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ロマンスグレーは1人でも多く増えてほしい

お客様にはロマンスグレーの方向で納得いただけた。

どうやら好きな俳優さんがいるらしく、イメージの参考にもなりやすかった

聞けば、奥様に年々邪険にされているそう。奥様にもう一度振り向いてほしいのね

少し拗れてしまっているから突然態度を変えるのは怪しまれてしまうわ。浮気を疑われても良くないもの

習い事を始めたと言ってご自宅で少しづつ練習の成果を見せていくといい

ちょっと下手めの手品を練習してると思わせて、マスターしたらサプライズで完璧な紳士を見せてあげるの

きっと気に入ってくれるはずよ



魔女の店にはさまざまな事情のお客様が来る。

「今すぐ俺を全く別の外見に変えろ」

指名手配犯でも魔法で一瞬にして別人の姿に変えてしまうことができるため、この手のお客様は度々現れる。

こういう時は魔法でこっそり通報して報償金をいただくのである

臨時収入があったので今日の夕飯は少し贅沢にしよう。



今日は友人もとい悪友が居座っている

「アンタ魔王にも匹敵するくらい強力な魔法が使えるのにこんな小さなお店やってるだけでいいの?」

「そうは言っても世界が平和なのだもの。魔族が暴れてるわけでもないし」

「じゃあいっそ自分が魔王になったり!」

「嫌よ。世界を征服したってその後の管理が面倒じゃない。そんなに大勢のお世話なんて願い下げよ。領収書が1枚増える程度の手間じゃ済まないのでしょう?」

訪ねてくる友人と、お店に来るお客様の対応をするくらいで充分なのだ



無敵に見える魔女でも天敵はいる。

厄介な書類と、それを持ってくるこの男。

この笑顔が憎らしい


しかし奴も厄介なことに魔法使い

なので力ずくで追い払うわけにもいかず、今日も仕方なく書類を受け取るのである。



そうこうしているうちに予約のお客様の来店日になった。

始めたばかりもあり、ちゃんと続けているようだ

今日は続けるにあたり、質問や方向性の確認を受け付ける。

大丈夫、まだあの完成図の未来へ順調に向かっているわ。

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