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蛍が点滅をくりかえしながら宙を舞う。
しかし、その光は青く、そしてその姿は虫のものではなかった。
小さな小さなシャボン玉のようなものが、光を放ちながらふわふわと漂っているのだ。
それらの蛍は、河辺に流れ着いた球体に吸い寄せられるように集まっていく。
ひとつ、またひとつと増えるそれらは、まるで誰かを導くようにそこへと集まり続けていた。
ここにいるよ。
見つけて。
そう主張するかのような、蛍たち。
それを目印にして、玉はその手に掬い上げられた。
蛍が点滅をくりかえしながら宙を舞う。
しかし、その光は青く、そしてその姿は虫のものではなかった。
小さな小さなシャボン玉のようなものが、光を放ちながらふわふわと漂っているのだ。
それらの蛍は、河辺に流れ着いた球体に吸い寄せられるように集まっていく。
ひとつ、またひとつと増えるそれらは、まるで誰かを導くようにそこへと集まり続けていた。
ここにいるよ。
見つけて。
そう主張するかのような、蛍たち。
それを目印にして、玉はその手に掬い上げられた。
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