表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
244/484

戦いの口火

(注:精術武具、解説記事は別記事にしました ⇒ https://ncode.syosetu.com/n7317gk/)


――バタン!――


 扉が大きな音を立て閉じる。閉めたのは二人、ルストの部隊の隊員であるパックとカークだ。

 やり取りの後にルスト達が先へと進んだのを確かめて彼らは改めて周囲の敵対者へと意識を向ける。


 パックが言う。


「無事行きましたね」


 カークが堪える。


「あぁ、奴らならやってくれるだろうぜ」

「確かに」

「何しろあの隊長だからな」

「顔に似合わず豪胆な人ですから」

「そうだな」


 パックの言葉にカークは思わず苦笑した。


「さぁ、さっさとやっちまおうぜ」

「心得ました」


 そう告げながらパックは自らの背面へと手を回し隠し持っていた武器を取り出す。金属の棒が三つに分けられ、それが鎖で連結されている。組み立て式の手槍だ。

 それを瞬時に組み立てながらカークへと告げる。


「こちら側は私が引き受けます」


 それに対してカークも答える。


「おう」


 シンプルにして確かな言葉、そのカークも腰の後ろに収納しておいた太めの金属を2本取り出すと、連結させて組み立てる。


――キリッ!――


 小気味良い音を響かせながらふたりは武器を組み立てる。

 その二人を待ち構えていた伏兵たちが取り囲んでいた。その数12人。本館の正面入り口の左右に佇む二つの建物、騎士の館と淑女の館、2階建ての小さな建物の中にあらかじめ潜んでいたのだ。

 その彼らに向けてパックが告げる。


「我々がここで本館入り口を通過するのに手間取ってる隙を狙ったと言うわけですか」


 その問いに伏兵として隠れていた鎧姿の衛兵達は無言のまま答えなかった。


「問答無用かい」


 そう苛立ちを滲ませながら問いかけるのはカークだ。

 彼らを取り囲む12人の衛兵たちは鈍い銀色に光る全身鎧を身につけていた。儀礼用に常備しておいたのだとすれば12という数からいっても用意周到とうよりほかはない。

 その衛兵たちが、その手に取り出してきたのはフェンデリオル特有の民族武器である牙剣、しかも両手で扱う大型牙剣だ。

 12人は大型牙剣の切っ先を彼らはカークとパックへと突きつけている。

 その彼らがじりじりと距離を詰めてきていた。

 二人は背中合わせにそれぞれ正反対の方向を向いている。その背中ごしにパックが告げる。


「カーク殿」

「なんだ」

「ご武運を」


 その言葉にカークの頬が思わず緩む。


「お前もな」

「はい」


 そのやり取りの後に二人は駆け出した。

 彼らの眼前に敵が立ちはだかっている。今ここでも戦いが始まった。


お願い:☆☆☆☆☆を★★★★★にして、ルストたちの戦いを応援してください!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
■新シリーズの■
【旋風のルスト正当続編『新・旋風のルスト 英傑令嬢の特級傭兵ライフと、無頼英傑たちの国際精術戦線』】
⬇画像クリックで移動できます
新・旋風のルスト<

【本編リンク】

第1部:西方国境戦記・ワルアイユ編

第2部:西方国境戦記・オルレア編

■旋風のルスト:関連作品リンク■


■第2部の後のルストと仲間たちの〝それぞれの物語〟■
【旋風のルスト・アフターストーリー『それぞれの旅路』】


旋風のルスト外伝
『旋風のルスト・2次創作コラボ外伝シリーズ』連作集

▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒■いつも本作をごらんいただきありがとうございます
▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒
【幻想検索 tentatively】
ツギクルバナー 小説家になろうSNSシェアツール
小説家になろうアンテナ&ランキング
fyhke38t8miu4wta20ex5h9ffbug_ltw_b4_2s_1

Rankings & Tools
sinoobi.com

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ