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親友との出会い編

主人公と親友の出会いの回です

読まなくても大丈夫です

大陸の端にある森の中、娘はひっそりと住んでいた。


娘はクラゲ族だ。


昔からクラゲ族は秘密主義の民としてどこの民からも煙たがられていた。

だが神秘的な外見と能力が高いことから人狩りや迫害にあうことはなかった。あったのは、怯えられるか嫌悪と恐怖の視線を向けられるぐらいだった。



娘の年は10ぐらい。クラゲ族特有の透明な薄青と赤みのコントラストが綺麗な髪をもっている。頭のてっぺんには光の反射で花が咲いているようだ。髪からのぞく深い藍色の瞳、すけそうな肌は白く生き物の息吹を感じさせなかった。



娘は美しかった。だが、親はなかなか帰ってこない。それが余計に娘を人から離れさせていった。

物心ついた時には人の前では言葉を操れぬ笑わぬ人形になっていた。



ただ、森の動物たちとは違った。いつの間にか言葉を交わせるようになり彼らの前では常に優しげな表情を浮かべていた。


彼らが娘の拠り所だった。


そんなある日、人間が森に迷い込んだ。

娘と同じくらいの女の子だった。


娘は自分と背丈の変わらぬ彼女に興味を持った。話したいと思った。


街の子供は集団になって自分を睨んでくる。だが、彼女は一人。


彼女が街の子供と同じ視線を向けてくるなら脱兎のごとく逃げようと思い、彼女に近づいた。

恐怖が心を占めていたが、震える自分を叱る。


だが彼女と目が合うと全てが消えた。彼女は自分をちゃんと見てくれていた。


嬉しくなりなんとか言いたいことを伝えようとした。彼女はあまり動かない表情で納得したような顔をした。


それだけでも娘にはとても幸せなことだった。


何を思ったのか彼女は娘の家で寝起きをするようになった。娘はとても満たされていた。


彼女は言葉を娘に授けた。拙い表現で彼女と会話ができるようになった。


流暢に話せるようになってから彼女の名前を知った。「ハル」というそうだ。


その時ハルに自分の名前を聞かれた。

娘はないと答えるとハルは目を少し伏せ名前をあげるといった。


その日から娘はユラになった。

それから二三日後ハルは出ていった。ユラは初めての涙を流した。涙は水のようなのに変な味がした。

訳がわからずパニックになった。自分の体が自分のではない感覚に襲われて恐怖を感じた。ハルはため息をつき、雫を人差し指に乗せ言った。


「ユラの涙は綺麗だね、海を思い出すよ」


それから、ハルは何も言わずに森の外へと出ていった。

けれどユラはそれで十分に心が満たされた。ハルは最後までハルだった。

それから、月が一巡した頃ユラ人生は一変した。

友情って難しいですよね

一生付き添いたいって思っていても結婚とかしちゃうし。いっそ友達が異性なら結婚してそばにいられるのにーっとかありますよね。あれ、私だけですか?w

そんなもどかしさをだしつつ書きたいなぁと思っています。

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