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未来のために7

私はおずおずと手を上げて彼女に告げた。

「あの、私が後始末をした一人目の女性は、まだ息がありました」

彼女は驚きもせず、

「あら、そうだったの」と言った。

本当に知らなかったかは怪しい、と思いながらも、

「私も、あなたの共犯者のようなものでは」

彼女は、顎に手をあて、少し考え込むと、

「そうなの?」と呟いた。私は続けた。

「残された人たちにとっては、あなたも、私も」

どちらも許すべからざるものだろう。

彼女は眉間に皺をよせ、じっとテーブルに視線を落とした。

しばらくして、「私の本意ではないのだけれど」と視線を私に向けた。

「巻き込んでしまったようね」

そんなことは、どうでもいいことだった。

彼女は、私を殺すつもりなのだろう。

そう確信した。


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