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吸血鬼(ヴァンパイア)特異種

スマートフォンからの投稿。

うまくいっているかは不明。

開けた視界の先にあったのは村または集落と呼ばれるものだった。

砦に周りを囲まれているのでそれなりに防衛力はあり、この森の中でも村の人間を守れるようになっている。


見たところ村にいたのは肌が白い人間だった。

白人とかそういうレベルではなく真っ白だった。

そして眼の色は赤色だった。

全員が同じような見た目だったので少し不気味であったが帰り道を聞かなければとても帰れそうにないので、村に向かうことにする。


村に向かって歩いている最中のことだった。

村人がこちらに気づいたようだった。

そして村人は何か声を上げながら村に駆け戻っていった。

紫音は歓迎でもしてくれるのかなぁ~と思いつつ、村に向けて歩いて行った。


村に近づくと村人たちの話声が聞こえるようになった。

「人間が来たぞーー。人間の露出狂の変態が来たぞーーー。武器を持て!!」

そんな声が聞こえた。


「俺は露出狂でもなければ、変態でもなーーい!!」

紫音はそう叫んだ。


実際のところ、紫音は露出狂の変態と言われてもおかしくない格好をしていた。

森の中での約3か月の生活や殺されたりしたために服がすっかり破れてなくなってしまっていたのだ。

だから現在は全裸であった。

しかし、紫音はわざわざそうなりたくてなったわけではなく不可抗力であったため認めたくなかったのだ。

自分は露出狂でもなければ変態でもない。見た目は露出狂に見えても心は普通、ノーマルである。

そう信じたいのだ。

そしてここで何も言わなければ自分が露出狂の変態であると認めてしまうことになってしまいそうであったので叫んだのだ。


返事はなかった。

代わりに矢が飛んでくる。

それを皮切りに村人たちが剣や槍をもって襲い掛かってきた。

彼らの表情は必至である。

彼らを何がそこまで駆り立てるのかはわからないがやられるわけにはいかない。

俺は臨戦態勢を整える。

魔力を体から放出しまとわせる。

そして、竜と戦った際に使った強化装甲の縮小版を形成する。

腕には刀を形作る。

チェーンソーにしなかったのは威力が高すぎると思ったからだ。

村人に帰り道を聞こうと思っていたのに村人を殺してしまっては元も子もないので、少し弱めの武器を形作ったのだ。

さらに追加で糸を作る。

もちろん村人を拘束するためだ。

とはいっても、もともと雑魚を狩るために作ったものなのでそれなりに殺傷力がある。そのためこちらも一段階落としてただの糸にしている。


戦いは5分程度で終わった。

結果は紫音の圧勝であった。

村人たちは全員拘束されていた。


はぁ~

紫音はため息をついた。

理由は2つ。

一つ目は村人がただの人間ではなくやたらと回復力の高い吸血鬼ヴァンパイアであり、自分のことを顧みず突撃してきて動きを止めるのに苦労したから。吸血鬼ヴァンパイア)とは不死者に属するものである。普通の人間よりも魔力、膂力共に優れており、特に回復力が優れている。しかし、日光に弱い。そういう種族だ。なお、食事は血液からとると栄養を効率よく吸収出来るというだけでふつうの食事からも栄養をとることができる。

二つ目は村人になぜ自分を襲ったか理由を聞いて人間の欲の深さを知ったからだ。

聞いた話は単純だった。

彼らは吸血鬼ヴァンパイアなのに日光の影響を受けない珍しい種族であるらしい。さしずめ特異種といったところだろう。

そのため、一部の人間に売ればとにかく金になる。なので人間が大挙をなして奴隷狩りに来るらしい。

捕まったら奴隷にされる。そんな、思いが彼らの中にあるのだ。

だから俺が来た時に奴隷にされたらかなわないと襲い掛かったのだ。

だけど返り討ちにされて今に至るというわけだ。


俺が変態でないことの別に彼らを奴隷にするつもりがないことを話して理解して貰った。そして帰り道を教えてもらった。

帰り道とはいっても方角しか村人にもわからないそうなのでそっちの方角に進むことにするしかなさそうだ。

帰る前にやっておきたいことがあるので村人に声をかける。


「あのさ、この村で一番強いやつって誰?」


「「「彼女です!!」」」

村人が一斉にビシッと音を立てて一人の少女を指さした。


「エッ!ええぇぇ!!」

村人達に指さされた少女は困惑していた。



「困惑しているようだけどどう言うこと?」


「彼女は自分がこの村一の魔法の使い手であるということを自覚していないだけです。」

村長のような人が言った。


「じゃあ、そういうことでいいわ。そいつ連れて行くから。」


「「「やっぱり奴隷にするつもりか!!!」」」

村人は再び武器を手に取ろうとした。


「奴隷にするつもりはないから」

そういって村人達を宥める。


「なら、どうするって言うんだ!!」


「道案内させるだけだけど。ま、道が間違っていたときの人質みたいなものでもあるけど。」

「あ、そうそう。拒否権はないから。もちろん自分たちの立場は分かってるよね。」


「っ!!クソッ!連れていけ。」

自分たちの立場はしっかり分かっているようで悪態をつきつつも村長は了承する。


「んじゃ、先ずは……」

そう言いつつよくわからないが目の前の自分は変態じゃないと言っているが裸なので説得力がが無く未だ露出狂の変態であると思っている男に連れて行かれるのだと理解し怯えている吸血鬼ヴァンパイア特異種の少女に近づき押し倒す。さらに動けないように押さえつる。

幼気な少女の前に少女を抑えつけている裸の男という構図である。


「いただきます。」


ブチッ!

「痛い痛い痛い痛イィィィイ」

少女の叫びとともに少女から血が溢れ出た。





エロパートに突入したと思った人。

素直に手を挙げて!!

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