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愛の共同作業 2
私の嗅覚が、破綻の匂いをかぎ取った。
「何かが起こる」
すぐさま喫茶店を飛び出すと、二人の後を追った。
二人は、繁華街から脇道に入り、人通りの少ない旧市街の方に歩いていく。私は気づかれないように追い続ける。やがて、街灯もまばらな道を抜け、人気のない公園に二人が入っていくのが見えた。
私は明かりを避けながら、暗い森に隠れるように進んだ。と、茂みの向こうから声が聞こえた。一瞬聞こえた女の声が、くぐもったような声に変わる。どたどたと地面を足が打つ音、そして、女の声が「う」とだけ辛うじて聞こえると、
沈黙に変わった。どさりという音がした。
こっそと茂みから覗くと、あの人が、地面に倒れた女を冷ややかにみつめていた。
女の胸にはナイフが突き立てられていた。




