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初召還! モフモフだぜ!

 ねんがんのまいほーむをてにいれたぞ!!


 というわけでやって参りました、マイホームに必ず設定されるという謎の猫部屋。いや謎って訳でもないんですが、マイホームでの保護猫の召還は、ここで行わないとっていうルールがあるみたいなんです。


 部屋にはキャットタワーやら、爪研ぎや、トイレの猫砂、猫が好きそうな段ボールや、ふわふわクッションなどなど、お水や、餌場も用意されて、まさに猫天国です。


 さっそく召還といきたいのですが


≪ヘルプ≫


 保護猫はマイホーム設定されている家に召還されます。先にマイホームを設定してください。譲渡する場合は肉球マークされている人物に接触して、スキルを実行してください。


 マイホームでは召還専用の猫部屋が必ず用意されています。召還はその部屋で行ってください。譲渡の場合はこの限りではありません。


 猫マスターは好きな条件で検索して、保護猫を召還することができますが、優先召還希望枠が設定されている場合があります。これは地球で保護されているが、先天性も含めて病気や、欠損などで弱っているため、地球での生活が困難であるような保護猫が表示されます。

 召還と同時に猫の肉体は再構成され、病気や、欠損などはすべて治療され、健康な状態となります。是非とも、優先召還希望が表示されている場合は、召還をよろしくお願いします。


 猫マップに表示されている肉球マークが示す譲渡先人物に対しては、その人物が求めている、最良のマッチングが出来上がっています。いくつか候補は示されますが、ほぼ候補は確定しています。出来るだけ早く、巡り逢わせて上げてください。


 一定以上の保護猫を召還すれば、所有出来るマイホームの軒数上限が増えていきます。初期値は三軒です。どんどん召還や譲渡を行ってもいいのよ。


 地球での保護猫を対象とした去勢不妊処置を考慮して、召還時に同様の処置を行います。召還猫同士での繁殖は不可能となっています。


 召還された猫は食事、水分補給の必要はありますが、毒や、病気に対しての完全耐性を持っています。

 本来食べてはいけない食べ物なども摂取可能ですが、ストレスの元となりますので過剰な摂取は控えてください。

 外的な要因による外傷、出血による生命活動停止はありえますので、ご注意ください。なお寿命による老衰死は、通常の猫と同じ扱いとなっております。


 飼い主および召還猫には、猫神様の加護が付与されます。人による悪意や害意へは反応し対処できますが、突発的な事故(馬車にひかれる、魔物に襲われるなど)には対応できませんのでご注意下さい。


 その他疑問があれば、音声チャットによる個別回答が可能です、ご利用下さい。


≪ヘルプ≫


 こっちも長い、細かい、そしてあるのねやっぱり音声チャット。


 それはともかく、保護猫召還!!

 金色の肉球陣が床に展開され、視界内にウィンドウが開き保護猫のサムネイルがいくつも表示される。その中で赤い枠で囲まれているのが、優先召還枠だ。

 優先召還枠は二つ、白い毛並みのところどころに混ざる茶色が特徴の子猫二匹だった。

 たった三日間だったけど、毎日餌をあげてモフっていたあの子たちだ。震える指でサムネイルをタップして、二匹を選択し召還ボタンを押す。

 最終確認のダイアログが表示されるので確定する。


 金色の肉球陣が一際輝き、肉球スタンプが無数に舞い上がる。すべての輝きが収まり、肉球陣があったそこには、二匹の白に茶色混じりの可愛い子猫。


「「ミーミー」」


 子猫らしい可愛い鳴き声で、よちよちと俺の足元へ駆け寄ってくる。俺が膝をついて両手を広げると、膝を必死によじ登ってきた。


 ごめんよ、寒くて怖い思いをさせてごめんよ。でももう大丈夫だよ、もう寒くもないし、お腹いっぱいご飯も食べれるよ。

 本当はもっと早くこうすべきだったんだ、仕事がどうとか、大家がなんだろうと、ちゃんと保護してあげるべきだったんだ。理由をつけて、逃げてただけなんだ。でももう逃げないよ。

 ずっと一緒だからね、君たちがいつか旅立つその日まで……。


 二匹を両手いっぱいで抱き締めて、その温もりを確かに感じて、ほほを伝う温もりが止まるまで、俺は抱き締め続けた。





 このあとめちゃくちゃモフモフした!

お読みいただきありがとうございます。

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