放課後の吹奏楽部
早く書くのができず、更新が3日以上かかってしまいます。すいません。
……放課後、克彦は吹奏楽の部活があるため音楽室にいった。
机の上に荷物を置いて、隣の準備室に克彦は入った。
「ヤポポスゥ〜!」
「………キモス。」
「キモスとはなんぞや!!」
軽快に入ってきた克彦に、後輩である一之瀬がきつい一言を言った。
「だって、ヤポス!って…。」
「ヤポスじゃなくて、ヤ・ポ・ポ・スゥだよ。」
「…………キモス。」
「オイッ!」
その時横からなにかが走ってきて………
「克彦せんぱぃ〜!」
「おっ!来たんね…ラベラビっ!!!!!!!!」
思いっきり飛び蹴りされた。
「なにをするか!」
「お主の悪行。私がすべてせいばいしたるわぁ!!!!」
「なんだとぉ!………我こそ、あの伝説の戦士。…天災!!・アルマジ〜ロだ!!!!!」
「うるさい!!覚悟しろぉ!!!」
「やられるかぁ!!!!!!!!!」
二人は近くにあったぬいぐるみの長い花を手に取った。その長い花を剣のように構え、二人は睨みあっていた。
「いくぞ!アルマジロ!!!」
「来い!奉行擬き!!!」
長い花の刀擬きの刃先をアルマジロに向け、向かって行く奉行擬きの白裡。いざ、決戦!
「はいっはいっ。そこまでにして。楽器出して。」
と、谷羅戸先輩が言った。
「はぃ〜」
二人の後輩と克彦は空気のような返事をした。
吹奏楽部員は全部で34人いる。吹奏楽部は楽器ごとのパートで分けられる。克彦はチューバを吹いていて、パートはユーフォ、チューバ、弦バス(コントラバス)で構成されているバスパートだ。バスパートは全部で4人。先輩1人の後輩2人と克彦。だいたい、バスパートは変わり者が多いのでみんなで集まるとなにかが始まるのだ。
合奏場でみんな集まり、座って出鱈目に思い思い何かを吹いている。そこに勢木口先生が来て、指揮台の近くの椅子に座り指揮棒を手に取った。
「音やめてー。」
指揮棒を振りながら勢木口は言った。
「はぃ、こんにちは。」
「こんにちは!」
構えていた楽器を一斉に下ろしてみんな応えた。
「はぃ、じゃぁロングトーンからいきます。」
ポカッポクポクポク………
勢木口がハーモニーディレクターをいじくり、メトロノームでステレオを通じ四拍子のテンポを刻んだ。
「はぃ、ワン、ツー、スリー…スゥ〜」
ボーーーーーーー。
拍の頭に合わせ八拍ずつベー音階で吹いた。
(つまんないなぁ〜。ロングトーン飽きるなぁ…。)
克彦は寝そうになりながら周りに合わせて吹いていた。
「…………………………寝た?今、吹きながら記憶飛んだ!吹きながら僕寝たぞ!なのに、なのにしっかり吹いてる!すごい僕!」
なぁんて1人心の中で喜びながら吹いていた。
「お疲れさまでしたぁ〜。」
練習が終わり、片付けを終えてみんなで帰りの挨拶をした。
克彦はゆっくりバックを背負いながら、白裡と一之瀬と喋っていた。
「ねぇねぇ。なんだっけ?あのぉ〜そのぉ〜えっとぉ………サラウスイパートストッキングパレード?」
「サウスランパート・ストリート・パレードでしょ!」
白裡に力強く突っ込まれた。
「あぁ〜!それそれ!あの曲面白かったよねぇ。」
「おもしろかった!吹きやすかったし。」
「でも、先輩吹けてなかったじゃん…。」
「うるさすぅ〜!!明日は吹けるし。」
「期待してるよ……。」
「無理っしょ〜。先輩じゃ。」
「任せんしゃい!たぶん吹けるよ………………。よし!帰ろう!」
「帰れ帰れ!!!!!」
「youらも帰るんしょ!」
三人は階段を降り昇降口に行き靴を履いて、校門でまた話していた。
〜話始めて一時間後
「うがッ!もぅ一時間経ってるよ!」
「まじだぁ〜。」
「まぁあんなにしゃべってたし…。」
「もぅ帰ろっか。」
そう切り出したのは克彦だった。
「じゃぁ帰るべ!」
白裡が鈍り混じりで言った。
「うん。じゃぁねぇ。」
「さらばぁ。」
克彦と一之瀬は同じ方向で一緒に帰り、白裡は逆の方に帰っていった。
克彦は一之瀬を家の前まで見送って、そのまま帰った。
〜克彦の今日の晩御飯〜
・白いご飯
・白菜が入ってるお味噌汁
・ツナサラダにかにかま入れたやつ
・お魚焼いたやつ
・りんご
・プリン
・チョコパン
克彦は、今日配られた新譜のサウスランパート・ストリート・パレードを口ずさみながら寝た。