少女ぐらいは知っておこうよ？」
「あはは…ごめんごめん。っていうか未来ちゃんは詳しいんだ。」
「やれやれ…だって詩織ちゃんそうやって世間に疎すぎるから、替わりに私がたくさん調べたんだぞ。」
「ありがとうございます。」
だから私のことを知らなかったのかな？
…まぁ、どうせ知ったら私から離れていくでしょ。
どうでもいい。
「えっと、彼女は四条椿軌。魔法少女名はクローバー。」
「当時僅か1ヶ月でA級にまで上り詰め、一つの壁と言われるランキング50位以内にも入った天才。」
「へぇ〜、凄い人なんだ。」
…まぁ、もう過去に終わった事だけど。
「あと、もう一つ。」
「ん？まだあるの？」
「いや、うーん…でもこれを彼女の目の前で言うのもなぁ…。」
「…別に良いよ。教えてあげれば？知って、それでこれ以上私と関わらない方がいいと分かれば。」
下手に彼女達に噂とか悪評とかが飛び火するのも申し訳ない。
元より私の問題。
それに、もう言われた程度じゃ気にしない。
そして、彼女は少し迷った後口を開いた。
「…彼女は、十歳で父親を、十五歳で母親を殺した事で、こう呼ばれているの。」
「“親殺しの血姫”って。」
大体失踪理由の半分ぐらい名前が決まんなくて詰んでるんだよな
ネーミングセンスの無さがここに来てキツくなってきた
まぁ、頑張ります()
てか文章力無いのがなぁ…
