第1節 日常の終わり、伝説の始まり
みなさんこんにちは!
これからこの作品を投稿していくゲル山ググ太郎です!美少女です!
読んでね!
退屈だ。
この世界は天才の俺には退屈すぎる。道を歩けば美少女に惚れられ、ヤンキーが子分になる。
しかし天才の俺は恋愛なんぞに興味はないし、ヤンキー共の頂点も興味はない(その気になれば5分でなれるが)
天才すぎるのも考えものだな。
いつも通りこんな天才すぎることを考えながら俺は商店街を歩いていた。
「ちょいとそこのお兄さん!この本を上げるよ!」
またか…。
そう、俺の天才オーラに当てられた人間はつい俺に媚びてしまうのだ。
これも天才の性だ。
はっ、天才は疲れちまうな…。
「一体何をくれるんだ?悪いが俺だって暇じゃないんだ。しょうもないものだったら…消すぜ?」
「まさか!にいちゃんに渡す物がそんなしょうもないもののはずがないだろう!」
「ふーん…じゃあ早くよこせよ。」
「はいよ!」
そう言って渡された本はかなりの魔力を帯びた、凡人的に言うといわゆる「魔導書」という類の本だった。
ああ、言い忘れていたがこの世界に魔力という存在を感じ取れるものは俺の他にいない。
なぜなら俺は天才だからだ。
「ありがとよ。こいつは礼だ。」
鞄の中から5000兆円取り出してくれてやった。
まあ昨日たまたま出会った石油王から貰ったものなのだが別にいいだろう。
何しろ、まだ貯金は1145141919兆円あるのだから。
「ひええ!こんな額受け取れねえよ!」
面倒くさいやつだ。
「黙れ。」
つい魔眼の力を使って黙らせてしまった。
まあいいか。
「それよりこの本だな。さて、中身はっと。」
俺は13年前に極めた速読術を使い、0.5秒で本を読みきった。
「なるほど、ね…異世界か…。」
この本はどうやら異世界への転生魔法についての本らしい。ちなみに魔法は読むついでに極めてしまった。
「試しに使ってみるか。」
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!
そう俺が呟いた瞬間、後ろから飛んできた無数の剣が俺の身体を貫いた。
もっともその剣群は俺が射出したものなのだが。
これはある人気ゲームのキャラクターの能力を俺がつい真似して創ってしまったものだ。
名を「俺の財宝」。
まあそんなことはどうでもいい。大事なのは俺は今から死ぬということだ。
転生魔法の発動条件は術者の死亡。
なので、俺は自殺したというわけだ。
「さて、そろそろ使うとしよう。俺の肉体を持ってしてもこれ以上心臓が止まったままだと流石にやばい。」
そう言って俺は転生の呪文を唱えたのだった。
「トラック!!!!!!」
ブォーン!!!!!!!!!
トラックが突然飛んできて俺は完全に死んだ。
さて、次に目が覚めたら異世界だ。
ちょっくら世界、救ってやるか。
自分で書いててビビっときた1話です。多分アニメ化します。