オープニングフェイズ2
PC1、双葉のオープニングです。
GM「次はPC1のオープニングだね。これは回想からスタートします。とりあえずシーンインどうぞ」
侵蝕率上昇
双葉:33→39
GM「これはまだ、双葉がUGNのエージェントとして駆け出しだったころの話です」
双葉「はい」
GM「双葉さんはライフパス的に技術職上がりらしいので、そこからエージェントになり下っ端だった時代もあったのでしょう。あなたは当時所属していたUGNの支部で、こなした任務の報告書を作成しています」
双葉「パソコンカタカタ」
GM「そうして書類を作っていると、『よっ、精が出るね』と一人の男性が声をかけてきます」
双葉「……お前はいつも早く帰りすぎなんだよ」
全員「(笑)」
GM「『失礼だな、俺はもう仕事を終わらせたんだよ。そっちはもうすぐ終わりそうか?』と、男は缶コーヒーを手渡してきます」
双葉「『ああ、ありがとう。もうすぐだよ』缶コーヒーを受け取って飲みます。ゴクゴク」
GM「この男は双葉と同期の、萩村紫電という人物です。ちょうど双葉と年齢も同じくらいかな。同期で、今は同じ支部で駆け出しエージェントとして一緒に仕事をしている仲です」
双葉「なるほど」
GM「彼は自分の分のコーヒーを飲みながら、双葉の隣に座ります。『俺たちもこうして頑張っていたらいつかは昇進できるのかねぇ?』」
双葉「……ウチの上層部は頭が固いからなぁ。これで飯食っていくしかないんじゃねぇの?」
GM「でも、俺は出世してぇなぁ。将来はお互いにどこかの支部長になれたら良いよな」
双葉「ははっ、お前みたいな奴が支部長になれるかよ」
GM「何だと? 俺だってやるときはやるんだからな?」
GM「そりゃ、支部長の仕事は大変だろうけど、出来ることも増えるだろ? 出来ることが増えれば、手の届く範囲も増える。そうしたら俺たちの手で、沢山の人を助けられるようになるんだ。どうだ、憧れないか?」
双葉「そうだな。……お前、やっぱ格好良いな」
GM「いやいや、お前には負けるぜ」
GM&双葉「はっはっは!」
GM「と、二人で茶化しあいまして。紫電はこんなことを言います。『なぁ双葉。俺たち、どっちが先に偉くなるかは分からないけどさ、俺たち二人とも、誰かを守れるような奴になろう。UGNのエージェントとして胸張って誇れるようにさ』」
双葉「ああ、約束だ」(拳を突き出す)
GM「ああ、約束だ」(拳を軽くぶつける)
GM「と、ここで回想は終了して時間は現在に戻ってきます」
ノハラ「萩村、良い同僚だなぁ」
ジバシ「良い奴だ」
GM「双葉は無事に出世し、今はUGNのM市支部長として働いております。夏も終わり、徐々に秋めいてきたある日のこと。双葉がいつものように支部長としての仕事にいそしんでいると、UGN日本支部長である霧谷雄吾から通信が入ります」
双葉「はい、私です。双葉です」
GM「ああ、双葉君。霧谷だ」
双葉「お久しぶりです、霧谷支部長」
GM「ああ、久しぶり。突然で申し訳ないが、緊急の任務があるんだ」
双葉「緊急の任務、ですか?」
GM「M市の隣町であるS市で奇妙な現象が発生している。それは『夜、月が見えているのに雷が発生する』というものでね。数日前から発生していて、一般人にも多く観測されていて噂になっているらしい。何か話は聞いていないかな?」
双葉「いえ、こちらでは特になにも……」
GM「あ、ノハラからの報告はこの時点で双葉も聞いているということで」
双葉「あっ、そっか。それがあったわ。『あっ、そういえば。こちらも先ほど、イリーガルの子から連絡がありまして、似たような現象を確認しています』」
GM「なるほど、それなら話は早い。実はこの奇妙な現象にレネゲイドが関わっているのではないかとUGN日本支部は見ている。今はUGNが手を回すことで情報の拡散を防いでいるが、いつ一般人に露見してもおかしくない状況だ。すぐにこの現象の原因を調査してほしい」
双葉「分かりました」
GM「S市についてなんですが、S市はここM市の隣にある町で、M市より小さく人口も少ない町です。霧谷さんは話を続けます。『S市の支部と協力して、二つの支部でこの事件の調査にあたってほしい。S市支部は最近に人事異動が行われたばかりで人員も少なく、まだ体勢が整いきっていないんだ。だからS市支部に協力してほしい』」
双葉「分かりました。こちらでカバーしましょう」
GM「ああ、頼むよ。現地の支部長である萩村紫電君のことは知っているかな?」
双葉「萩村……彼なら私の同期です。彼のことは良く知っています」
GM「そういえば双葉君は彼と同期だったね。彼も君に負けず劣らず優秀な人間だ。彼と協力して共に調査を進めてほしい。信頼できる部下を集めて任務にあたってくれ」
双葉「分かりました。すぐに任務に取りかかります」
GM「萩村君は別件で、今はS市を離れているんだ。明後日の昼過ぎにはS市に戻る予定だから、そこで彼と打ち合わせを行ってくれ。事前調査はもう明日から始めて貰って構わない」
GM「そうして霧谷雄吾からミッションを受けたところで、シーン終了です」