ワールドクエストってコト!?
……いやこれはゴッズクエストじゃね?
世界を、救うねぇ…。
ほほう世界を。
取り敢えず説明プリーズ。
「あの世界は近いうちに高確率で滅びます。」
ふむ、どうして?
「魔女が世界を滅ぼすからですね。」
魔女が…?
「魔女が集まり創り上げた組織“魔女会”。彼女達は世界が滅ぶ事を願い、動く者たち。実は割と最近に出来たんですよ。」
最近?
流石に今までもありそうだけど。
「そうですね。おそらく調停者と呼ばれる魔法少女が原因ですね。永遠の魔法少女たる彼女がずっと最強の座に君臨している事で魔女側も基本的に数は少なく、そして出来る限り集まったとしてもせいぜい一つの国を破壊する事が出来てしまう程度でした。」
いや国破壊は充分に凄いけどな。
「ですが最近、数年ほど前程度にこの組織は出来上がったのにも関わらず人数は歴代最高クラス、大量の魔女達を集め、そして多くの魔女がかなり強いクラスの魔女であり相当な脅威となったのです。」
ほーほー。
何でそんな事が出来たんだろ?
「最近の世代のは全体的に昔より強くなってるとかが理由としてありますけど。まぁ一番の理由はやっぱり魔女会のリーダーですね。」
リーダー?
「魔女会のトップに立つ者。たしか通称大魔女とも言われる彼女が最大の理由ですね。」
大魔女。
ほほう。
「圧倒的なカリスマを持ち簡単に魔女達を統制してみせた。個人の実力も世界最高峰で幾つかの国なら単独で地図から消してしまったレベルですね。しかもそれなりにちゃんと大きくて発展してる国が。」
確かにヤバそう。
でもそれだけなら世界が滅ぶまでには…?
「そうですね。そこ自体は本来なら問題は無い。問題なのは彼女の能力でして。」
能力。
「能力は…あ、一応この情報は魔法少女側には知られてないです。神パワーで調べたので。なので割と重要な話のネタバレ…と言うか世界クラスの秘匿情報を教えてしまう様な事になってしまうかもですが。」
成程?
うーん…それなら普通に自分で調べたいかも。
重要なネタバレになるならなぁ…。
これはッ…!小生のキャンペーンだッッッ!!!!
「いや誰ですか。まあそう言うと思って聞いたんですが。まあなら一つだけ言っておきます。」
おや?なになに?
「“大魔女”。今の彼女の強さは“調停者”には及びません。あの者はそこらの神モドキや最下位神程度は滅ぼしてしまえる様な正真正銘の最強の怪物。まさしく英雄、ある意味人の頂点です。なんせやろうとすればその辺の星系ごと破壊してしまえる存在です。格が違いますよ。」
なにそれやばくね???
「だから今まで平和だったんですってば。ですが、あの魔女はそれすらいずれ超えてしまうでしょう。彼女の能力故に。そしてその時が世界の終わりの始まりという事だけ知っておいてください。」
おお〜。
確かに星破壊を超える上本人が元々強く、更にその能力とやらがあれば世界破壊しかねないのか。
おけおけ。
いやまず調停者の戦闘で星自体滅びそうだけど。
「まあやろうとすれば、です。もともの破壊特化ではないのでそこまで被害を与えないのもそうですし、何よりあの世界の妖精が優秀なのです。妖精の結界。あれは最大まで強固にするともはや超概念レベルであり、惑星破壊規模の攻撃を理論上結界内に抑えられてしまうのですから。代わりに妖精達は攻撃自体すら絶対に出来ませんが。」
それもやばいなぁおい。
妖精こわっ!
いやだからこそ、攻撃手段が無いからこそなのか。
納得した。
妖精が行う魔法少女との契約も。
てか思ったんだけど。
自分の管理する世界なのにそこまで気にして無さそうだよね。
「神の大きな干渉はどうしても基本的に面倒ごとを呼び起こします。貴方を送り込んだりこうやって交信するぐらいが限界ですね。まあなので気にし過ぎてもどうしようもないってか、あの世界が滅ぶと私が扱うエネルギーの回収効率は落ちますが…まあ最悪滅ぶ前に世界そのものを全てエネルギー変換してプラスに出来ますし、私自身の損失はやたらエラーの多い世界が一つ無くなる程度でしかありません。なので気楽にしてるのです。」
うお、神らしい思考だ。
あくまで管理していたのはエネルギーとしてなのか。
「私は特に人の信仰を必要とするタイプでもないですからね。」
なるほー。
「そう、信仰系の神はここが面倒くさい仕事になるので注意ですね。ここテスト出ます。」
いや何処のテストだよ!?
「多分貴方もいずれ…いや今は良いですか。」
おい今なんか気になる事言ってなかった?
「気の所為です。」
そっか〜っていや気になっ「気の所為です。」…アッハイ。
「さて、我が眷属よ。」
何?
「世界を救うという道を進んでくれると言うなら一つ、先に報酬を上げましょう。」
報酬…?
「勿論世界を救えばその時にも褒美を取らせますが…これは事前報酬みたいな感じですね。」
因みにその報酬とやらは?
「救った時のはそのときのお楽しみですが…。先に渡す報酬は受けてくれるなら今教えます。」
そうか。
うーん。
まあ、特に大きいルートが確立した訳ではなかったしな。
こういう分かりやすい道筋があればやりやすくもなると考えて…。
うん!面白そうだし受けます!!
「良いでしょう。なら貴方に授けるものは…。」
おお!
それは一体…!!
「貴方の“XXXX”ですよ。」
その後、少し会話して…ボクはあの世界に戻ったらしい。
……ふむ。行きましたか。
にしても、やはり何度確認してもそうですね。
ーERROR
ー1V£ecksµ44率53%
接続は半分。
ですが、急激に接続速度が遅くなっています。
多少は其れを施すであろうこの神域ですらこの程度しか。
不完全、しかし完全とも。
歪み…乖離…いえ、これは変化?死滅以外に何か概念が…。
…適応?混ざった?
それによる結果でしょうか。
これが更に続くと言うなら…。
…やはりあの者は興味深いですね。
ふふっ。
愉しみにしていますよ。
貴方はきっと新たな“ ”に成り得ます。
初め視た時はまさかそうなるとは予想しなかったのですが。
これもまたDF軸の可能性でしょうか…?
しかしまあ…あの世界の者達も改めて観察すれば中々。
其の可能性は三名…いえ四?
いえ本来一人でもいるのが可笑しいのですが。
しかしあの世界はかなり“歪極”の影響を受けていますからね。
…にしても気になります。
この際と思って確認したらまさかですよ。
…何故アレがいるのでしょうか…。
絶対奴の悪戯ですよね。
今度問いたださなければなりません。
まあ、面白そうではあるんですが…。
取り敢えず今それは置いておきましょうか。
さて、偽りの別名“アリウス”、そして“XXXX”を得た其方よ。
貴方の選択を楽しみにしていますよ?
どうやらサリエルさんの方も一事情ありそうだけど。