013
X月X日
3日目。キャンプを片付け、採取しながら洞窟の出口へ向かった。
光る苔はけっこう使えそうなので、素焼きの鉢に詰め込んでマジックバックに放り込む。
大きめのガラス瓶を作って苔のテラリウムとかどうだろう。夜に光ったら幻想的な気がする。
ミニチュアハウスや人形を作って・・・うん、なんかワクワクしてきた!
初めて見た虫にも興味がわいてきたので、森で集めた小枝とツル草で即席の虫カゴを作った。
カゴの中でウゾウソしてるのを見てると鳥肌が立っちゃう。ヒナに見つかったら発狂しそうだ。
生きているものはマジックバックに入れられないので麻袋に虫かごを入れて持ち帰る。
洞窟を出てからは木の実や薬草などを探しながら森の出口を目指す。
テオドールは持ち帰り用の肉を調達するため狩りもしていた。
森を抜けてからは身体強化に風魔法を重ね掛けし、猛スピードで帰路につく。
行きのときはもっと早いスピードで監視役の影を振り切ったんだよね。
ついつい忍者走りになっちゃったのは日本人のサガですか。
たぶん自転車やバイクよりもスピードが出てたんじゃないかな。
そうだ、自転車も作ろう。
帰り道、途中の町に少し寄り道。
城下町とはまた違う品揃えに興味津々。
山や川があるとこんなものも売ってるのか~と感心した。
加工された宝石や、綺麗な色に染められた布はヒナも喜びそうだ。
他にも、皮、接着用の樹液、工房で加工された金属パーツ、小麦粉、卵、牛乳、野菜、果物、ハーブ、茶葉。
いくつかのスパイスを見つけて飛びついた。
乾燥した肉や魚に、もちろんステーキ用肉も。
地元で採れるものだからか値段も安い。
ついつい買いすぎてしまったよ。
ここに住めば食の革命を起こせそうな気がする!
テオドールはワインとチーズを大量に買っていた。
木箱で持ってきて、満足げな顔でマジックバッグによろしく!だってさ。
床下冷蔵庫に入り切るかな~?
畑や牧場の広がる景色に後ろ髪を引かれながらも里山を2つほど越えて、日が暮れる頃には家にたどり着くことができた。
作業台の上に持ち帰ったものを並べてニンマリ。
さあ、モノ作りを始めようか。
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