第1話
久し振りに投稿します。ちょくちょくではなくのんびりとしていきますので宜しくお願いします。
ボクは何もなかった。でも死にたいとは思うことはなかった。でも、自分自身の考えている事はなんて愚かなんだと…。
人それぞれだと思う。だとしても、こう言うことは起きたくなかった……………。
壮絶なイジメを…。
「根倉女~」「いじけ女~」
そんな声が毎日のように聞こえてきている。当然ボクはその声をスルーして聞こえていないフリをしていた。でも、徐々にエスカレートしていく。
筆箱を隠されるだけではなく、作ったお弁当も理不尽に捨てられたり、教科書を破かれたりもした。イジメの事は言えなかった。いや、言ってくれる相手がいなかった。何故ならボクは天涯孤独の存在だから。
お母さんはボクを産んだ時に亡くなった。お父さんは別の女性の所に行って行方不明になり、唯一の支えとなったお姉ちゃんは交通事故に遭った。生きてはいるけど、記憶も失って性格も変わってしまっている。今はボクを除け者にして会わせて貰えてない。その後、何処か別の病院に行ったと言う事を聞いた。
「ふぅ…」
ボクだって、始めからこう言う風に暗い女の子じゃないことは分かっていた。寧ろその性格は180度違う位に明るかったから。それも此も…あの人のせいでこうなった…。
「あっ…牛乳が切れてる…買いに行かなくちゃ」
ボクは牛乳や晩御飯を買いにスーパーに買い物に行った。でも、行く人行く人が何故か此方を見て睨んでいる。
「あの子が災厄の子みたいよ…」「本当に何で居るのかしらねぇ…」
そう、ボクは嫌われている。学校だけではなく、色んな人から…。それも…この地球上で一番大嫌いな人物になっていたからだ。
連日ボクは災厄の子としてニュースに大きく取り上げられている。当然そんな力はボクには無い。ある日からこの様な事が起こったからだ。
「あら、宮薙煉華さん。ごきげんよう…」
「神原来菜さん…」
彼女がボクの人生を滅茶苦茶にした張本人、神原来菜。世界で有数の超お金持ち。ボクをイジメる理由は気に入らないかららしい。
気に入らないからって言うだけでボクの人生を滅茶苦茶にされた。それは許されない事だ。だけど、それを止める術を持っていない。全員彼女の味方になっているのだから。ボクの友達全員も神原さん側に入っていて、イジメる様に仕向けられているのだ。
「何か用?何もないなら其処を退いてもらえる?」
「そうですわね。貴女の様な方に御用は御座いませんし…」
そう言われるとボクは通り過ぎようとした。その瞬間に足を掛けられて当然の様に転んでしまった。ボクは膝に猛烈な痛みを走って歪んだ顔をした。直後に神原さんは高笑いをした後に立ち去った。
「………早く買いに行こう」
ボクは晩御飯と牛乳を買いに行き家に帰るとポストから手紙を見つけてそれを広げると…。"死ね""二度と学校に来るな""お前と一緒に居るのが嫌なんだよ"と全部赤文字で書かれていた。ボクはその手紙をゴミ箱に捨てた。精神的には安定はしている。でも、友達が居なくなったのは正直に気が滅入る。
幸い明日は土曜日だ。ボクはまた自宅に引きこもる。勉強はしておく。学校にも平日には行く。それが何時ものボクの人生だから。でも、また昔みたいに戻りたい。ただそう…切に願った。