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おまけ 技術点 そして冒険者たち

技術点について


戦闘。接近戦に関する技量を数字で表したもの。

これが高いほど純粋な技量では優れているが、駆け引きや地歩でひっくり返される(修正がつく)こともある。

また、技術点の高低だけで勝負が決まる訳ではない。

仮に小剣の名手である技術点32のすばしっこいゴブリンが、鉄の鎧を着こんだ技術点16の酔っぱらったドワーフ戦士と戦っても、どちらが勝つかは分からない。

ゴブリンが数回の打撃を与えてもドワーフは中々、倒れないだろうし、逆にドワーフの振り回す重たい鉄槌が当たれば、ゴブリンはぺしゃんこになってしまうからだ。




技術点


28~33 オーク、兵士、冒険者 


※一定の戦闘訓練を受けた平均的な人族の冒険者やオークの戦士が、この程度の力量である。

 元騎士や熟練した『本物』の冒険者などは、さらに高い力量を誇るが、薬草師や学者などは高名な冒険者や探検家であっても、戦闘が不得手なことも珍しくない。


 経験豊富な古参兵や手練の騎士、勇猛な蛮族の戦士であれば、技術点が35を越えて40に迫るのも珍しくないが、45を越える者は一握りの精鋭か、相当に腕利きの剣士と見做される。

 50を越えれば達人の領域であり、そこら辺で遭遇することはまず有り得ない。


22~28 ゴブリン、怠け者の兵士、女の冒険者 


※農民のゴブリンではなく、多少の訓練を受けたゴブリンの戦士である。

 訓練を怠けがちの人族の兵士、或いは女性の冒険者が平均してこの程度の技量を持っている。

 勿論、平均を大きく超えた力量の女冒険者も世の中には存在している。


18~24 ゴブリン、武装農民、冒険者 その2

 

※冒険者その2

 冒険団の徒弟。元騎士や熟練した冒険者などの下で多少の訓練を施された後、師の冒険にランタンや盾持ち、荷物持ちとして同行する若者たちである。

 大抵は、最低でも2~4か月。おそらくは半年から2年程度の訓練を積んでいることが多い。


 ゴブリンは人間以上に気質や素質の差が大きい。

 鍛錬に励むゴブリンや過酷な環境に生息する勇猛な部族のゴブリンは30に迫るだろうし、怠け者のゴブリンは、20を下回ることもあるだろう。とはいえ、所詮はゴブリンである。


武装農民。26~33程度の農民は普通に見つけられるが、36を越える者となると滅多にいない。


12~20 コボルド、冒険者 その3


※コボルドは群れの戦士。上のほうの冒険者1、2と冒険者その3は、根本的に異なる存在である。

 冒険者その3は、冒険を志した一般人である。

 自由労働者や職人の徒弟、農奴、召使いや下女など、ほとんど戦闘訓練を受けていない人々が、今までの退屈な日々から抜け出して、刺激のある生活に身を投じることはよくある話である。

 そして、そうした駆け出しの冒険者が、死ぬ気で掛かってくる体長3フィート(90センチ)のコボルドやチビのゴブリン、そしてオークに屠られることも、また珍しくもないのだ。

一般人の技量点は、平均して12~18だろう。喧嘩慣れした水夫や気の荒い鉱夫などは、もっと高いだろうし、争いと縁のない女子供は、3~9点程度の技量点しか持たないことも十分に在り得る。




 冒険者志願の少年少女などは、冒険者その4である。


 駆け出し冒険者が必ずしも弱いとは限らない。元気いっぱいの駆け出しの若者のほうが、長年の肉体の酷使や貧しさでぼろぼろになった古参冒険者より強いという事例は当たり前にある。

 また、冒険者として未熟であっても、戦闘に関しては殆どの冒険者よりも高い力量を誇っている者もいる。


 彼らは騎士の子弟かもしれないし、元兵士や傭兵、冒険者の弟や子供かもしれない。

 そういった若者たちは、数年から十数年に及ぶ戦闘訓練を受けており、優れた装備。おそらくは年長者の使い古しだろうが、鎖帷子や皮鎧、あるいは青銅製の胸当てに身を固めているだろう。

 ゴブリンくらいは殺した経験を持ち、恐らくはその時点で冒険者を名乗る流れ者や浮浪者の大半より優れた戦闘力を持っているだろう。


 ごく一部は、魔法使いの弟子かも知れない。神殿や修道院に仕えていた神官や僧兵かもしれない。

 彼らはそれなりの戦闘力を持つか、身を守れるだけの術を身に着けているだろう。仮に戦闘力に欠けているとしても、薬草の知識や病気の治し方、ちょっとした手当や魔法の技は、ゴブリンを打ち倒すほどの力はなくとも、冒険者たちに重宝されるに違いない。


 何人かは、機知に長けた裏通り出身の盗賊かも知れないし、武勇に優れた蛮族の青年かもしれない。

 彼らは抜け目なく宝を見つけられるだろうか。墓荒らしや遺跡荒らしの経験が財宝を巧みにかぎ分ける嗅覚を与えたかもしれない。


 森番や狩人、牧人であれば?野外での経験は、冒険に寄与するに違いない。


 寄る辺ない放浪者や無宿者かも知れない。襤褸布を纏い、杖や棍棒を手にした彼らが浮かび上がる機会は殆どないように見えるが、しかし、遺跡で財宝を見つける機会は誰にも平等に与えられている。


 しかし、大部分は、何の変哲もない農村での素朴な若者であったり、自由労働者や商人、職人の見習いだっただろう。

 彼らの大半は、冒険を初めて何年もしないうちに、ゴブリンやオーク、盗賊たちに殺されてしまうに違いない。或いは、同業者を食い物にする悪辣な冒険者に遭遇してしまう恐れもある。

 しかし、うまく生き延びて、経験を積めるほど長生きできれば、或いは……





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