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勝利の確信

■トルネデアス軍・第1陣――アフマッド・セメト・カルテズ将軍



 トルネデアス軍の第1陣を率いるのはアフマッド・セメト・カルテズ将軍

 その副官である上級武官ザイドがアフマッドへと語りかけた


「ご覧ください! 将軍閣下!」

「うむ、ここからも見えておるぞ!」

「はい! 我軍の勢いに奴ら気圧されております!」


 アフマッドはザイドからの報告に上機嫌だった。


「やつらめ前段は左右に広がったが、姑息にも包囲戦術を試みるつもりであろうよ。だが――」


 そこでアフマッドは口元を曲げるようにして嫌らしげな笑みを浮かべた。

 

「我が方で先陣を切っているのは百人長のマンスールぞ! ランストラルの山脈の回廊で山ねずみ共を全滅に追い込んだ双剣のマンスールぞ! その名を聞いて恐ろしさに震えるが良いわ!」


 その時、一人の伝令が駆け込んできた。

 

「申し上げます!」

「何事だ!?」

「敵前列、入れ替わりが激しいとのこと、消耗兵の死亡を恐れて下げさせているものと思われます!」


 その言葉に副官のザイドが驚く。

 

「なんと!」

「やはりそうか! 山ねずみめ、ワルアイユの領主の娘を失うまいとして攻勢に出ることができぬな?」


 伝令の言葉は将軍であるアフマッドをさらに調子付けた。


「戦場に余計な荷物を背負い込むからこうなるのだ!」


 アフマッドは副官のザイドと周辺の伝令全てに向けて声を発した。

 

「マンスールら最前列に! いや全軍に伝えよ! さらなる勢いをもって突入せよ! 一気に攻め落とすのだ! 敵は攻めあぐねておる!」

「はっ!」

「心得ましてございます!」

「よし! 行け!」


 アフマッドは叫んだ。その声を耳にして副官のザイドと伝令が一斉に走りだす。


「全軍指令! 全速前進! 突撃!」

「中央を突破せよ!」


 その言葉が響いた時、アフマッド将軍率いるトルネデアス軍の第1陣がさらなる勢いを増して前へと進み始めた。

 事態はさらなる段階へと進み始めた――


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