ルート1 !!??
で、これはどーいう事なんだ?
普段通りに俺は仕事に行こうとして車に乗ったらそこから急に強い眠気に襲われた!
目が覚めると広い草原に飛ばされていた。雲一つない青空、心地よい風、そして向こうには大きな山脈と巨大なドラゴンが飛んでいるのが見えた。
ちょっとまて!ドラゴン!!?
紛れもない、ゲームやマンガで見た事のあるしかし絶対存在しないはずの生き物が飛んでいた!
俺は唖然としながらも今の状況を整理しようと立ち上がり、草原を駆け出した!草原は高台になっていて少し行けば辺りの景色を見渡す事が出来た。
な、なんじゃこりゃあああ!!??
そこには街があった。だけど様子が全然違う!
ロフトハウスみたいな家、テントとうより布で作った屋根にこれまた木造で作られた屋台が所々に並んでいた。
奥にはお城がある!中世ヨーロッパを彷彿とさせる何とも綺麗なお城だ!
そして人々!
明らかにオレの世界じゃ考えられない服装のデザインだ。でもどこかで見た事あるもの、そう、ゲームの世界のデザインそのものだった。
「なんだここ!どうしてこんな所に…。」
俺、桐島祐輔は思わず叫んでしまった。
それに呼応するかの様にドラゴンは火を吹いていた。
「なんでこんな所にいるんだ…、車に乗った筈じゃ!そもそも仕事!やば!会社に電話しなきゃ!」
そう思い俺はスマホを取り出そうとした。確かにズボンのポケットにしまったはずだ。…ない!なんで!逆か!…あった!!
…が、画面を見て唖然とした。
「は?なにこれ…!」
スマホを見ると何故かありえない壊れ方をしていた。液晶が虹色に点滅して操作出来なくなっていた。こんな状態見るのも初めてだし聞いたこともない。
と、光が止まったと思ったら何やら表示された。なんだこれと画面を覗き込むと次の事が表示されていた。
ユウスケ
救世主
HP/105032790268726543
MP/167502365070209647
攻撃力
727562758410921233
守備力
556424123904505267
機動力
642513905246795240
特殊能力
物理無効
魔法無効
「…ステータス!?」
そして次の瞬間スマホが光り出したと思ったらそのまま光の玉となって体に吸い込まれていった。もう意味がわからなかった。とっさに目を閉じると途轍もない情報量が頭に流れ込んできた!
街の名前!
全世界の地形、地図!
まるでGPSのデータを一気に詰め込まれたようだった。
頭が痛い!!
「うう…!ああああ!!!」
俺はその苦しみに耐えきれずそのまま気を失った。
「あれ?誰か倒れてる?…大変!!」
草原に一人の少女が野草を詰みに訪れていた。ふと先を見ると見た事ない服装の男が倒れていたので慌てて駆け寄っていった。
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