協会にて:報告
好きな曇らせ展開あったら感想とかでじゃんじゃん教えてね
出来れば採用するので
ネタが無いんじゃ
「はぁ…。多分私はもう会えないんじゃないかしら?」
「まぁ協力とか言いながら探ってきた人には警戒する以外ないと思うけれど?」
「貴方がやれって言ったんでしょうが。」
「やるかやらないかは貴方次第って言ったわよ。」
「言ったっけ?」
「おい。」
魔法少女協会のある部屋で、2人の魔法少女が会話している。
「さっきの話の続きに戻るわよ。」
「はいはい分かりましたよ。」
「…白い魔法少女…いえ、アリウスだったわね。」
つい最近突如現れた謎の魔法少女。
魔法型にしてはかなりの汎用性、総合力の高さ。
更には転移などを連続で使えている事や結界の防御。
自分で回復までできる単騎性能の高さもある。
そして白髪。
見逃せない部分が多すぎる。
「直接会った感想としてはどうかしら?」
その言葉に銀髪の魔法少女、エトが答える。
「そうね…。色々あるけれども一つ言うならば“人間味が無い”。」
「人間味が無い…。」
「ええ、彼女と会話していても人と会話している様には感じなかったのよ。」
エトはそう言う。
「まぁ白髪の魔法少女なら実例がいるからそれは別に良いけれども。」
「そうね。でも今までの白髪の魔法少女の中でも特別クラスとも言えるわ。」
白い髪の魔法少女は総じて過去に何かしらある。
しかも大抵かなりのもので、一生残る様なトラウマになっていたりする。
その分魔法少女のときには感情を抑えてしまう。
だから無感情とは裏腹に素の力が強く、また特殊な能力である。
そして彼女はその中でも特に無に近い、つまりその分暗い過去があると言う事。
「あそこまで無とも言えるのは初めて見た。もうロボットの類かと疑えるわよ。」
「それは…何があったか気になるわね…。」
想像以上に闇が深そうな少女だと感じた。
出来れば幸せになってほしいとは思うけど。
まあ、今はそれ以上に重要な事がある。
「Sランクの同時発生…。それに最近の魔物は異常にBより上が多い…。」
呟く。
「ここ最近急激に数が上がったよね。」
「ええ、それに空気中の魔力濃度も上がっている。」
魔物から発生する魔力が空気中に溶け込む事で濃度は上がる。
そして魔力濃度が高いとその分沢山魔物が発生する負のスパイラルが起きる。
そうしてその先に待つのは簡単だ。
「もしかしたらそろそろアレなのかも。」
「アレか…。そうかも知れないわね。」
「準備を急ぐ必要がある。最近は魔法少女も人手不足だから。」
「そうね…。やるべき事は多いわ。」
アレ…年に一度は起こる大災害。
魔物の大量発生。スタンピードが。
一章ボスはここかな…?