006
X月X日
召喚から3カ月ほどたったある日。
魔石ベルトと水筒の売上も順調で、もう少しで目標金額達成!一人暮らしできるかも!と、思い始めていた頃。
宰相さんが3人のお供とやってきた。
なんでも店舗 兼 住居を用意してくれるそうだ。
必要なものも全て用意して、引っ越し祝い金までくれるとか。
マジか。なんか裏があるんじゃないか?
とにかく早く城から出ていってほしいってことか?
背中を変な汗がつたった。
お供の3人のうち、2人は事務方の人間だったらしく
引っ越しの手続きや書類やなんやかんや、よくわからない俺の代わりに全部やってくれた。
そして残りの1人は俺の世話係だと言われた。
一人で大丈夫だと遠慮したが、救世主様達も心配してるし、慣れるまでは世話係がいたほうが良いと勧められた。ありがとうございますと言ったものの・・・内心では「もしかして暗殺者とかじゃないよな?」なんて思ったよ。
俺より5歳年上の世話係の名前はテオドール。
無口でいつも眉間にシワが寄ってるイケメンお兄さん。
まあ、実際のところ、暗殺者どころか護衛だったわけだけれども。
宰相が用意してくれた工房は、王都の外れにあるこぢんまりした一軒家だった。
一階が工房&物置&トイレで、二階には部屋が2つとキッチン。
風呂がないのが気になったから一階の物置を改造して風呂にして、各部屋に扉もつけた。
初級魔法は一通り使えるようになっていたから自作である。どんな属性でもどんことい!
これでも制作スキルは少しずつ上達してるんだからねっ!
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