第10話:学年序列決定トーナメント1
ついにやって来ました悪魔が作った日。
なんとこの日は晴天です。
ちなみに俺の試合は第3闘技場で3試合目。
拓也は自分の試合で来れないらしいが他のクラスメイトはほとんど来れるらしい。
なんでだよ……。
無観客試合したいんですけど。
1試合目も2試合目もかなり早く終わった。
しかも観客がかなり入ってるんだよ……。
後で知ったけど優華と朋美がいっぱい女子生徒連れて来たらしい。
そして俺は今死刑台……じゃなくて闘技台に上がる13階段……じゃなくて15階段を目の前にしている。
一応策はあるんだけどな。
「両者闘技台へ!!!」
審判をする先生の合図で闘技台へ上がる。
歓声がするが何て言ってるかはわからない。
斎藤はニヤニヤ笑って立っていた。
「ルールは特にない。お互い無理はしない様に。では、始め!!!」
始まっちまったよ……死刑執行か??
「よぉ。漣ぃ、お前霊力21しかないんだって??」
「………。」
余裕ぶった顔でしゃべりやがる。
「俺は霊力70もあるんだぜ??潔く降参しろよ。」
「お前なんか霊力無しでも倒せると思うから降参はやめとくわ。」
「はっ!!霊力無しで倒せるってか??それはこっちのセリフだろうが。」
思った通り自信だけいっぱいで安っぽい挑発にも乗ってくる。
「じゃぁやってみろよ。」
「やってやるよ!!!俺はこの試合霊力を使わないぞ!!!」
斎藤は高らかに宣言した。
場内に歓声が響く。
「さぁ来いよ。」
霊力無いんじゃこの学園で1番ぐらいになってやるよ。
俺は地面を蹴った。
一気に近付いて刀を振り上げる。
斎藤はそれを腕にしていたプロテクターで受け止める。
「はっ!!そんなもんか!!!」
腕にもった剣を振り下ろす瞬間に俺は斎藤の懐に入った。
「そんなもんか。」
「すっげ〜じゃん。作戦勝ちだな!!!」
席に戻った俺をクラスメイトがもてなす。
「でも次はこうはいかねぇぞ??」
順も応援してくれてたみたいだ。
「ま、任せとけよ。」
と勢い付いている自分に気付きながらも俺は言った。
次の相手は角元成美、女の子はやりにくいだろ。