第8節 異世界魔王とか百錬の覇王とか知らねえけど多分全員倒したぜ
1ヶ月かけて書き上げました。渾身の出来栄えです。インスタ映えもします。
遂に始まった勇者召喚の儀。
いやはやどんな勇者が召喚されるのやら。
まあ、IQ100点の僕に勝てるやつなんてくるはずないんですけどね(笑)
「勇者を召喚するぞい!!!」
ドドド…ゴゴゴ…ガガガ…チュイン!プシュー!
勇者が召喚された!
「やあ!俺は何の変哲も無い普通の男子高校生の裕社死世だ!世界を救いにきたぜ!」
めがっさかっけぇじゃねえか…
「おお、勇者殿!よくぞ参られた!世界を救ってくれ!」
「任せておけ!魔王でも覇王でもかかってこいってんだ!」
すごい自信だ…ここまで自信のあるやつ、俺は鏡の中でしか見たことないぜ…
「おいお前たち!勇者殿に100Gと約束された勝利の剣を!」
な、なに〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?
ANIPLEX +から受注生産された光る!鳴る!喋る!あの約束された勝利の剣だって〜〜〜〜〜!?
豪華版が28000円(税込)、通常版が23000円(税込)のあの〜〜〜〜〜〜〜!?
異世界すげええええええ
「いや!俺にはこいつがあるから大丈夫だ!」
「そ、それは!!!」
あ、あれは!!!
スマートフォン!!!
「異世界にはスマートフォンと共に来たんだ!俺はスマホの力を信じてるぜ!」
天才だ…!
だが、まだまだ俺に敵うほどの天才力じゃないな。
しかし、あんな凄いやつが勇者だったとはな…。
これなら案外早く魔王討伐しちゃうかもしれない。
おっと、天才の俺が忘れるはずもないのだが1ヶ月で記憶が曖昧になりそうな感じの凡人どもにも分かるように説明すると今から勇者を攻略してきます。
いざ、勇者。
「勇者様、私を仲間にしてくださらない?」
「いいぞ!美少女は旅に必要、古事記とライトノベルにもそう書いてある!」ドンッ!
「まあ、うれしい!」
ミッション、コンプリート。
ちょろいぜ、勇者。
バババババババババババババババババビバババババビバババババババババババ!
街が壊れてしまった!
「お楽しみのところ悪いが魔族様の登場だ!死ねぇ!勇者ァ!最強魔法、エクスプロージョン!」
ズドドド…
なんて魔力だ…あんなの食らったらひとたまりもないぞ…
「勇者パワーで止めてやる!うおお!異世界高等魔法第一階梯!スーベル・ヤーツ!」
勇者が魔法を唱えた瞬間、エクスプロージョンによって生まれた高濃度の魔力の塊は軌道を変え、ちょっと右に落ちた。
しかもあそこは、
勇者召喚の魔法陣があるところだ!
あんな魔力を受けてしまったら暴走してしまう。
どうにかして止めないと!
無理だった!
『ユウシャショウカンマホウ、ボウソウシマス。』
するな!
身体がなんかフワフワしてきた。
これはやばいやつだ。
ピッカァ!
突然谷間に入れていたなんかすごいペンダントが光り出した。
これは……発動しているッ!!!
幸運きたこれで勝つる!
天才は死なないのさ!なぜなら天才だから!
ヒュー!ドボン!
意識を失った。
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「んっ…うぅ…ここ、は?」
目が覚めたら洞窟の中にいた。
以上、平成の紀貫之でした。