存在してはいけない力
フローアクア&ラミリアside
この2人のコンビ結構好きなんだよね
中々に百合を感じる
どっちか死なせたいよね(おい情緒)
魔物に瞬時に近付き斬り伏せる。
「はぁっ!」
残った一体がこちらに攻撃しようとするが
「そーれっ!」
何処からか砲撃され撃墜された。
「ふぅ。これでここら辺は最後?」
「多分そうだよ。結界も貼られたし〜後は…アレだけど〜。」
ラミリアが指差す。
「アレは、流石に。」
残る魔物は一体。
S+ランクの化物。
あの白い少女とお姉ちゃんが戦っているらしく出来れば助けに入りたいのだけど。
流石に無理。
「私にもっと力があればなぁ…。」
「気にしても仕方ないよ。今は周囲の魔物を全部討伐したんだからそれで助けになってるって事にしよ?」
慰めたすかる。
しっかりしないと。
最近確かに上手くいかないことの方が多かったから気が落ちていたけど。
「じゃあ今他に出来る事はある?」
「うーん…あるかなぁ…。」
避難、掃討は終わった。
何処かに援護に行こうにも結界が既に貼られているから行けない。
今出来るのは待つぐらいしかない。
そんな事言ってたら膨大な魔力反応。
即座にその方向を見る。
「ちょちょちょ、何あれ!?」
「すっごい…眩しぃ…。」
「いやそれはそこまででは…?」
S+の魔物が発光していた。
ここからだからそんなに眩しくない筈だけど。
「ってそんな事言ってられない!2人があそこに!」
あの人達は大丈夫なのか。
明らかにヤバい。
「多分直撃したら灰も残らないんじゃ…?」
「でも私達が行っても何も出来ないどころかむしろ逆効果だよ。」
「で、でも…!」
その直後、視界の先が光に満ち、気味の悪い音とともにその空間を蹂躙した。
「お、お姉ちゃん!!」
「あ、ちょっと待って駄目だよ〜!」
思わず駆け出していた。
だが。
「…っ、何…?」
途轍もなく全身が警告を鳴らすような感覚が襲ってきたのは。
立ち止まってしまった。
いや、今はいい、直ぐに行かないと。
しかし、
「えっ…ま、待ってよ。これは…。」
「ど、どうしたの?ロイロ?」
明らかに動揺したロイロ声が聞こえて聞き返す。
「な、何で…?あれは、あの力は…。常人が使えて良いものじゃ…。」
聞こえてないのか…?
妖精がそこまで慌てている姿は初めて見た。
「ねぇねぇ、ルーネは知ってる?」
ラミリアが己の契約した妖精に問う。
見た目は分かりやすくピクシー見たいな人型である。
こちらはロイロ程は慌てていないがそれでも動揺した声色をしていた。
「そうね…。恐らく今感じた力…、それはこの世界に存在してはいけない力よ。」
存在してはいけない?
どういう事だろうか。
フローアクアも振り向く。
「正確には多く存在してはいけない、でしょうね。」
「どういう事?」
「アレは文字通りあるだけでこの世界そのものを滅ぼせてしまう力。」
「少量なら世界にあっても良いのだけど、その力が増えてしまうと世界全体に巨大な影響が出るの。」
「分かりやすい例、有名なところは未だ魔力汚染により禁域となっているあの研究都市ね。」
「あれ?あそこって魔力の汚染だけじゃなかったの?」
「ええ。これはそれなりに秘匿されてるものだし。」
「え、なんで知ってるの?ってか私達に教えて大丈夫なの?」
いや、なんか不安になってきた。
私達結構ヤバい事聞いてない???
「…まあ簡単に言うなら、厄災そのものになる力が今出現したのよ。妖精ですら全く理解も解析も出来ない未知で超常の、概念に匹敵する力が。」
「それは…。」
「それだけじゃない。」
「ロイロ?」
「そうだ、最初から違和感だったんだ。でもあまりにも…。」
「ねぇ気になるからちゃんと教えてー。自己完結しないで〜。」
「あ、ごめんね。実はアレはどんな生物、魔物だろうと少しでも直接触れる、体内に入るだけで全てが壊死して死に至りかねない代物なんだ。」
あ、だから禁域にされてたのか。
いや怖すぎでしょ。
「つまりソレを扱え、保持するなんて者は居ない、居るはずも無い。そんな異常存在は。…だからこそさっき僕があれほど動揺した理由なんだ。」
「え、も、もしかして。」
なんとなく察した。
そうして、言う。
「そう、アレが、あの力が今恐らく人間から発せられているってことなんだ。」
「そしてそれを操っているだろう人間はエトを除きあの場に一人。」
「白き魔法少女、アリウスだろう。」
やはり死の力は本来世界に存在してはいけない理解不能の超常の力
神の概念はつおい
この世界では明確に其の力が分かってない為死の力としても知られてないけど
つまりなんか危険すぎるヤバいナニカとして一部上位陣が知ってる感じ
さて、其の使徒として初めて力を使う時が来たようだ