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自分に正直に  作者: 魚類
3/10

つまらないかもしれませんが、よろしくお願いしまし。

姉は高校3年生。

現在、受験生真っ最中。

だが、行きたい大学は決まってないそうだ。

そもそも、受験生が休日の大事な時間を、煎餅で過ごしてる時点でアウトだ。

受験勉強、と言うより、今はこそこそ学校に隠してやってるバイトや、いつもフラれるのに一生懸命付き合ってる彼氏の方に、力を入れてるみたいで。姉は今、演劇部に入っている。実力はそこそこらしく、県は余裕で抜けれる程だとか。行きたい大学が決まらないときは、演劇で行くつもりだろう。相当自信があるようで。認めたくはないがホントにすごい。



廣己が演劇に入ったのは、中学校の頃だった。入った理由は1番の親友が演劇部だったからだ。

親友の名前は居田星花(いだせいか)。いつも廣己を助けてくれた心優しい女の子。

廣己は、中学生時代ひどくいじめられていた。原因は、盗みの疑いをかけられたからだ。たまたま教室にいただけで、疑われた。盗まれたものは結局、移動教室の時に他の机に入れっぱなしにしていただけだったらしく、見つかったのは9日後だった。盗人(ぬすっと)の疑いをは晴れたものの、もうその頃には手遅れで、いじめに変わっていた。たった9日間で、廣己の生活は一変した。

今まで中の良かったはずの友人には無視されて、近づけば避けられ、靴や教科書をボロボロにされた。ただいるだけで冷たい目線を向けられ、声を出せば場の空気は重苦しくになった。

大体、その空気を作るのは仲の良かった友人達だ。

仲が良かったと思い込んでいただけかもしれない。

いや、そうだったのだろう。

先生ですら、助けてくれなかった。おかげで、誰も信じれなくなった。人間不信だ。学校に来るのはやめようか。そう考えながらも、学校には来ていた。でも、辛かった。自殺も考えた。けど、そんな勇気はなかった。毎日泣いていた。独り、暗い部屋の中で。孤独と戦った。でも、勝てなかった。学校が怖く感じた。


不登校になろうと決意して、帰っていた通学路。その時、後ろから誰かが話しかけてきた。

「ねぇ、一緒に帰らない?」

正直驚いた。普通に話し掛けられたのは何ヵ月振りだろう。嬉しかったけど、怖かった。

「私も帰り道こっちなんだ。一緒に帰ろう!」

何も答えられなかったけど、一緒に帰ることになった。その時、話しかけてきてくれた人が星花だった。

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