雑だな導入
新作だー!
TS系ジャンルは好き
死について考えた事があるかな?
死とは何なのか。死を迎えるとどうなるのか。
死が何を意味するか。その価値は?
果たして理解しているのだろうか。
そんな探究心が。好奇心が。
死について、そういった事は沢山の思想が或る。
特に宗教関係とかなら天国、地獄に行く。とか楽園とか死後の世界とか色々有るだろう。
冥界などがあるのかも知れない。
それとも死んだならもう何も無いのか?
価値など無かったか?
考え方は様々だろう。
少なくともそういうことを考えなくても人は無意識的に死と云う物に特別感を持つ事が多い。
死んだならもう認識は出来ないというのに何故か人は其の遺影に話しかけるじゃ無いか。
これは例の一つだけどね。
要はそういう事さ。
まあどうでも良い事だけど。
因みにボクはこう考えている。
死は行動者が停止する事。
ソレが動いているなら生きているだろう。
例え肉体が死んでいても。
魂と云う物が本当にあったとして肉体が死んだとしてもまだ或るなら其れはきっと生きている。
そしてそんなモノさえ止まってしまったならそれが、其れこそが死なのだろうか?
ボクなりの自分だけの自分勝手な結論だけどね。
ねぇ。何故この話をしたのかな?
簡単。つまりさ。
一つの事実だよ。
ボクは、ボクの身体は死んだって事さ。
そして今魂だけの状態で生きている。
そういう事だよ。
さて、改めて状況を整理しよう。
ボクは誰だっけ?
ボクは、◯◯ ◯◯。
うん?あれ思考にノイズが走った様な。
思い出せないのか?
まあ良い。特に名前に気にすることは無い。
所詮死んだ名さ。
じゃあボクの生きていた頃はどんなだったかな。
あー。うん。特に大した事は無い人生を送っていたね。
死ぬ前は25の社会人だったっけ。
ようやく3年目で生活が安定してきた頃だったかなぁ。
余りにも普通。子供、学生時代の特徴も特に無かった。
まあ強いて言うならボク自身の特徴は結構あったよね。
男のくせに女子っぽい結構可愛い顔してたんだよね。
体つきも細いし性格も男らしさは無かったしねぇ。
中性的な感じだったっけ。
それもあって幼馴染の親友がホモに成りかけたのは悲しい思い出だ。
まあちゃんとノーマルに正したけどね。
にしてもまさかその親友を事故から庇って死ぬとはねぇ。
ボクに自己犠牲精神は無かったんだけど。
不思議だよね。そこまで情があった?
それかもしかして性癖かな?
ボクは昔から人の曇った顔を見るのが大好きだったんだよね。
他者が悲しみ、苦しそうにするのが愉快で。
ボク自身すらそうなったとしてもそれも愉しむから。
物心ついた時からこうだったんだ。
強いて言うならそれが異常だと直ぐに理解出来ていた。
この思想は狂人の類だと。
大袈裟かもなぁとも思ったけどね。
それでも普通は大事。
だから隠した。
それ以外は問題なかったからね。
隠し続けてたことでボクも忘れていたのかも知れない。
でも本質は変わらなかったって事かな?
まあ今よく考えれば相当退屈な人生を送ってたよ。
でも最後庇った親友が珍しく泣きそうな顔してたの見たし案外意味はあったかもねぇ。
曇らせ好きとしてはまあアリだった。
こうして見ると中々カスな内情だけども助けたんだから許されるでしょ。
ボクは悪くないもんね〜。(うーん精神的外道)
にしても此処は何処なんだろ。
辺り一面真っ白。
なーんもねえー。
あれかな此れが死後の世界なのかな?
まあ想像は出来そうなとこ。
でも僕1人だけなのかな。
それはちょっとねぇ…。
そんな適当な事を考えていたら。
上からなんか来たっぽい。
なんだろ?
直ぐに解った。
やって来た其れは背に6枚の翼を生やす天使?の様な美少女だった。
「初めまして我が眷属。私は死の女神。サリエルです。」
そういや設定は一部引き継ぎだよね