力が、欲しいか…?
タイトルから察せられるやーつ
……でも、出来ないよ。
『ほう?』
例えそれが正解だったとしても。
その後は?
やってくる狩人達からどうするの?
私じゃ勝てない。
逃げも出来ない。
向こうは最強の存在がいるんだよ?
そんなのは自殺行為となんら変わらないよ。
だから、
『ふむ。成程、ならば良いだろう。お前に問おう。』
『力が、欲しいか…?』
…どういう事?
『そのままの意味だ。私が新たに力を与えてやろう。』
そんな事出来るの…?
『私なら出来るな。』
『お前の元々の素質、それと解き放つ感情、そしてこの力さえあればお前の望む事が出来るだろうな。それは誰にも邪魔など出来やしない。』
…そっか、そうなんだ。
…魅力的だなぁ。
でも、まだ私は…。
『そうしていても何も変わりやしない。虚構に浸る事がお前のしたい事か?』
……。
『何も、悪くない筈だ。お前は。』
『なのに誰もがお前を責めた。』
…何も知らないくせに。
『それでも、願っている筈だろう?』
……そう、ね。
『契約だ。望むものをやろう。代わりに見せてくれ、お前の、お前自身を。』
…成程。
まさに悪魔の契約みたいだね。
ああ、本当に。
なんて魅力的な契約だよ。
………………。
…ふふっ。
そうだね。
うん、もう、いいか。
…ごめんね。
約束、守れなかったね?
…決めたよ。
ねぇ、見えない悪魔さん?
いいよ。
それ、全部頂戴。
その代わり、あなたにとっても最高の光景を、魅せてあげるよ。
闇堕ちしたか?
おけおけ
さて、上手くいったねぇ。
魔法名“今 あなたの脳内に直接呼びかけています…”
謎に長ぇなオイ。
まあこの魔法も一回はやってみたかったし。
取り敢えず続きをしないと。
まだ会話中よ。
『良かろう。契約は成立だ。早速力を…「ちょっとだけ待って?」…何だ?』
おやおや?
どしたん。
「もうちょっと待って欲しいの。だって、これを得る時は目の前の方が良いでしょ?」
…へぇ。
君才能あるねぇ。
『フッ。良いだろう。ではその時になれば呼び出すと良い。ではな。』
交信終了。
いいね。
終わり側も中々上手くいった。
おい今回最高の流れ来てるぞこれ。
因みに今回貴様って呼ばなかったんだよね。
何なら我でも無く私だし。
こう言うのはそっちの方がそれっぽいとは思ったけど。
これ理由もあってね。
ボクの声はそれなりに幼い。
故にあえてこうしたの。
分かるやろ?
え?分からん?
そ、そんなバカな!?
いや、ある意味のギャップだよ!
あと個人的な性癖だよわかれよ!
そうだよ上位存在のロリが貴様じゃなくお前って言うのは性癖なんだよ!
少しばかりの幼さが感じられるそれは癖に刺さって死ぬんだよ!
勿論貴様とかの方も全然好きだけどな!!!