前書き 読み飛ばしてもよい
このページをめくる前に読者は以下の条件をどれかひとつ満たさなければならない。
すてぃーぶ・じゃくそん&いあん・りびんぐすとんの本が好き
日本だとすずきなおと
旅行するならきんめりあちほー
ざるとーたん
血の剣の五巻を今でも待ってる
地下迷宮と竜の箱を持ってるか、本を持ってる
何版でもよい
また、どうくつととろーるでもよい むてきのまんたろう(とーべやんそんのトロールは例外とする
しぐまーの信奉者だ
すみおーがん禿頭伯がだれかしってる
てぃるとうぇいとがつかえる
ろーど・ぶりてぃっしゅのかしんである
どれもだめだったら14へ行くしかない
あてはまったやつにはお勧めだぞ でも微百合になるかもしれないから注意しろ
上の言葉のいみが分からないやつには、つまらない
ちなみにいみが分かっても、おもしろいとは保証できない
ちゅういじこう
おーくはトールキンの系譜だぞ 馳夫さんと貫き丸だぞ
みどりのはだのぶたは出てこない
この物語のオークは、トールキンの系譜である。緑の肌をした豚鼻のモンスターではない。
亜人の一種であり、彼らなりの文明と文化、そして言語や名誉などを持っており、オーク族からすると、私たち一般的な人族こそが亜人の一種となるということになるだろう。
ファイティング・ファンタジーや(初期の)ウォーハンマーといったTRPGと同じように、敵対する種族間に生まれてしまった哀れな合いの子である半オークがいるかもしれないが、性欲の怪物でもない。
無論、この話の舞台は野蛮な戦乱の幻想大陸であって、一般に中世の戦争につきものな虐殺や略奪、強姦は何処でも引き起こされているだろうが、しかし、望まない子を産んでしまった母親は、ヒューマンかもしれないが、オークかもしれないのだ。
追記
この物語は、作者の個人的な趣味でキャラクターをTRPG風のステータスで表記している。
ただ、誤解しないでほしいのは、ステータスは、キャラクターの能力と個性を表し、また強さの上達を読者の目に見える形にする方便として使用しているが、技の上昇がスキルとして表記されるのであって、スキルを獲得したから技術を発揮できるわけではない。
つまり、スキルを獲得した途端に、剣の達人になったり、スキルを失って武器を使えなくなる世界ではない。
剣の達人になるには、長い鍛錬と試行錯誤が必要とされる。
逆に、何年も鍛錬をサボってくっちゃねしていれば、スキルを失うか低下するだろう。
分かりやすく言うと、毎日鍛錬したので空手や柔道の黒帯が取れるのであって、黒帯を付けたからと言っていきなり達人になれるわけではないのだ。
魔法は精神や魂の力、或いは宇宙の深淵や混沌の領域からもたらされるもので、未熟な人間が赤子の頃から空っぽになるまで魔力を動かし鍛錬することで大人の数倍の魔力を獲得したりはしない。
ずっと便利で誰でも使える科学とは相反する、基本的には無秩序で不安定な力である。
魔法使いは滅多にいないし、一般的な農民や職人からは胡散臭い目で見られるだろう。
ただし、それが本人のとって幸福かどうかはべつとして生まれつき天性の魔法使いはいる。
グダグダと書いたが、楽しんでもらえると幸いである。