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7話『初めての冒険』

フリードは冒険者登録をしてからしばらく簡単な依頼を受けて過ごしていた。


そして今…フリードは町から少し離れた森に来ていた。


何故森に来ているかというと1つの依頼を受けてきたからである。

その依頼とは、魔物の討伐でありフリードの初めての討伐系の依頼である。


冒険者ギルドの依頼にはいくつかの種類があり、今までフリードが受けたことのある依頼は採取系の依頼と雑用系の依頼である。Fランクの依頼には討伐系の依頼が少なく、今までは討伐系の依頼以外をこなしていたのである。


今回の依頼はゴブリンという魔物の討伐である。

そもそも、魔物とはなんなのかというと、この世に溢れる魔素、またはマナと呼ばれるものが高純度で集まることにより生まれる生物である。こうなると魔素、マナとはなにか?という話になるがそれはまたの機会に説明しよう。


では、依頼の話に戻ろう今回の依頼、ゴブリンの討伐は最低でもゴブリンを5体倒してその素材を持ってこいというものになっている。

えてして、この依頼を達成するためにフリードはゴブリン等の魔物が生息している森にやって来ていたのだ。


――――しばらく探索していると少し先にゴブリンの気配を感じた


普通だったら気がつけなかった位置にゴブリンはいた、何故気がつけたのかというと新しく習得した職業――≪斥候≫のスキル《気配探知》のお陰である。このスキルは名前のまんま周囲にいる生物の気配を探ることができるものである。


今回発見したゴブリンの気配は1つ、これは丁度いいと思いフリードはゴブリンの背後に周り自身に《身体強化》と《隠密》という≪斥候≫の気配を感じ取られにくくなるスキルを発動させる。緊張を抑えるように深呼吸をして呼吸を整え、剣を力一杯握り締める。


(ふぅぅーー…いくぞッ)


一瞬の内に接敵そこから首めがけて剣を、


――――一閃


次の瞬間、ゴトリ――とゴブリンの頭が地面に落ち首から血飛沫があがる。


「以外と呆気なかったな」


血の臭いにつられて他の魔物が集まって来ない内に≪狩人≫のスキル《解体》を使い素早く解体していく。ゴブリンの素材には使えるものが少なく、体の中にある魔石と討伐を証明するための体の一部、今回の場合耳をとりすぐさまその場をあとにする。

魔石とは魔物の体の中にある魔素が結晶化したものである。ちなみに魔石は強力な魔物ほど大きいものができると言われている。



そこからはフリードの独壇場だった、森の中を駆け巡りゴブリンやその他の弱い魔物をどんどんと蹂躙していく、最初は苦戦することもあったがフリードはその度対策、成長して段々と魔物を狩るスピードが上がっていった。

そもそも、この世界では魔物を倒すと職業が成長しやすいとされており、そのため冒険者は他と比べて成長するの比べてはやいと実験結果が出ているほどだ。


フリードは持ち前の《器用貧乏》と魔物を倒す相乗効果で凄まじいスピードで成長していたのである。

実際フリードは自身の成長を自覚していて、なんなら目に見えて成長するのが楽しくて、時々職業を変えながら森の浅層にいる魔物を狩尽くしたのであった。


―――――――――――――――


蹂躙を終えて帰る頃にはすっかり日も暮れて暗くなっており、ギルドに戻るととても心配された。

そして依頼の達成を報告のときに、大量の魔石を出して騒然となったのはまた別のお話。



―――こうしてフリードの初めての魔物討伐は呆気なく終わったのだった。





























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