第12話:学園序列決定トーナメント3
ちなみに次の試合で戦うはずだった奴が前の試合で負った傷で辞退したので3回戦も俺は不戦勝だった。
どうかこれからも神の御加護がありますように。
拓也と順を含め内のクラスでは39人中9人が3回戦を突破した。
運も実力の内だな。
優華と朋美も突破したらしい。
俺の次の対戦相手は好田傑って言う奴だった。
霊力は72……しかも頭がいいらしい。
客観的に見て俺の勝率は5%未満。
その5%に賭けるしかないのか…。
「おつかれ〜。」
今まさに勝って来た拓也をみんなで迎えるちなみに9人中4人はすでに負けている。
「やっぱ4回戦からは伊達じゃね〜や。」
って事らしい。
「もうすぐ亮の番じゃね〜の??」
「ほんとだ、もうすぐ亮の最後の試合じゃん。」
あながち最後じゃないとも言えないのでスルーした。
「じゃぁ行ってくるわぁ。」
「頑張って〜。あんまり頑張るなよ。」
どうせなら霊力90とか言う奴でて来いよな。
「両者前へ!!!」
好田傑は確かに強そうな雰囲気を出していた。
霊力は拓也や順に劣るはずなんだけどあいつらより強いんじゃね〜かな??
「では、始め!!!」
「よろしくお願いします。」
礼儀正しく挨拶して来た。
「よろしく…お願いします。」
こういう真面目なタイプは苦手なんだよなぁ。
ハッタリが効かなさそうだ。
持ってる武器は槍……拓也と一緒か…。
好田は一気に差を縮めて突きを繰り出した。
「ッつ!!!」
間一髪でかわしたが今度は蹴りが襲いかかる。
「あっぶっね〜。」
なんとか体勢を持ち直した時に好田が話掛ける。
「やはり体術はかなりできるようですね。」
試してやがったのかよ。
「次は剣技を見せてもらいます。」
と防御体勢をとる好田に俺は斬りかかった。
1合2合と打ち込んで行く。
6合目でやっと退きやがった。
こいつ…槍術もかなりのもんだな…。
「やはり…剣技は大したものです。霊力がなくて助かりました。」
確かに霊力を使われるとマズくなるな。
その前に何とかしなくちゃなんね〜な。
「では…足元を掬われる前に終わらせてしまいましょう。」
霊力21の人間にそれはやめてほしいぜ…。