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絡み合う愛情と憎しみ 少女は誰の手を掴むのか  作者: 如月麗羅
第2章 反乱軍,共通ルート
22/53

6話 仲直りの始まり

翌日


ガチャ

「みんなー!おはよ、う?」


「………」

カッカッカッカッカッ


「………フフ」

ビリビリビリ


「死ぬー!死なせてくれ!死んでわびるー!」

「お願いだからやめてー!」


「……しつれーしましたー」

ガチャ


ドアを開けてすぐに、レノアはドアを閉めた。


「ちょっ、レノア!見捨てないでー!」


ドアの向こうから、ユーリの悲痛な叫びが聞こえる。


「えー」

「助けてー!」

「やだよー」

「お願いー!」

「……もーう、しょうがないなぁ」


人からの頼みを断るのが苦手なレノアは、しぶしぶながらもドアを開ける。


「それで、これはどういう状況なの?」

「レオンはあまりの申し訳なさにおも~い雰囲気を醸し出しながらたまった仕事の処理中。ちなみに、今なら虚ろな目も付いてきます!やったね!」

「そんな雰囲気出すんなら仕事しないで寝なよ!てか、虚ろな目とか付いてこなくていいから!」

「ギルは、自分とサンディが赦せないみたいで、ビリビリと写真を破いてる」

「怖い!怖いよ!単純に怖いよ!その内サンディ殺しに行きそうだよ!?」

「ライアンは、見ての通り」

「何があったのかわかんねぇけど、おれは死んでわびる!」

「わかんないなら死ぬなー!命を粗末にしないの!」


レノアがそう叫んだ直後、レノアの後ろにいたルイが音もなくライアンの元へいき、ライアンの普通よりも大きな体を簡単に放り投げた。

「あれま~」

レノアはそれを見て、懐かしさを感じた。暴走したライアンをルイが放り投げるのは、以前は日常の1つだった。その後ろの2人の様子はもちろん、非日常なものであったが。


「死んでも、レノアは喜ばないよ。それは、ライアンの自己満足」

ルイが、ライアンの目を見つめながらそう言った。

レノアは、ルイのこのようにはっきりと言ってくれるところが好きだ。ルイが言ってくれるから、レノアは真っ直ぐと前を向いていることができる。ここに来る前は、言ってくれたルイを思わず怒鳴ってしまったが……


「うっ………確かに、そう、だよな」

ライアンは、落ち込んだような顔をして俯いた。


「う~んと、とりあえずみんな座って。話し合おう」


ユーリが、ライアンの腕を引っ張っておこしながらそう言った。


「そうだね。話さないと何も解決しないし」

レノアもそれに賛成する。


そうして、反乱軍の話し合いが始まった



◇◇◇◇



その翌日


「それでは今日から、反乱軍の仲直り計画を始めます!いぇーい!」

「いぇーい!フューフュー!」

「うおー!」

「……」

「……」

「……うわ」


「温度差!温度差がすごいよ!そしてレオン、小さくうわとか言わないで!もっとテンションあげて!ほらほら、レオンも、ギルも、ルイも!」


このイベントの発案者であるユーリが、テンションの低い3人に話しかける。

これは、昨日の話し合いでユーリが言い出したものだ。



レオンとギル、ライアン、ユーリが1日ずつレノアとルイと過ごし仲直りをするという、至ってシンプルなものである。


「よし!じゃあまずはレオンから!てことでぼくたちは出てくね。バイバーイ」


そう言って、ギルとライアンの背中を押しながら、ユーリは出ていった。


「……」

「……」

「………」


部屋に流れる、微妙な沈黙。

そんな沈黙から、お互いの信頼と友情を取り戻すための4日間が始まった。


遅れてしまって申し訳ありません。

テスト前にもう1話くらい投稿できるかと思ってたんですけど、無理でした。その後の展開とか全く考えていなかったもので、本当すいません。今日からまた投稿再開します。


あと、これかいてて思ったんですけど、ヤンデレって話し合いとかしない人多くないですか?←友達がヤンデレを怖いと言って嫌がるから、語りたくてたまらないんですよ。どうでもいいですよね。スルーしといて下さい。

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― 新着の感想 ―
[一言] ストーリードストライクです。面白くて好きです。 どうでもいいのですが私もヤンデレ好きです。 大体は話し合いより即監禁ルート突入しますよね。
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